★ 最優秀賞3名の受賞作品がお店で販売されます!
販売日と問合せ先については受賞者の詳細をご覧下さい

ミルクの香り豊かなクリームチーズ、「キリ」。
フランス産の生乳と生クリームから作られる質の高いおいしさは、
皆さんもご存知ですよね?
そのまま食べるのはもちろんですが、製菓・製パン材料としてもお墨付きの素材です。
その「キリ」による「キリ クリームチーズコンクール」は、日本でも最大級のプロ向けコンクールのひとつ。しかも今回は、第10回目となる記念すべき大会です。
さて、どんな作品が登場するのでしょうか?




爽やかな暑さのなか迎えた8月3日。一次審査を通過した、3部門各5名の選手たちが、東京・上野毛の日本菓子専門学校に集まりました。
「キリ クリームチーズコンクール」は、今年で10年目を迎える歴史あるコンクールのひとつ。企業によるプロ向けコンクールの中では最大級の規模を誇り、若きパティシエたちがその実力を試すための貴重な機会となっています。
すでに恒例となっている「キリ クリームチーズコンクール」ですが、実は、今回は開催が危ぶまれていました。というのも、予定していた募集のタイミングが東日本大震災の直後だったことを始め、電力不足、材料不足の影響などの問題があったから。関係者の方々もかなり頭を悩ませたそうですが、例年同様たくさんの参加希望者が集まったこともあり、晴れて今日を向かえたそうです。
そんな様々な想いが詰まった今回。参加者たちも、参加できなかった被災地の方たちへの想いと一緒に闘ってくれることでしょう!

別室に用意されたオーブン。仕込み、
焼き、仕上げまで1人で行ないます


それでは、さっそく中へ入ってみましょう。
朝10時から開始された実技は、3時間以内に作品を仕上げ、片付けまでを終えるというルール。〈アニバーサリー〉というテーマのもと、「キリ クリームチーズ」を使って作品を作り上げていきます(※テーマ設定は生菓子部門と焼菓子部門のみ)。審査員が見守る中、作業テーブルを前に真剣な表情で作業を進めています。

生菓子部門の会場へ。落ち着いた雰囲気です


スイーツ界のトレンドを作り出す場所でもある「キリ クリームチーズコンクール」。今回注目したいのは、〈生菓子部門〉〈焼菓子部門〉に加え、新たに〈ファクトリー部門〉が加わったことです。
今やパティスリーに迫る勢いのコンビニスイーツを筆頭に、流通系スイーツの勢力は増すばかり。また、今までとは違い「キリ クリームチーズ」のような高級な素材を使ったアイテムも多く登場するようになってきました。そんな最近のトレンドを取り入れて新設されたのが〈ファクトリー部門〉という訳。パティスリーのお菓子とはひと味違った切り口で作られるスイーツだけに、どんな作品が登場するのか楽しみです。なお、ファクトリー部門では、工場生産可能なことと、「キリ」クリームチーズを20%以上使うことが条件になっています。

ファクトリー部門ではワッフルや焼きドーナツなどの、
最近定番となっている人気アイテムも登場していました


コンクールでは、作品だけでなく作業する様子も審査の対象。審査員たちがそれぞれの作業台へと近づき、じっと手元を見つめる様子は、傍目にもドキドキ。きっと皆さんも緊張したことでしょう。

シェフがじっと見つめる中での作業。かなり緊張しそうですが、 ここでしっかりアピールすることが大切


前回に引き続き審査員長を務めるのは「菓子工房 オークウッド」の横田秀夫シェフ。さらには、「ジョエル」木山寛シェフ、「モンサンクレール」辻口博啓シェフ、「ラメール洋菓子店」大関博之シェフ、「レ・アントルメ国立」A澤信次シェフという洋菓子界の重鎮が顔を並べます。


「アンテノール福岡岩田屋(福岡県)」からファクトリー部門で参加した木詠美子さん。生地を2枚重ねた長いロールケーキに奮闘中

なんと、“kiri”の焼印と専用袋まで準備してコンクールに望んだという、ファクトリー部門「薩摩蒸氣屋(鹿児島県)」大岩典明さん。こんなふうにビジュアルでおいしさをアピールできるのも、「キリ クリームチーズ」のブランド力ですね


