取材・文 佐々木 千恵美  


8月も終わりかけの頃、「香りの会」でお世話になっているハイアット リージェンシー 東京の、今年のクリスマスケーキの発表会が行われました。

毎年のことながら、残暑厳しい西新宿を歩いて会場に入り、絵本のようなクリスマスケーキの前に立つと、頭の中で勝手に雪降るクリスマスが浮かんでしまうから不思議。まさにスイーツマジックですね!

「2018年のクリスマスケーキは、大人気のスノーマンをはじめ新作ルドルフを加えた計4種。昨年よりもラインナップは少ない代わりに、各限定数を増やしました。定番となった焼き菓子〜アルザス地方のクリスマススイーツにも新作バニラ・キプフェルを加え一層充実させました。」と佐藤浩一ペストリー・ベーカー料理長。

佐藤浩一 ペストリー・ベーカー料理長。


大人も子供もわくわくするファンタジーとスタイリッシュさが混ざり合ったクリスマススイーツは、中身と味にもサプライズが詰まっています。サンタさんのクリスマスプレゼントを開ける感覚で、ご家族、カップル、友人たちと素敵なクリスマスパーティーの一コマを演出してくれることでしょう。

ご予約は10月19日(金)から受付開始です。どんなラインナップなのか、順番に紹介しましょう。

会場に並べられたクリスマス&ハロウィンスイーツたち。


まずは今年の新作「ルドルフ」。

♪真っ赤なお鼻のトナカイさんは、いつもみんなの笑いもの〜というクリスマスソングに出てくる赤鼻のトナカイに、ルドルフという名前がついているのはご存知ですか? 日本語歌詞には出てこないのですが、暗い夜道を照らすルドルフの赤鼻が先導したから、みんなの家の煙突を目指すことができたんですね。

そんなお話しをしながらカットするのも楽しいルドルフが7頭もいるケーキは、チョコレートとヘーゼルナッツのハーモニーが濃厚。大人から子供まで大好きなイタリアのヌテラやクレミノを思わせるナッティでミルキーな美味しさが病みつきになります。

「ルドルフ」(縦約8.5cm・横約27.5cm) ¥4,500(4,860)
赤鼻のトナカイ、ルドルフが7頭。プレゼントを持ったサンタさんは現れるかな?


一昨年、昨年と人気No.1のクリスマスケーキ「スノーマン」が今年も登場。

7体のスノーマンの中は、ホワイトチョコレートのムースとラズベリームース、ジュレ入り。ピスタチオクリームのマフラーのグリーンと可愛らしい赤い鼻が白い世界をキュートに演出。アーモンドビスキュイをベースに、サクサクのサブレの食感が雪道を歩く音のようです。どこを取り分けるか、どうやって食べようか、今年も大いに悩むケーキになりそう。

「スノーマン」(縦約8.5cm・横約27.5cm) ¥4,500(4,860)
小鳥のような、それぞれ表情の違うスノーマンが並んだ姿はみんなからカワイイという声を浴びること間違いなし。


毎年少しずつ変わるデザインが人気の「ブール・ド・ノエル」。

ツリーのオーナメント、ガラス玉に見立てたクリスマスケーキは同ホテルのクリスマスケーキとしてすっかりお馴染みとなりました。イタリア、ドモーリ社のチョコレート、アリバの優雅なカカオ感を堪能できるムース、クレムーのなめらかさ、サブレとクロッカンのサクサクっとした美味しい音が口の中で響きます。チョコレート好きにおすすめのケーキです。

「ブール・ド・ノエル」(縦約8.5cm・横約27.5cm) ¥4,300(4,644)
毎年人気の品をリニューアル。一つだけお鬚のある赤玉がアクセント。


4品目はこれぞ定番、クリスマスショートケーキ。縦8cm×横12cmと小ぶりなサイズ、スクエアスタイルなので、カップルや少人数の家族にもぴったり。蜂蜜入りのスポンジ生地はしっとり、なめらかな生クリームとふんだんに使ったイチゴでバランスのとれた美味しさに。

「クリスマスショートケーキ」(縦約8cm・横約12cm) ¥2,500(2,700)
定番いちごのショートケーキはカップルサイズ。


焼き菓子は昨年に引き続き、アルザスのクリスマススイーツが登場。

クリスマスツリー発祥の地として知られるフランス東部・アルザス地方。ここでは毎年クリスマスの1ヵ月前から町の広場でクリスマスマーケットが開かれ、オーナメントやお菓子、ホットワインなどの売店が並びます。人々はクリスマスに必要な物を買い、ホットワインを片手に暖を取り仲間と語らいます。今では世界中から人々が集うクリスマスのアルザスで、昔から大切にされてきたスイーツ達。身体を温め、邪気を払うスパイス、ドライフルーツがふんだんに使われ、クリスマスシーズンにいつでも食べられる、素朴だけれど香り高いスイーツばかり。

