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今年は4月に晴天率が低かったかと思えば、5月は6、7月並の夏日が続いたり…極端な気温変化に体もまいってしまいますね。そんな5月の暑い日に、東京・西新宿にある「ハイアット リージェンシー 東京」の“夏スイーツ”発表試食会が開催されました。

プレゼン会場で真っ先に目にとまった色鮮やかなグラススイーツのヴェリーヌ。氷を敷き詰めたケースに、赤、黄、緑、オレンジのフルーツが瑞々しい。いきなり元気になりました。

このうちの赤いヴェリーヌ、涼しげな見ためはもちろん、身体が喜ぶ仕掛けがなされているのです。

それが自家製酵素液のジュレ。酵素と聞けば、美容や健康に関心のある人ならご存知ですね。生の果物や野菜に含まれる酵素が代謝を上げ、作る工程で生じる乳酸菌の整腸作用により、ダイエットや健康維持に効果が期待されている強い味方です。スイーツは食べたいけれど、夏バテにこってり甘いものは胃にもたれそう…そんな悩みを解消すべく酵素液をとり入れ、身体の中から美しく元気に、なおかつ美味しいスイーツであれば言うことありませんよね!

この夏は「体にいいもの、低脂肪」を意識しました、と、佐藤浩一ペストリー・ベーカー料理長。生クリームは低脂肪のものを、メインを引き立てる素材として酵素液やヴィネガーを使って、軽やかでキレの良い、しかも味わいの深いスイーツに仕上げてあります。

それでは具体的に夏スイーツを紹介していきましょう。


ずらり並べられた夏スイーツのお披露目。

りんごから作った自家製酵素ドリンク。


6月22日(月)より販売予定のグラス入りのヴェリーヌは4種。
酵素のジュレとパンナコッタ
りんごに砂糖を入れ発酵させた自家製酵素液のジュレに、ヨーグルト風味のパンナコッタ、つるっとした半透明のアロエがひんやり舌に心地よい。真っ赤なローズペタルと、鼻から抜けるローズの香りに心も体も美しくなれそうなうっとりヴェリーヌ。

サヴァラン アグリューム
アグリュームとは柑橘のこと。それにスパイスを利かせたシロップ漬けサヴァランとくれば、何となく冬のイメージですが、上部クリームとの間に、ビターでキリッとしたカンパリオレンジのジュレを噛ますことによって、香りも味わいもすっきり爽やかな印象に。舌の奥にしみるほろ苦さが、これぞ大人のデザート!

パンナコッタ メロン
夏の果物の王様〜メロンをフレッシュとジュレとで瑞々しく、アーモンド風味のパンナコッタの上に重ねた涼しげなヴェリーヌ。

マンゴープリン
トロピカルフルーツの代表〜マンゴーをゼリーとプリンにして重ね、フレッシュマンゴーを贅沢に飾ったマンゴー尽くし。

ヴェリーヌは、左から酵素のジュレとパンナコッタ、サヴァラン アグリューム、パンナコッタ メロン、マンゴープリン。右奥のボトルはホワイトバルサミコ酢、フランボワーズヴィネガー、マンゴーヴィネガー。

試食用のヴェリーヌは氷のケースに並べて。



7月1日(木)より順次販売予定の新作プティガトーには、フルーツにヴィネガーを使ったり、重くなりがちなチョコレートやナッツ類にはフルーツを忍ばせ、味のコントラストや協調を表現したものが登場。

エキゾチック
甘酸っぱいホワイトバルサミコ酢で南国のフルーツ、パイナップルをマリネし、ジュレにしたものと、ジャンドゥーヤクリームをヘーゼルナッツ風味のダックワーズでサンド。ナッツやクリームの油脂でマスキングされてしまう甘いフルーツの風味を、ホワイトバルサミコ酢で引き立たせているのがユニーク。

サントノーレ マンゴー
シューに詰めたマンゴークリームにマンゴーヴィネガーを混ぜこむことで、エッジのきいたフルーツ感が出ています。また、マンゴーとパイナップルの果肉に山椒に似た風味を持つティムットペッパーを忍ばせてあり、甘い、酸っぱいに辛みのアクセントが加わり立体的な余韻が楽しめます。シューのトップを覆うフォンダン代わりにジュレを使った低糖質への工夫も心憎い。

カカウエット
懐かしいピーナッツバター風味とミルクチョコレートの組み合わせに横入りしているのは、なんとグレープフルーツ。その酸味とビター感が、両者をうまく取り持っています。サクサク、クリーミー、ジューシーと異なったテクスチャーの重なりで、リズムよく軽やかにいただけます。

バナーヌ
主役のバナナを引き立てるために、コニャックのブリュレ、マンゴーやショコラのクリームなどを脇役に配しています。周囲のナッツは濃厚なマカダミア。色々な味わいと食感の最後にバナナをしっかり感じます。

フレーズ ヴァニーユ
夏のいちごはレモニーな甘酸っぱさで表現。誰もが好きなヴァニラ香る懐かしい味わいにホッとします。


サントノーレ マンゴー

バナーヌ



エキゾチック

カカウエット
フレーズ ヴァニーユ



最後に紹介するのは佐藤料理長のスペシャリテであるマカロン。アーモンドの香り高い、儚いテクスチャーのコックにこの夏サンドするのはカクテル風味のジュレ。「カクテル マカロン」と題した新作には、スタンダードのカクテル5種〜モヒート、キール、ピニャコラーダ、ソルティドッグ、アレキサンダーを、それぞれアルコール感を残してジュレ状にしたものが挟まれています。ジュレなので、通常のマカロンとは違い冷蔵庫から出したてを食べるのがおすすめ。ひんやり、甘さと脂肪分を抑えた大人の味わいに、さあ乾杯!
こちらはひと足先に6月19日(金)より販売開始されます。
※アルコールに弱い方、車を運転される方、未成年の方はご遠慮ください。

試食用バナーヌの断面。さまざまな要素を重ねてバナナを感じてみる。

カクテル マカロン。緑はミントとライムとラムのモヒート。ピンクはココナツがトロピカルなピニャコラーダ。イエローはウオッカにグレープフルーツ、レモンと塩がアクセントのソルティドッグ。パープルはカシスリキュールと白ワインのキール。ブラウンはブランデーベースにクレーム・ド・カカオのアレキサンダー。本物のカクテルと一緒に楽しんでみたくなる大人のマカロン。


これら夏スイーツは、ロビーフロアの「ペストリーショップ」で順次販売の予定ですから、立ち寄った際は要チェック。
また、「カフェ」では、7月1日(水)からのアフタヌーンスイーツセットに夏のコースが登場。シュワッっと弾けるスパークリングジュレから始まり、トロピカルフルーツのスープ仕立て、エピスをきかせたサヴァランと柑橘のフルーツ バニラジェラート、プティフィールまで、心地よいリゾートの風を感じるコースに仕立ててあるそう。聞いただけで、夏の暑さがやわらぎそうですね。こちらのコースは、9月30日(水)までの提供となるそうです。

ペストリー・ベーカー料理長 佐藤浩一氏。

佐藤料理長と仲村シェフ。りんごで酵素液を育ててみたら面白いものができたとのこと。


これからの季節、暑さ、鬱陶しい梅雨であっても、スイーツは美味しくいただきたいですよね。身体にやさしくユニークで美味なハイアット リージェンシー 東京の夏スイーツで、あなたも涼を楽しんではいかがでしょうか。


ハイアット リージェンシー 東京
 http://tokyo.regency.hyatt.com/ja/hotel/home.html





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