Text by Chiemi Sasaki  


渋谷と原宿の間、感度の高いショップが立ち並ぶ明治通りの路地裏ビル。小さな入り口の階段を上がると、扉の向こうには大人がいじりたくなるような、インテリアパーツやアウトドア日用品が並んでいます。例えば傘。好きな柄に持ち手デザイン、大きさを選べば、1週間後には自分だけの傘が出来上がってくる。男性ものとか女性向けというわけでもなく、ジャンルにとらわれない楽しいアイテムが集う。
ここは屋内生活市場「Elgot」(エルゴット)。

また中央のテーブルでは、健康と美容で注目される長崎の茂木びわ茶や、中米産に特化した極上のコーヒーを飲みながら、奥の厨房で作られる世界各地の珍しい郷土菓子が味わえる。気に入ったらそれらのいくつかはお友達に、またはお家に連れて帰ることも出来る。
こちらは同店内に、7月8日オープンしたBinowa Cafeと郷土菓子研究社のコーナー。

仕切りのないひとつの空間に、いくつものショップブランドが集まって、まるでシェアハウスのリビングのよう。
いろんなジャンルの物と人の集う中で、自分のお気に入りを見つけたり会話したり、ここではいつもと違う時間が過ごせそうです。




さあ、お店の雰囲気を掴んだら、Binowa Cafeと郷土菓子研究社の紹介です。

Binowa は「健康と美のサイクル」をテーマにしたブランド。心と身体のバランスのとれた生活から引き出される美しさを提案。その代表が「茂木びわ茶」です。びわの王様ともいわれる長崎県産茂木びわの葉と種を、非発酵の南アフリカ産グリーンルイボスティーとブレンドし、手軽なティーバッグにしました。健康に良いと言われる成分が含まれ、昔から健康茶として親しまれているびわの葉と種。ノンカフェインだから、妊婦さんでも安心して飲めます。健康茶につきものの飲みにくさもなく、ほんのり甘く後味すっきり。温かくても冷たくても、食事やスイーツ、どんなシチュエーションにも合うのがうれしい。
Binowa Cafeでは、そのやさしい味を楽しむことができる他、ここでしか買えないBinowa グッズの販売もあります。


「茂木びわ茶」は、ティーバッグ12袋入りスタンダードパックと10袋茶筒入りで販売。

ストレートだけでなく、焼酎で割っても美味しい。

びわをモチーフにしたデザインがおしゃれな普段使いの波佐見焼き。ティーカップとプレート。

茂木びわ茶と一緒に味わいたいのが、郷土菓子研究社のお菓子。ヨーロッパのパリを出発し上海を目指しユーラシア大陸を横断、世界32か国を2年半かけて自転車で旅しながら、その土地のお菓子を調査し続けた林周作さん。300種類以上の出会った菓子の中から、彼が厨房で創り出す郷土菓子は、月替わり3種類、常時10種類。イートイン限定には汁もの、生ものもあり、テイクアウトにはギフトボックス入りも。今まで見たこと、聞いたことのないお菓子も、シュールなイラスト栞の説明を読めば、林さんのたどった土地が浮かびます。


郷土菓子研究社の林周作さんは1988年生まれ。20代の見てきた郷土菓子の魅力を発信。


シェチェルブラは、今やピエール・エルメもショップを構えるほど経済成長著しいアゼルバイジャンの祝い菓子。専用のピンセットで施すレースのような模様が目を引く生地の中身はカルダモンで風味付けしたクルミの粉フィリング。林さん一番のお気に入りだ。

イタリア・シチリア島のブッチェラートは、いちじくやオレンジ、アーモンド、レーズン、スパイスなどをミックスしたフィリングを、生地で巻いてリース状にして焼いたクリスマスのお菓子。

郷土菓子がキャラクターになったデザインのパッケージ入り。

左からインドのベサンラドゥ、アゼルバイジャンのシェチェルブラ、スペインのポルボロン、スイスのバーズラーレッカリー、林さんの著書「日本人が知らない郷土菓子をめぐる旅」。


カフェのドリンクに欠かせないのがコーヒー。Binowa Cafeがパートナーに選んだのは、中米スぺシャルティーコーヒー焙煎専門店「カフェテナンゴ」のオーナー栢沼良行さん。月替わりの特選シングルビーンズで、極上のコーヒータイムを過ごしてはいかが。今後は栢沼さんのコーヒーセミナーも開催予定とか。


駒沢公園の近くにある「カフェテナンゴ」からは、中米産の厳選されたコーヒー豆が届く。オーナーで焙煎師の栢沼良行さん。


Binowa の提案する健康と美のサイクルは、低糖質食品の開発にも及んでいます。その第一弾が低糖質ジェラート。プロデューサーは世界的グラシエ(アイス職人)として知られる江森宏之さんだから、美味しくないわけはありませんね。バニラ、ヘーゼルナッツ、抹茶の3フレーバーが楽しめます。これは低糖質を気にしてなくても頂かなければ!





江森シェフプロデュースの低糖質ジェラート。現在、開業準備中の江森シェフのジェラートが楽しめるのは貴重です。


いかがでしたか?
さぁ、枠にとらわれないひとときを過ごしに、Binowa Cafeの扉を開いてみませんか。



Binowa 公式サイト
 http://www.binowa.co.jp/

郷土菓子研究社 公式サイト
 http://www.kyodogashi-kenkyusha.com/

Elgot(エルゴット)公式サイト
 http://www.elgot.co.jp/




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