虎ノ門駅、新橋駅、御成門駅からそれぞれ歩いて10数分ほど、23区内の自然の山としては最高峰の愛宕山の麓に、1月23日、はちみつとメープルシロップ専門のクインビーガーデン直営洋菓子店、「Atago Patisserie Garden(アタゴ パティスリー ガーデン)」がオープンしました。

クインビーガーデンといえば、7年前からメープルスイーツコンテストを開催するなど、メープルシロップの日本への普及活動を積極的に行なってきたパイオニア。
ナチュラルスイーツの美味しさを伝えるべく2006年、自社のはちみつとメープルシロップを使った「パティスリーQBG」を品川駅構内にオープンし、次いで2012年には、「パティスリーQBG」ルミネ北千住店をオープンしました。
いずれも駅直結の立地であるのに対し、今回オープンした3店舗目は、オフィス街の路面店。そこで地元の人に愛されるようにと、店名に‘Atago’を入れたのだそう。




落ち着いた茶色のファサードから店内に入ると、10種類ほどの生菓子とアントルメ、ショコラ、焼き菓子のショーケースが目に入ります。
その右側には、はちみつやメープルシロップ、メープルシュガーの瓶類、そしてひときわ目立つのが佐藤貴宏シェフのアンドレ・ルコント杯優勝カップ。
佐藤シェフは2009年第4回メープルスイーツコンテスト入賞、その後、日本のフランス菓子の礎を築いた故アンドレ・ルコント氏の名を冠したコンクール「アンドレ・ルコント杯」で、2012年に最優秀賞を獲得した実力派。


ショーケースを彩る生菓子は常時10種類ほど

もちろんケーキに使われているはちみつやメープルシロップ等も販売している

佐藤貴宏氏のアンドレ・ルコント杯優勝カップ


ここ「アタゴ パティスリー ガーデン」では、そのアンドレ・ルコント杯受賞作「パリブレスト」を丸ごと、またはカットで買うことができるのです。濃厚なプラリネクリームと香ばしく焼いたリングシューのハーモニーは、食べ始めると癖になるおいしさ。もちろんその他のケーキや焼き菓子、ショコラも、様々な花のはちみつ、メープルの風味や特徴を活かして作られているので、香りを探し当てながら味わう・・・、なんて楽しみもあります。


イタリア産、カナダ産の、各種はちみつを使ったボンボンショコラ

アンドレ・ルコント杯最優秀賞のパリブレスト



佐藤貴宏シェフ
1972年生まれ。「ニコラス」「花みずき」「イグレック広尾」「パティスリー・ラ・フィーユ」、フランス「ストーレー」「メゾン・フゥイヨー」「ル・ダニエル」など国内外の著名店で修業後、「パティスリー・プラネッツ」製菓長を経て、2012年7月より「パティスリーQBG」シェフパティシエに就任。




癖になる・・・といえば、最中をタルトのように見立て、ミャンマー産ごまはちみつと、カナダ産クローバーはちみつを贅沢に使ったフロランタン〜「愛宕坂の下」は、最中の軽いサクサクとゴマやナッツ、キャラメルの香ばしいザクザク感で、和と洋の食感が見事に融合する「アタゴ パティスリー ガーデン」ならではの限定菓子。パワースポット愛宕神社の手土産にもしっくりきそう。


「愛宕坂の下〜あたごフロランタン〜」

はちみつたっぷりのカスタードクリームが入った「はちみつ専門店のシュークリーム」

また、毎月「APGスペシャルデー」を開催。何がスペシャルかは当日店頭でのお楽しみだそう。つい先日は、ホワイトチョコラスクをひとつ買うと同じものがもうひとつもらえるという特典でした。ひとつというのは一枚ではなく、箱入りなら同じ箱入りがもらえるのです。この太っ腹な企画に、来店される方々の驚きったら! 「地元に愛される洋菓子店を目指して」〜その心意気が伝わってきます。

この古くからのオフィス街にも再開発の計画が進んでいます。2014年には、幻の「マッカーサー道路」や超高層ビルと商業施設が完成する予定だそう。そうなると、この落ち着いた愛宕の坂下も人の流れが変わることでしょう。その新しい風一号ともいえる「アタゴ パティスリー ガーデン」、これからが楽しみです。




店舗情報
Atago Patisserie Garden
アタゴ パティスリー ガーデン


住所:東京都港区西新橋3-4-2 ヤマキ第二ビル 1F
営業時間:11:00〜19:00(土日祝・休み)
TEL 03-6432-4308
URL: http://www.qbg-alfa.jp/



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