〜 展示ブース&ショップ紹介 〜


「スイート・スイーツ ジャパン」には、国内外から集まった約40社のショップ&展示ブースが設置され、中には、日本初進出という珠玉のスイーツも登場。スイーツ好きはもとより、ホワイトデーで彼女に連れてこられた男性も、ダイエット中の人も、もう手ぶらで帰るわけには行きません!さて、いったいどんなブースが出店されていたのでしょうか?会場の様子と共に、気になるブースをピックアップしてご紹介します!!

入り口では、1日先着150名限定で、辻口博啓シェフ、オリジナルのチョコレート・ボンボンを配布していました。早く来た人はラッキー!

ステージ前には、アジア、オセアニア、ヨーロッパ、アメリカを表現した3体のミューズ像が登場。デザインスタジオ エクスプリムと、ル・コルドンブルーの協力のもと、約3週間かけて制作した渾身の作品です




【 海外ショップブース 】


全ブースの中でもダントツの一番人気だったのは、パリからやってきたブーランジェリー「ル・カルティエ・デュ・パン」。シェフのフレデリック・ラロ氏は、史上最年少でMOFを取得した優秀なパン職人。実演でラロ氏の技を間近に見られ、しかも焼きたてが買えるというなんとも贅沢なブースでした。
生地の仕込みから始まり、発酵、成型、そして焼成まで全作業を、場内厨房にて行っていました。限られた空間、設備の中、ほとんどが手作業なので、一回にできる量は決して多くはありません。カウンター内はパンが並ぶや否や端から消えてしまうという事態になりましたが、一人でも多くの人に買ってもらおうと、厨房は連日フル回転。「ラ・テール」より栄徳シェフも応援に駆けつけてくれました。まさに寝食もままならない状況の中でも、ラロ氏はキュートな笑みを絶やさずパンを焼き続けます。優しいパンの味わいはラロ氏の人柄そのままだったのかもしれません。

戦場のような忙しさの中とは思えない、穏やかな微笑みのラロさんと栄徳シェフの2ショット。しかし、ある意味、戦友?


パンを求める人で、店の前には長い列が蛇行し、30分、1時間というテーマパークのような待ち時間が発生。パンの芳しい香りに我慢できず、買ったばかりのバゲットやクロワッサンを早速ガブリ!という姿もちらほら。ラロ氏のパンは、香りや味わいはしっかりと濃厚なのに、口どけがとても軽く、大きなカンパーニュでも一本丸ごと食べられてしまいそう。会場を出た頃には、全部おなかの中におさまってしまったりして??


そして、海外ブースの中で、ル・カルティエ・デュ・パンの次に人気だったのが、パナデリアでも以前からおすすめしていた「ラ・メゾン・デュ・ビスキュイ」。本店があるのは、フランス ノルマンディー地方、シェルブール近くの小さな村。あの名作「シェルブールの雨傘」で有名な場所です。支店も卸もしないため、パリでもなかなか買えない逸品を、社長のマーク氏をやっと口説き落として、日本初上陸を果たし・・・なんて言われたら、何としても買いたくなってしまいますよね。気になるのは、その味。
ノルマンディー特産のバターなどを使ったビスケットは、一度食べたら忘れられないもの。ザックリほろりと口の中で砕ける素朴な歯触りと、ふくよかに広がるバターの香り。素朴なだけに素材の良さが、しみじみと伝わってくるおいしさです。今回販売されていたのは、厚焼きの「パレ」と、薄焼のサブレタイプの「ガレット」の2種類。試食して悩みに悩んだ結果・・・「2種類とも買います!」といったお客さまも少なくなかったようです。


「プラリュ」のブースでは、今イベントの為にフランソワ・プラリュ氏が来日。トークショーに出演しただけでなく、前日からケースやブース内を自らディスプレーしたり、開催期間中はブースの前でサイン会を行うなど精力的に活動していました。セミナーの後はブースの前に行列が見られ、その反響に本人も満足の様子。ビオのチョコレートの素晴らしさを知り、そしてダンディなプラリュ氏を間近に見て、ますますプラリュのファンになった方も多かったのではないでしょうか?
そのプラリュが今回出品したのは、「BIOピラミッド」と、「バール アンフェルナル レ/ノワール」。バールは、リヨン名物のプラリネをチョコレートと合わせたまろやかなガナッシュが特徴的。このナッティな味わいにハマってしまうと、どこでやめたらいいか実に悩ましいもの。そんな魅惑のチョコレートバーも、日本初上陸。うーん、お財布が開きっぱなしです・・・


