10月1日から、待望のランチコースが始まったアカシエ・サロン・ド・テ。
コース仕立てで提供されるランチは、シェフのこだわりに満ちた素晴らしい内容です。
1品目 おもてなしの一皿(本日のアミューズ)
2品目 心もからだも温まるスープ
3品目 フランスを感じるメインプレート
4品目 しっかり締めくくるデザート
という構成で、2000円(税込み)。
ドリンクは、別途250円で、オーダーすることができます。
内容は、月替わりとなる予定。
現在のコースの内容をご紹介します。
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1品目のアミューズは、白レバーのパテをエクレア仕立てにしたもの。
スパイスの香るいちじくのコンフィチュールを忍ばせ、
上にはカカオフィノ社のカカオ分70%の「アラウカ」を使ったビターなチョコレートを。
パテは、シェフがフランス料理店のシェフの教わった本格的な品。
そして、コンフィチュールやショコラを使い、エクレア仕立てになっているところが、
パティスリーのアミューズらしく、他では食べられない一品となっていて、
これから始まるコースへの期待感が高まります。
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2品目は、2種類からの選択。
栗のポタージュ
栗のポタージュは、ともすると、甘くなりがちで、バランスが難しいと思いますが、栗の味が生きた絶妙な味わい。栗は、熊本産の大粒の球磨栗を茹で、本格的な自家製ブイヨンと合わせています。栗自体がとてもおいしく、きちんとしたブイヨンと合わせているからこそのおいしさ。
オマール海老のビスク
オマール海老のビスクも、濃厚で、海老がしっかりと感じられる大変贅沢なスープ。
どちらのスープも、本格的で、甲乙つけがたいほど、魅力に富んだ品。
一般的なパティスリーのランチのレベルをはるかに超えています。
こだわって選ばれたカップで供されるスープは、量もほど良く、もう一度このために足を運びたいと思えるものです。
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3品目は、キッシュまたはガレットの2種類から選択
ガレットも、その道のプロに焼き方を習われた本格的なもの。
蕎麦粉の香りがするガレットを求めて、最高級の蕎麦粉(現在は北海道産)を使い、食感の補いとして、通常使われるそば粉をブレンドしています。そして、三角形に仕上げるのは、もちもちの部分とカリッとした部分の両方を味わってもらいたいため。
生地のおいしさもトップレベルだと思いますが、アパレイユも、こだわりの内容。
イベリコ豚のベーコンに、グリュイエールチーズ、半熟卵。
そして、ガレットに塗るバターも、ラ・ヴィエットのAOCバターというこだわりよう。
食感も香りも素晴らしく、非常に味わい深いガレット、お勧めです!
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もうひとつのメインはキッシュ。
おいしいパイ生地に、ぎりぎりの火入れで仕上げた濃厚なアパレイユがおいしいアカシエのキッシュ。
二種類のキッシュの盛り合わせになっています。
ひとつは、代表的なキッシュロレーヌですが、もうひとつは、変化します。
最初は「松茸が香る茸と和牛のキッシュ」でしたが、その後、「黒トリュフと北あかりと若鶏のキッシュ」になっています。どちらも、大変贅沢な味わい。
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キッシュは、最初、かなり大きめで、食べきれないお客様が多かったため、今は、少しだけ小さくなって、マッシュポテトが添えられるようになりました。それでも、たっぷりとしたボリュームです。
どちらのメインにも、サラダが添えられます。最初は、バルサミコドレッシングのかかったリーフサラダで、十分おいしいものでしたが、今は、トマトのコンフィが添えられ、ドレッシングには、カシス風味も加えられ、さらに楽しめるものとなりました。
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デザートは3種類から選択。
どれも、ランチのミニデザートといったものではなく、質量共に、大変満足できるものです。
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「カカオでコンポートした洋梨 タヒチバニラのアイス」
カカオニブで香りをつけてコンポートした洋梨とそのジュレに、ショコラの氷を使ったグラニテ、香り高いバニラのアイスクリーム。イメージはクラシックなデザート「洋梨のベルエレーヌ」。洋梨とチョコレートとバニラという王道の組み合わせでありながら、さわやかでフレッシュな味わいです。
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「薔薇の香りのヴァシュラン、和栗のモンブラン仕立て」
メレンゲの中に薔薇の香りのアイスクリームを入れ、モンブランクリームを絞ったデザート。ありそうでなかった組み合わせが新鮮。ほのかな薔薇の香りとまろやかな栗のクリームがよく合います。
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「本日のデザート」
現在は「はちみつ酒のサヴァラン、レモンクリーム添え」になっています。
はちみつ酒のミードをたっぷり浸したサヴァランに、クレームシトロンとパッションフルーツのメレンゲの組み合わせ。ミードに、さわやかなクリームがマッチして、食後をしめくくるにふさわしいデザートです。
ランチの内容は、日々、進化していくと思いますが、半端ではないシェフのこだわりに脱帽です。
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次に、現在、お店で出されているデザートをご紹介します。
定番のクープ・アントワネットやクープ・タヒチに加えて、秋のデザートが登場しています。
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「カシス風味の無花果を添えた温かいパンペルデュ。へーゼルナッツのアクセント」
ブリオッシュに、蜂蜜を加えたアパレイユをたっぷりと含ませて。表面はカリッと、中はしっとりと焼き上げたパンぺルデュ。それに、2種類の無花果(グリルした無花果とカシスとバニラとオレンジの風味でコンポートした無花果)を添え、コンポートの煮汁に赤ワインとバルサミコを加えたソースを添え、さらに、へーゼルナッツの濃厚なソースと、サラワクペッパーを振りかけたバニラアイスクリームを加えて。ほんのりオレンジが香るカシス風味の無花果のコンポートが美味。温度差が楽しめ、またいろいろな要素を組み合わせて楽しむことのできる大変贅沢なデザートです。
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「サラダ・ド・フリュイ・ドートンヌ」
シャインマスカットとナガノパープルという二つの葡萄、フレッシュな日本の梨とパウダー状に仕上げた洋梨、ドライの無花果の濃厚なソルベにフレッシュの無花果、へーゼルナッツはカリッとしたメレンゲとなめらかなブラマンジェに。それぞれの要素を二種類ずつ組み合わせた楽しくさわやかなサラダ。かぼすの香り高いジュレがアクセントとなっています。
ランチも加わり、これから、ますます楽しみなアカシエ・サロン・ド・テですね。
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