今年のサロン・デュ・ショコラで、前衛建築のようなデザインパッケージ入りのチョコレートが話題となったブボ バルセロナ。そのパティスリーとカフェレストランが2月、表参道にオープンしたのは記憶に新しいところ。すぐそばにはクロワッサンドーナツで話題を呼んだアメリカ発のベーカリーや、アイスクリームケーキを売りにしたお店など、表通りから一歩入ったこのあたりは、専門性を意識したオシャレで個性的なスイーツの集まるエリアになってきました。
そのブボ バルセロナが東京ではじめてのクリスマスシーズンを迎えます。さて、どんなケーキが登場するのかと思えば、発表会で披露されたのは同店を代表するチョコレートケーキ「Xabina(シャビ―ナ)」を基本としたアントルメ。
2005年にフランス・リヨンで開催された世界大会「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」で世界一位に選ばれたチョコレートケーキ「Xabina(シャビ―ナ)」は、プティガトーの形で召し上がった方も多いかもしれませんが、アントルメとして仕込まれたそれはまた格別。
シナモン、クローブ、スターアニスなどスパイスを調合したオリーブオイル生地に天然バニラシロップを染み込ませたスポンジ生地、チョコレートムースを重ね、グラサージュをかけたケーキは、一口ごとに様々な味覚が口に広がり楽しませてくれます。めまぐるしい世の中にあって、受賞から10年以上経った今でも堂々とした風格なのはさすが。そんなシグネチャーケーキだからこそ、一年の締めくくりとなるクリスマスケーキにふさわしいのですね。
でも特別な日にはちょっとした遊びも欲しい。形は同じ丸でも、バルセロナのアートのような、異なる色彩のデコレーションが7種類。デザイナーズパティスリーと名乗るブボ バルセロナの個性が、クリスマス限定の特別出店する百貨店それぞれに異なる彩を与えます。レッド、イエロー、グリーン、ホワイト、パーツ違いなど、並べて上から見るとボタンのようにファッショナブル。
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