フランス ブルターニュ地方レンヌからは、MOFショコラティエ「ル・ダニエル」が初進出。特に、パナデリアスタッフ内でも“自分買い率”が高かったのは、ダニエルのボンボンショコラ。なんと、今回のイベントの為だけに作った限定品とのこと。ミルクも、キャラメルのバターもボルディエ産というこだわりのボンボンショコラは、素材のおいしさが活きた優しい味わい。薄焼きのチョコレートコーティングクッキー「リシュー」もまた、素朴ながらしっかりと旨みが溢れ、フランスの素材の素晴らしさを物語ってくれました。

ベルギーはルクセンブルグより初登場した「ジェナヴェ」は、女性ショコラティエならではの、繊細なデザインが魅力。パステルカラーが美しいフロランタンは、ホワイトデーのプレゼントにぴったり!

KAOKAのチョコレートを使用したボンボンショコラを販売していたのは、「ジャン=シャルル・ロシュー」。すっきりとした味わいの中に力強いカカオの味わいが特徴的なロシューのショコラは、男性ファンも多い





【 国内展示・ショップブース 】


ウェディングケーキショーのイベントでも、素晴らしいチームワークと技術を披露した「ケーキハウス ツマガリ」からは、巨大な“お菓子の壁画”が出品。世界パティスリー2009にちなんで作られた今作品は、技術を競う職人たちの姿や、華麗に舞う蝶の姿がパスティヤージュという製菓技法を用いて、活き活きと描かれています。大会終了後は、神戸のツマガリ本店で飾られているのだとか、近くに寄った際には、ぜひもう一度見てみたいものです!


世界パティスリー2009にて優勝をおさめた、日本チームの野田朋宏さんが所属する株式会社エーデルワイスからは、「アンテノール」の生ケーキが販売されていました。桜のムースやイチゴのトライフルなど、世界パティスリーを記念しての限定商品も多数取り揃えられ、ケース内は色とりどり。野田さんは、ケーキの開発に関わっているそうなので、今後ますますの活躍に注目ですね!


国内ブースで、長い行列が見えたのでその先をたどると・・・パナデリア石窯パン教室でおなじみの、「櫛澤電機製作所」ではありませんか。石窯で焼かれた幕末あんぱんの試食や、「パンステージ・プロローグ」の山本さんによるクロワッサンの実演もあり、行列も納得です。山本さんが作る焼きたてのクロワッサンは大人気で、あっという間に無くなっていました。食べてみたかったなぁ〜

日清製粉株式会社のブースでは、小麦粉クイズや小麦粉を使ったレシピの紹介で盛り上がっていました

森永製菓からは「1チョコforスマイル」という、チャリティイベントを実施。このチョコレート、すべて「ダース」でできています。まさに“チョコは地球を救う”!?



ナッツ・ドライフルーツの輸入業者「株式会社イシハラ」のブースでは、アーモンドの苗木を即売。ええ!?アーモンドの木って日本でも育つの?とびっくりして聞いたら、地植えにして根を張らせれば4〜5年で実がなるのだそうです。アーモンドの自家栽培なんて、夢のよう!そして、実と同じくらい楽しみなのが、アーモンドの花。桜の花によく似た、淡いピンク色の花を咲かせるのだそうです。見て良し、食べて良しのアーモンドが、ますます好きになってしまいました。


巨大な機械設備を構えていたのが、製菓製パン機械メーカーの「株式会社 愛工舎製作所」。
こちらは、極細のワイヤーで、ムースなどを使った柔らかなケーキでも美しくカットできるというすぐれもの。迅速で、しかも大量のケーキをカットできるので、多くの製菓メーカーでこの機械が導入されているそうです。なかなか普段は見ることができない機械に、みなさん目が釘付けでした。



海外ブースでは、日本初進出の珠玉のスイーツや焼き立てのパンをゲットして、国内ブースでは試食やクイズ大会、サンプルなどをもらって、おなかもココロも満足!!
さて帰ろうか、と出口に向かったら・・・


とどめの一発(?)は「プリン博覧会」。ご当地プリンの誘惑に負けて、またひとつ手荷物を増やしてしまいました。
食べるだけじゃなく、作り手の声に耳を傾けることや、プロの技術に間近に触れること、そして原料や道具について知識を深めることは、スイーツの楽しさを2倍にも3倍にも広げます。日本に、もっともっとスイーツ好きが増えるように、これからもこのようなイベントが開催されることを期待したいです!






目次に戻る








※このページの情報は掲載当時のものです。現時点の情報とは異なる可能性がございますのでご了承ください。