そんな光景をイメージし、今年初登場するのが「バニラ・キプフェル」。バニラが甘く香る伝統のクッキーで、キプフェル=三日月型に作るのが本流ですが、ハイアット リージェンシー 東京では現代風に正方形に仕上げています。厚みはあるのにホロホロサクサク。ひとつ食べたらもうひとつと、つい手がのびる美味しさです。

「バニラ・キプフェル」 ¥800(864) 温かいドリンクとぜひ。


その他昨年に続き、陶器の型で焼いたお祝いの発酵菓子「クグロフ」、洋梨をはじめ多種多様なドライフルーツとナッツ、スパイスを、少しのパン生地でつなぎ焼いた「パン・ド・ノエル」、蜂蜜とスパイス、ライ麦をベースにした歴史ある焼き菓子「パン・ド・エピス」は、シャンパーニュ産多種花の蜂蜜をたっぷり使い、日本人の口にもあうようにしっとり仕上げたオリジナルレシピによるもの。そのまま食べるだけでなく、チーズやワイン、フォワグラと一緒に、トーストしても味の変化が楽しめます。

「クグロフ」 ¥1,000(1,080)
アルザスの「ハレの日」に欠かせないお菓子。ブリオッシュ生地の中にレーズンを混ぜ込み、陶器のクグロフ型で焼き、グラニュー糖を塗したパティスリーならではのリッチなクグロフ。ぜひスパークリングワインと一緒に。

「パン・ド・ノエル」 ¥1,600(1,728)
日本人には柚餅子を思わせるアルザスのクリスマス伝統菓子ヴェラヴェッカ。日持ちするので少しずつ薄く切ってホットワインと共に。またチーズをのせても美味しい。 ONLINE SHOP取扱商品

「パン・ド・エピス」 ¥1,800(1,944)
ライ麦と蜂蜜をふんだんに使ったローマ時代から食べられているお菓子を日本人好みにアレンジ。薄く切ってワインと共に。または薄くスライスしてチーズやフォワグラをのせればパーティーのフィンガーフードにもなります。 ONLINE SHOP取扱商品


ドイツのクリスマス菓子「シュトレン」。洋酒に漬け込んだドライフルーツやナッツを練り込んだ生地は、シナモン等スパイスの香り高くホロホロの食感。クリスマスを待つ期間、一切れずつゆっくり味の変化を楽しみたいものです。

「シュトレン」(約400g) ¥2,700(2,916)
クリスマスを待つ間、薄く切って変化する味を楽しんで。 ONLINE SHOP取扱商品


バニラ・キプフェルとクグロフ以外の焼き菓子は、オンラインショップでの購入も出来るので、遠方の方や贈答にもぴったり。

ケーキの予約受付は10月19日から12月17日まで。詳細は下記またはホテルのサイトでご確認ください。


その前の10月1日〜31日まではハロウィンスイーツが登場します。こちらも大人かわいいラインナップなのでお見逃しなく。



〜ハロウィンスイーツ3種はどれも動きのある、ミステリー感あるデザイン〜


「レッドデビル」 ¥570(616)
濃厚なチョコレートのムースとラズベリーのハーモニー。

「デビルズ クロー」 ¥580(627)
スフレチーズケーキとレアチーズケーキ、2種類のチーズケーキが赤い実のコンポートと一緒に同時に味わえる。

「こうもり」 ¥580(627)
チョコレートクリームとグリオットチェリーのムースにザクザク食感。




クリスマスケーキ概要

場所・お問合せ・ご予約先:「ペストリーショップ」(ロビーフロア)
  03−3348−1234(代表)
営業時間: 10:00〜21:00

<クリスマスケーキ>
ご予約期間: 2018年10月19日(金)〜12月17日(月) 10:00〜21:00
お渡し期間: 2018年12月21日(金)〜12月25日(火) 11:00〜20:00

<アルザス地方のクリスマススイーツ>〈シュトレン〉
販売期間: 2018年12月1日(土)〜12月25日(火)


の商品はONLINE SHOPでも販売。
 URL: http://goo.gl/Huq6NK

詳しくはハイアット リージェンシー 東京のサイトをご覧ください。
 www.hyattregencytokyo.com/restaurant




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