意欲に燃える若きパティシエたちを、温かい目で見守っていたA澤シェフに伺うと、
「皆さんレベルは高いですよ。手際もいいから期待できますね」
とのこと。
終了まで残り1時間を切っていますが、皆さん順調に完成に向けて作業を進めている様子です。

生菓子部門の「Shangri-La Hotels Japan」向慶一さん。
赤と白のコントラストが鮮やか。定規を使って慎重にカットしていきます
チョコレートを飾り、最後は金箔を。直線と曲線が融合した、華やかなケーキになりました


「ホテル北野プラザ六甲荘」藤原直也さん。 タルト生地の中にオレンジのコンフィを入れ、粉糖でお化粧。この後、どんなふうにクリームチーズと組合せられるのでしょうか?飾り用の透明な飴。中心をハート型で抜き、ラブリーな印象に


「新横浜グレイスホテル」鈴木崇志さん。 やや背の高いセルクルに仕込んだムース。丁寧に外していきます小さな穴の部分に入れるのは、黄色が鮮やかなパッションのソース。ビジュアル面に加え、食感にも楽しさがあります



「あと15分です!」
いよいよ作業も大詰め。デコレーションされてグッと華やかになった作品をお皿に並べ、作業台の上を片付けます。
「終了です!」
終了の合図とともに、出来上がった作品は隣の審査員室へ。審査員たちも場所を移し、いよいよ最終的な審査が始まります。食べておいしいことはもちろんですが、テーマ性や実際に商品化したときの魅力も重要なポイント。さて、どの作品が最優秀賞に輝くのでしょうか?

3時間の闘いが終了。ボードに書かれた内容が気になります



場所は変わって、「グランド ハイアット 東京」。
入賞作品の発表と表彰は夕方からここで開催されます。洋菓子界の重鎮やこれまでの受賞経験者も集まり、大勢の関係者に見守られながらの表彰式となりました。

審査員長を務める「菓子工房 オークウッド」横田秀夫シェフ


なかなかレベルの高い戦いでしたが、決め手となったのはやはり"チーズのおいしさ"を生かした味作り。そして、作品を実際に商品化したときにどうかということも大きなポイントになったようです。

見守る方にも力が入ります


それでは、結果発表です!

〈 生菓子部門 〉

最優秀賞

「TOBI kiri (トビキリ)」
鈴木 崇志さん [新横浜グレイスホテル(神奈川県)]

★ 販売決定!
商品化:9月1日(木) 発売予定
商品問合せ: 新横浜グレイスホテル Tel:045-474-5111(代表)

銀賞

「My gratitude〈感謝の気持ち〉
(マイ グラティチュード)」
藤原 直也さん [ホテル北野プラザ六甲荘(兵庫県)]


銅賞

「LOST HORIZON
(ロスト ホライゾン)」
向 慶一さん [Shangri-La Hotels Japan株式会社(東京都)]


〈 焼菓子部門 〉

最優秀賞

「Deep Kiri
(ディープ キリ)」
中嶋 悠一さん [株式会社ナカシマ(新潟県)]

★ 販売決定!
商品化:10月1日(土) 発売予定
商品問合せ:なかしま糸魚川店 Tel&Fax:025-552-0117


銀賞

「Treasure chest
(トレジャー チェスト)」
野口 ゆきえさん [Shangri-La Hotels Japan株式会社(東京都)]


銅賞

「Cake キャンドル (ケーク キャンドル)」
高倉 美香さん [日本菓子専門学校(東京都)]


〈 ファクトリー部門 〉

最優秀賞

「希望 (キボウ)」
加藤 友梨さん [株式会社柏屋(福島県)]

★ 販売決定!
商品化:9月16日(金) 発売予定。福島県内の直営店(16店舗)
商品問合せ: 柏屋開成店
Tel:024-922-5533 Fax:024-933-1837


銀賞

「Ya "kiri" ng
(ヤキリング)」
大岩 典明さん [有限会社薩摩蒸氣屋(鹿児島県)]


銅賞

「クリームチーズ
クリームロール」
木 詠美子さん [株式会社エーデルワイス アンテノール福岡岩田屋(福岡県)]



後は受賞者の皆さんで写真撮影です。
皆さん、おめでとうございました!



次世代を担う若きパティシエたちが生み出す「キリ クリームチーズ」の新しいおいしさ。 このコンクールをきっかけに、日本中に広まっていくことでしょう。
皆さんのさらなる活躍を期待しています!
(2011.8) 



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