Text by Chiemi Sasaki  


12という数字は摩訶不思議だ。小学校で覚えた数の単位くらいに思っていたけれど、生活を見渡すと色々なところに12があることに気づく。12ヶ月、12時間、干支に星座、お菓子ならクリスマスから数えて12日目がガレット・デ・ロワを頂く公現節。そしてひと箱12粒入りチョコレートの「DARS」!

そんな「DARS」にちなみ、12月12日「DARSの日」を記念して、表参道ヒルズ1階のイベントスペース「表参道Rスタジオ」に「DARS(ダース)」の期間限定ショップ「DARS Chocolat」Boutiqueがオープンする。
大好評だった昨年からさらに進化した「DARS Chocolat」 Boutique、2回目の今年はチョコレート研究家・小椋三嘉さんによるプロデュースで、世界12ヶ国12種類の希少なカカオ12種の素材のマリアージュを追及したオリジナルレシピを開発。やはり12という数字がキーワードのようだ。
(※世界12ヶ国のカカオはそれぞれブレンドして使用)


表参道ヒルズ西館1階、表参道の歩道に面した
「DARS Chocolat」Boutique(外観イメージ)


オープンに先駆け、小椋三嘉さんによるプレゼンテーションでプレス向けの試食会が行われた。

レシピのコンセプトは3つの幸せなマリアージュ。12種類のカカオ×フランスのお菓子(ドリンク)イメージ×12種類の素材。この掛け算で12という数字は縦に横に斜めにと立体的に膨らんでいく。


12種類のイメージに合わせたカラーパッケージも、手提げ袋もDARSの一粒の形からデザイン

2層のもの、中にソースが忍ばせてあるもの、サクサクが練りこまれたものなど、一粒一粒に色や食感のバリエーションあり

いくつか紹介すると…。
サントメ・プリンシペ産カカオのミルクチョコレート×タルトタタン×りんご。キャラメルっぽいミルクチョコレートと混ぜ込まれたパイ生地のサクサク感が、りんごを使ったフランス伝統のアップルパイ〜タルトタタンに通じる。
マダガスカル産カカオ×ヴェリーヌ×トマト&バジルでは、フランスのヴェリーヌというグラスデザートをイメージし、バジル風味のダークチョコレートにトマト風味のホワイトチョコレートを重ね2層に。見た目と野菜を使ったフレーバーの意外性が話題を呼びそうな爽やかな一品。
タンザニア産カカオ×エスプレッソ×コーヒーは、フランスのポピュラーなカフェドリンクであり、チョコレートのフレーバーとしても古典的なマリアージュ。フルーティーな酸味と独特の苦みを持つタンザニア産カカオが、コーヒー豆を噛むようなテクスチャーと一緒に口の中でマッチング。


タルトタタン

トマト&バジル

エスプレッソ


試食会場に並んだ12種類。個別包装なので風味も保たれ、シェアもしやすい


チョコレート好きなら、ここまででお気づきだろうか。フレーバーに合う産地のカカオを合わせてあることを。例えばシナモンやショウガ、アニスを混ぜ込んだ焼き菓子パンデピスのフレーバーには、スパイシーな特徴を持つインドネシア産カカオを合わせ、相乗効果を狙っている。また、今注目を集める希少なペルー産ホワイトカカオは、ショコラ・ショ(ホットチョコレートドリンク)をイメージし、あえて何も足さずにプレミアム感を演出。

それだけではない。ガーナ産カカオに合わせたパッションフルーツには、その種から独自に抽出したパセノール™というエキスを使用。アンチエイジングに効果が期待できるというのだから、嬉しいことこの上ない。

パンデピス



ホワイト カカオ

パッションフルーツ


定番のDARS同様、それぞれのカカオはダーク、ミルク、ホワイトの3種となるようバランス良く配分。イメージとなるフランス菓子もクラシックから新しいスタイルまで幅広く取り入れるなど、さすがフランス食文化に精通する小椋さんの監修である。

彩豊かなフレーバーをいただいているうちに12の謎解きにいつの間にのめりこんでしまった。


今回のレシピプロデューサー・小椋三嘉さんによるプレゼンテーション。3つの幸せなマリアージュが鍵

世界12ヶ所のカカオ産地とデザートのイメージを合わせて…

伝統的フランス菓子の他、和の素材を使った、いわば現代風フランススイーツも。その代表がゆずミルク

弧を描くようにデザインされたパステルカラーのDARS壁面。ひとつだけゴールドの箱の横に水原希子さんのサインが!


表参道を行くトレンドに敏感で感度の高い洗練された女性はもちろん、凝り性な男性にも受けること間違いなし。2016年3月29日までのオープン中、3期入れかわりで12種類が登場する予定とのこと。全種制覇には3回通うことになるが、それもまた楽しみ。自分へのご褒美に、ギフトにと、チョコレートのシーズンを12の魔法で遊んでみては。


チョコレート研究家・小椋 三嘉氏
おぐら・みか ショコラ・フランス食文化研究家、エッセイスト。
1987年から1999年までフランス在住。パリ国立第四大学フランス文明講座、パリ国立第三大学言語学研究課程修了。帰国後は執筆や監修や講演をするほか、食に関するイベントのプロデュースも手がける。2015年1-2月にはイタリアを代表するハイジュエリーブランド、ブルガリ主催のチョコレートをテーマにした展覧会「ブルガリ イル・チョコラート回顧展」のキュレーターを務めた。2008年には過去十数年にわたる執筆活動が評価され、フランス観光開発機構・パリ観光会議局の名誉ある「プレス功労賞」を受賞。美食の世界で影響力のあるフランスのショコラ愛好会「クラブ・デ・クロクール・ ド・ショコラ」の会員。
著書に 『高級ショコラのすべて』(PHP研究所)、『チョコレートのソムリエになる』(集英社be文庫)、 『ショコラが大好き!』、『アラン・デュカス進化するシェフの饗宴』(ともに新潮社)、『チョコレートものがたり』、『パリを歩いて―ミカのパリ案内―』(ともに東京創元社)などがある。WEBマガジン www.chocolatclub.com の主宰者でもある。


DARSとは
1993年に森永製菓株式会社から発売された1口サイズ(12粒入り)のチョコレート。とろける口どけと濃厚な味わいが日常のハッピーを演出してくれる、森永製菓を代表する人気商品です。
コクのある風味を活かした濃厚な「ダース<ミルク>」、後味すっきりの「ダース<ビター>」、クリーミーなミルク感が特徴の「白いダース」の定番商品のほか、期間限定品も展開中です。

パセノール™とは
森永製菓が食品素材の研究を広く進めた結果、独自に開発に成功したパッションフルーツ種子エキス (passion fruit seed polyphenol) です。ポリフェノールであるピセアタンノール (piceatannol) やその二量体であるスキルプシンB (scirpusin B) を多く含んでいます。森永製菓は世界で初めてパッションフルーツ種子の中にピセアタンノールが豊富に含まれていることを発見 (下図参考) し、ピセアタンノールを高い濃度で抽出することに成功しました。この新しいエキスが皆様の健康に役立てるように、その誕生に想いを込めて“パセノール™”と名前をつけました。

DARS(森永製菓株式会社内の)サイトとfacebook
商品内容や営業時間など、詳細はこちらでご確認ください。
 http://www.morinaga.co.jp/sp/dars/boutique/
 https://www.facebook.com/darschocolatboutique/





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