取材・文 佐々木 千恵美  


一年で最も日本人がチョコレートを食べるのはバレンタインシーズンですが、フランスではクリスマスとイースターシーズンが圧倒的なのだそう。

クリスマスはケーキに夢中だし、イースターの春は桜の開花にそわそわ。そんな日本にも、このところ春の訪れを祝うイースター(復活祭)のイベントがじわじわと浸透してきている模様。

春分の日後の満月の次の日曜日という移動祝祭日イースター。今年は4月21日にあたります。桜の見ごろは東北あたりでしょうか。

イースターより一足早い、3月30日(土)と3月31日(日)の2日間、フランスのチョコレートブランド・ヴァローナが「はじめよう、ショコラ de イースター 2019」イベントを開催しました。

日本でも、新たなスタートや春の訪れをイースター・チョコレートと共に祝う習慣を広めたい、との想いのもとに、2016年からスタートした同イベントは今年で4回目。代官山 T-SITE GARDEN GALLERYを会場に、無料で誰でも参加できるイースター エッグデコレーションのワークショップや、卵形チョコレートがもらえるクイズを用意した他、恒例のチョコレート芸術作品『ピエス』(イースターチョコレートアート)の展示や、イースターマジックショーに加え、今年は日本を代表するパティスリーのイースター・チョコレートの販売が初の試みとして行われました。

今年は代官山 T-SITE GARDEN GALLERYにて2日間、入場無料で行われた。


「フランスではシーズンになると大きなイースターエッグチョコレートを買います。早く食べたい気持ちを抑え当日まで食べずに飾っておきます。そして当日、エッグを割ってみんなで食べます。中から出てくる小さいチョコレートもお楽しみです。」

会期前夜に行われたプレスプレビューで、フランスでのイースターエッグチョコレートの楽しみ方を教わりました。芸術品を壊すのは勿体ない気もしますが、花より団子ならぬチョコレート。中身が出てくる瞬間は盛り上がること間違いなしです。

1月のガレット・デ・ロワといい、行事ごとにみんなで盛り上がるような仕掛けがあるフランスのスイーツ。家族や仲間が集まる幸せのひとときをぜひ取り入れたいものです。

イースター・チョコレートをナイフで割り壊すと、中からは小さなチョコレートが出てきます。本物の卵と違って殻も食べられて幸せ。


また実際「イースター エッグデコレーション」体験をしてみると、これが結構面白い。チョコレート選びからデコレーション構想と、いつの間にか世界に入っていました! シールやマスキングテープ、マジックやハサミ、リボンを上手に組み合わせて使って自分だけのオリジナルエッグを作る楽しみは、お家でも真似できそう。ちなみにこれらのエッグチョコレート、包装の色柄によって味が違います。グアナラやキャラメリア、プラリネ、ジャンドゥージャ、ガナッシュ入り等々、味の楽しみもあります。オンラインショップ「ヴァローナ オンライン・ブティック」でも購入できるからやってみたくなったらぜひ。

参加無料のイースターエッグデコレーション。卵形のケースに好きな色のエッグチョコレートを詰めて、貼ったり描いたりしてリボンをかけます。


プレゼントにもぴったりなカラフルなイースターエッグ7色アソートチョコレート(14粒)1,080円(税込)は、ヴァローナ オンライン・ブティックで期間・数量限定販売中。


国内トップパティシエ、ショコラティエによるイースター・チョコレートの販売、展示会も見逃せません。参加16店舗のうち、展示コーナーには「イースターの春」をテーマに、13作品が集結。ベテランシェフに加わって、若手シェフたちが、春のときめきを“世界で最も甘い芸術”「ピエス」で表現しました。

緑の芝生を敷き詰めた会場に、イースター エッグハントのクイズが隠され、作品が展示された。

「パティスリー レザネフォール」菊地賢一氏の展示作品。ひよこの形にしたエッグがかわいい。

「ザ・ショップ N.Y. ラウンジ ブティック」(ホテルインターコンチネンタル 東京ベイ)コ永純司氏の展示作品。チョコレートから卵、ニワトリになるストーリーがユニーク。

「ザ・ショップ N.Y. ラウンジ ブティック」(ホテルインターコンチネンタル 東京ベイ)高橋萌氏の展示作品。蜂と蜂蜜の関係が面白い。

「オクシタニアル」中山理絵氏の展示作品。羊と人参が春を運ぶ。

多くの声にこたえて今年はイースター・チョコレートの販売も行った。

「パークハイアット 東京」の販売品 Bunny Eggs。中にオレンジ、アーモンド、ブラックチョコレートのクランチチョコレートと、レモン、ヘーゼルナッツ、プラリネ、ミルクチョコレートのクランチチョコレートの2種類が、3つずつ入っています。

「クリオロ」の販売品 ウフ・プランタン。ブラック、ミルク、ホワイトのチョコレートの3種類。中には食べだしたら止まらない「クリオロ」人気のクリスピーミックスが入っています。


イベントで販売された10店のイースター・チョコレートは、各店での販売も行っている場合もあるので、気になる方はお問い合わせを。

  アルノー・ラエール パリ
  クリオロ
  サンニコラ
  ダロワイヨ 自由が丘店
  パークハイアット 東京 ペストリーブティック
  パティシエ・シマ
  パティスリー ル・ポミエ 北沢本店
  パティスリー レザネフォール
  パティスリー ラヴィアンレーヴ
  フレデリック・カッセル 銀座三越


生まれる、新しい生命、躍動感あふれる日本の春とイースターには、どこか重なるイメージがあります。本来はイエスが復活する日というキリスト教のお祭りですが、年末のクリスマスと同じように宗教と切り離され、新たな出会いや桜の開花といった初々しい気持ちで、イースター・チョコレートを贈り合ったり、ゲームをしたりするのは楽しいものです。
イースターにショコラを取り入れ、春の訪れに幸せを感じてはいかがでしょうか。



『はじめよう、ショコラ de イースター』
 Webサイト: http://cdeaster.com
 facebook: https://www.facebook.com/chocolat.de.easter/
 Instagram: https://www.instagram.com/valrhonajapon/

 開催日:2019年3月30日(土)〜3月31日(日) ※ 終了しました。
 主催:ヴァローナ ジャポン株式会社

ヴァローナ オンライン・ブティック イースターエッグ、カラフルエッグを数量・期間限定販売
 http://boutique.valrhona.co.jp/




Panaderia TOPへ戻る