本当の本業!


さて、最後に、さすがにパナデリア、本業の本業ともいえるお店紹介で、幕を閉じたいと思います。
最後のとりは、沖縄の有名パンやさん「宗像堂」ですよ。

その前に、まず石垣島のパン屋さんをご紹介しましょう。名前は「SEVEN BELLS」。
オーナーシェフ、仲大盛秀彦さんは、東京の「FAUCHON(フォション)」で腕を磨き、その後故郷である石垣島に戻り、「ANAインターコンチネンタル石垣リゾート」でベーカリー&ペストリー長を務めた後、独立し、奥様と二人三脚のこの店をオープンしたそうです。
店内には石垣島の牛乳を使った「ミルクパン」や沖縄のさんぴん茶と石垣島産のクロレラを使った「グリングリンメロンパン」などの石垣島の素材を活かしたパンから、バゲットやクロワッサン、デニッシュやあんぱんなど、幅広いラインナップが揃います。
正直、まだまだパンの需要が少ない地域なので、対面販売を通して、お客様にパンの食べ方なども伝えつつ、ハード系のパンなども増やしていきたいそうです。


SEVEN BELLS(セブンベルズ)

オーナーシェフの仲大盛さん。名は体を表す・・・ということわざがぴったりな感じで、とてもおおらかな方でした

この幅広いラインナップで、まだまだパンを食べる機会の少ない石垣島の人たちに、パンの美味しさを伝えて行ってほしいものです


では、「今週のパン屋さん」風に、いくつかパンをご紹介します!


ミルクパン \200
石垣島のミルクを使ったこのパンは、甘さ控えめで、かなりもっちりしっとりしています。かりっと焼くと、違ったおいしさに出会えます。
グリンクリンメロンパン ¥160
さんぴん茶と石垣島産のクロレラを使ったメロンパン。厚めでバリバリッとしたクッキー生地にあられ糖のカリカリ感が加わり、ふんわりとしたパン生地とのバランスのよさが楽しめます。三角形という形も特徴的でかわいらしい。
紅芋デニッシュ ¥200
自家製紅芋クリームをたっぷりはさんだデニッシュ。アーモンドの香ばしさと紅芋のしっとり感がいい。デニッシュ生地もさくさくし、粒粒の入ったアーモンドクリームが食感をプラスしてくれます。
はちの巣パン ¥160
アーモンドとカスタードクリームをトッピングしたおやつパン。トップのカリカリっとした食感のよさと、食パンのようなふんわりしっとりした生地に、レモンピールのような爽やかな香りが広がります。
さんぴん茶とパイナップルのふんわりパン ¥180
ドライパイナップルの風味と甘さ、刻んださんぴん茶のほろ苦さが、けっこうインパクトがあります。パインの食感と生地のもっちり感がとても合います。見た目よりずっとやわらかい食べやすいパンです。
クロワッサン ¥160
しっとりしたデトランプと、さっくりとした外側の対比が印象的。バターの風味もよく、ほんのりとした甘みと塩分のバランスのとてもよい、丁寧に作られたクロワッサンです。 はちの巣状に広がったきれいな層も魅力的!

SEVEN BELLS(セブンベルズ)
住所 沖縄県石垣市登野城
Tel 0980-83-7107
営業時間 7:00〜(売切れ次第閉店)





次は、石垣島のお菓子屋さん「おかしの家 PAPIRU(パピル)」です。
赤い瓦屋根の雰囲気のあるとてもかわいらしいお店で、小さなショーケースと、奥にちょっとした座敷があって、そこでケーキをいただくことができます。
いただいたのは、石垣島産のメロンパフェと、フルーツロール。どちらもやさしい味わいで、ほっこりとした気分になりました。
そして、このお店のロール生地とカスタードクリームは、さきほど紹介した「ミルク クラウン」のジャージー牛のミルクを使っていると聞いて、なんだかさらにおいしさが増したような気がしました。地元の素材にこだわり、丁寧なお菓子作りをしているお店・・・という印象でした。

お店の外観もショーケースもかわいらしい。でもお菓子の味わいには、しっかりとした主張が感じられました


石垣島産メロンパフェ ¥330

モリモリ フルーツロール ¥294

イチゴと島パインタルト ¥430

ピーゴロ チーズケーキ ¥231

おかしの家 PAPIRU(パピル)
住所 沖縄県石垣市白保51番地
Tel 050-3760-1622
営業時間 10:00〜20:00
定休日 不定休





さて、そろそろ、沖縄本島に行きますか!

一路、那覇へ!


さて、沖縄本島、那覇空港に到着!
めざすはなんといっても、憧れの「宗像堂」
以前、ここのパンをいただいたことはあったのですが、ぜひ一度、お店にも行ってみたかったのです。
今回、夢がかなって初宗像堂!となりました。

ついに来ました「天然酵母石窯パン 宗像堂」!入り口からして素敵ですねぇ

落ち着いた木目調の店内に、きりりとした表情のパンが並びます。奥にはこんな個室も

自家製の天然酵母を使い、貴重な伊江島の全粒粉をはじめ、こだわりの国産小麦をブレンド。卵や牛乳、バターなどを使わず、酵母の力で膨らませたパンを、現在三代目になるという手作りの石窯で焼き上げています。
なんと、毎回薪で火をおこしているそうです。
こんなふうに、いのちを吹き込まれたパンたちが並ぶ「宗像堂」、今では県外にも名を馳せる有名店となりました。

フォカッチャ 1/2 ¥310(ホール¥620)
ローズマリー、粟国の塩、オリーブオイルを使ったしっとりもちもちのフォカッチャ。塩気もしっかりしています。軽い酸味で、後味がじんわりと甘い感じ。ゆっくりと旨みが広がります。
ゴーダチーズパン \287
わりと味の濃いチーズなので、しっかりと風味が効いて、程よい酸味の力強さのあるパン生地との相性もばっちり。しっかりと焼きこんだまわりの香ばしさと、生地の食感があっています。 
バナナ・こ・くるれ ¥930(大) ¥324(小)
重たいほどバナナがたっぷり入っているので、しっとりとしています。甘みと酸味のはっきりとしたバナナとレーズン、くるみも入った贅沢な、お菓子パンという感じ。

黒糖あんぱん ¥195
なんとあんことチーズの組み合わせ!しかも固めのしっかりコクのあるチーズと、なめらかでやさしい甘さのあんこ。これが、程よい酸味の生地にくるまれています。意外なのに、おいしい組み合わせにびっくり。
いちじく&くるみ ¥340(小)
伊江島産の全粒粉入りのこのパンは、しっかりと火が入り、ライ麦の旨みとほんのり効いた酸味がバランスよく仕上がっています。じんわりと広がる旨みの中に、くるみの香ばしさといちじくの甘さがよくあっています。

天然酵母石窯パン 宗像堂
住所 沖縄県宜野湾市嘉数1-20-2
Tel 098-898-1529
営業時間 11:00〜18:00
定休日 月曜


さて、石垣島の旅レポートもこれで終わりです。
来春には新石垣島空港が開港予定だし、移住する人も増えつつある石垣島。移住といっても、「定年退職して石垣でのんびり」という感じではなく、新しい可能性を求めて石垣島に渡ってくる人が多いようです。そう、ここにはまだまだ計り知れないチャンスがたくさん転がってるのです。お菓子やパンだってその例外ではありません。これから、石垣島発信のどんなスイーツやパンが登場するのか、楽しみでなりません。