取材・文 浅妻 千映子  


ANAインターコンチネンタルホテル東京で昨年から始まったイベント「チョコレート・センセーション」。今年も開催されることが決まり、9月10日のプレス発表会でその内容が明らかになりました。

「『チョコレート・センセーション2019』では、様々なワクワクドキドキを発信する予定」と楽しそうに挨拶した、ANAインターコンチネンタルホテル東京 総支配人のミシェル・シェルトーさん。

「ボンボンショコラ東京コレクション™2019」をANAインターコンチネンタルホテル東京で初開催するバリー・カレボー・ジャパン株式会社のマーケティングマネージャー 若林洋介さん。

イベントの概要を説明してくださった、ANAインターコンチネンタルホテル東京 マーケティング&広報担当部長の柴田雅子さん。


何と言っても、このイベントで昨年大好評だったのは、チョコレートをテーマにした特別メニューの数々。今年も、和食店や、鉄板焼き、ステーキハウスなど館内10のレストランで、期間限定(10月1日〜2020年1月14日)で繰り広げられます。
その中でも、「シャンパン・バー」と「アトリウムラウンジ」で行われるチョコレート尽くしのスイーツブッフェとアフタヌーンティーは、チョコレート好きなら飛びつきたくなる内容。

「シャンパン・バー」の「チョコレート・スイーツブッフェ」は、席に着くとまず、スペシャルデザート(もちろんチョコレートメインの皿盛りデザート)が出されます。その後、各自でカウンターにあるブッフェへ行くというもの。
カウンターには、クラシックショコラやブラウニーといったクラシカルなものから、ホワイトチョコレートとバラのムース、ルビーチョコレートと苺のロールケーキ、キャラメル風味のチョコレートと栗のケーキ、タブレットなど、なんと40種類ものチョコレートスイーツが。それだけでなく、10種類以上のボンボンショコラ、それから、14種類の軽食までが並んでいるのです。
軽食がまた面白い! アップルベーコンピザトースト チョコレートバーベキューソースや、ハムとタマゴのココアフォカッチャサンドといったように、どこかにチョコレートが忍ばせてある技ありのものばかりなのです。
シャンパン・バーというからには、通常のソフトドリンクのほか、シャンパンのフリーフロープランもあって、スイーツもお酒も両方欲張りたいという人にもオススメです。

「シャンパン・バー」の「チョコレート・スイーツブッフェ」(イメージ)


「アトリウムラウンジ」の方で開催される「チョコレート・アフタヌーンティーセット」は、チョコレートのプチガトー15種類と、セイボリー(サンドイッチなどしょっぱいもの)4種類がセットに。シャンパン・バーは1時間半制ですが、こちらは2時間制。ブッフェ形式でもないので、席を立たずにゆっくりお茶を飲んでおしゃべりしたいという人に向いています。

「アトリウムラウンジ」の「チョコレート・アフタヌーンティーセット」(イメージ)


食べるだけでなく、学びたいという人にも吉報が。
産地や歴史、マリアージュなど、チョコレートが奥深いのは、みなさんご存知の通り。このイベントでは、ショコラティエはもちろんのこと、ソムリエや酒造所の会長、フランスチーズ鑑評騎士など、魅力的な講師を招いてのチョコレートの魅力を学ぶワークショップが21回も開催されます。

他にも、人気チョコレートブランドのポップアップストア8店が設置され、チョコレートをテーマにした現代アートが館内に展示されるなど、五感を刺激する内容が盛りだくさん。ポップアップストアには、シンガポール「ジャニス・ウォン」も日本上陸。お店や出店期間はネットでチェックしてみて。

そしてもう一つ。バリー・カレボー・ジャパン株式会社が主催し、ANAインターコンチネンタルホテル東京を会場に、今年初めて開催されるのが、「ボンボンショコラ東京コレクション™2019」です。
 11月26日に二部制で開催されるというこのコレクション、一体どんなものなのでしょう?

当日は、贅沢にも、名だたる5名のパティシエが登壇予定とのこと。
辻口博啓シェフ、小山進シェフといえば、説明もいらない東西のトップ。それに加え、「アルノー・ラエール」のアルノー・ラエール氏、「アンリ・ルルー」のジュリアン・グジアン氏、そしてこれからを担う若き注目のショコラティエ「ショコラトリー・ヒサシ」の小野林範シェフがそのメンバーです。
第一部では、5名による新作ボンボンショコラが発表されると同時に、それぞれが新作ボンボンに込めた思いを語ります。参加者はもちろん試食ができます。

その後の第二部は、バーラウンジに会場を移し、チョコレートブッフェで存分にショコラを味わいつつ、参加シェフとの交流も。

このイベントに向けて、プレス発表の場でも、辻口シェフと小山シェフのトークセッションがありました。


「パティシエ エス コヤマ」小山進シェフ

「ル ショコラ ドゥ アッシュ」辻口博啓シェフ


2003年に「パティシエ エス コヤマ」をオープンした当初は、ここまでショコラを展開していくと思っていなかったという小山シェフは、2年後にググッとショコラの世界に引き込まれていったと言います。
18歳からパティシエの世界に入った辻口シェフも、世界的コンクールに出ると必ずボンボンショコラを作らなくてはならず、だんだんショコラに目覚めていき、六本木ヒルズに「ル ショコラ ドゥ アッシュ」を作ったことで一気にショコラの世界にはまったと言います。

お二人の共通の思いは、「この歳になってもこんなに夢中になれるものに出会って幸せだ」ということだそう。

「ショコラは料理に近く、今も遊び感覚で夢中になれる」と小山シェフ。「作り手の意図も10年前とは全然違う。昔は、抹茶のボンボンショコラなら、抹茶の味がすればよかった。でも今は、どんな抹茶なのか、どんなショコラを合わせるといいのかと深掘りできる」。

最近もペルーに行っていたという辻口シェフは「現地に行かなくてはわからないことがまだまだたくさんある」と話し、「日本の素材をさらに生かして世界に羽ばたけるものを作りたい。もっとショコラの可能性を解き明かしていきたい」とも語りました。
お二人の話から、いかに、チョコレートの世界が奥深いかということが伝わります。

そんな彼らは、もっとボンボンショコラを身近に味わってほしいという思いを抱き続けており、その思いは、バリー・カレボー・ジャパンと同じだとのこと。このイベントがそのきっかけになれば嬉しいと話していました。辻口シェフは最近、ショコラを切るナイフを作り、「道具があるともっと進化できる面もあるのでは」との見解も。

「ボンボンショコラ東京コレクション™2019」は事前にチケットの購入が必要で、9月30日正午から公式チケット販売サイトで購入が可能に。気になるお値段は1万8千円と、少々高額。でも、5人のシェフの新作をいち早く味わえ、交流もできるのだから、遠くから来るファンもいらっしゃるのではと想像。甘く、夢のような一夜になりそうですね。

暑かった夏も去り、本格的なショコラシーズンの到来まであと一歩。10月になったら、バリー・カレボー・ジャパンとANAインターコンチネンタルホテル東京から発信されるこれらのイベントで、ぜひショコラを堪能してください。



■ ANAインターコンチネンタルホテル東京
 https://anaintercontinental-tokyo.jp/

■ バリー・カレボー・グループ
 https://www.barry-callebaut.com/en/group/about-us/huishegaiyao



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