取材・文 佐々木 千恵美  


キットカットのプレミアムライン「キットカット ショコラトリー」から、今までにない新しいチョコレートが登場します。
チョコレートの原料、カカオ豆を覆う白い果肉‘カカオパルプ’を素材として使用し、カカオと練り合わせた、まるごとカカオを味わえる“カカオフルーツチョコレート”を日本の「キットカット」に導入。店舗と通販サイトでこの秋販売がスタートします。

半割りのカカオボットとサブリムチョコレートを重ねた「キットカット ショコラトリー」カカオフルーツチョコレートのイメージ。


販売を前に7月17日、「キットカット ショコラトリー」銀座本店2Fのカフェスペースにてプレス向けの試食発表会が開催されたので、みなさまにいち早く紹介したいと思います。

はじめにネスレ日本株式会社 コンフェクショナリー事業本部 マーケティング部長 竹内雄二氏から、カカオフルーツチョコレートの紹介と開発の背景、何故日本で最初に販売するのかについてのお話しを伺いました。

「「キットカット ショコラトリー」のコンセプトは、一般の日本人にはまだまだ知られていないチョコレートの奥深さを発信していくこと。そこには4つの切り口があります。
1つ目はビター、ミルク、ホワイト、昨年1月に販売した第4のチョコレート・ルビーといったチョコレートの種類。2つ目は今年1月に発売した火山島で育った希少なカカオから作られる「ボルカニックチョコレート」のような、知られていないカカオのチョコレート。3つ目はチョコレートと例えばフルーツなど素材の組み合わせ。4つ目は製法、プロセス。
そして、今回のカカオフルーツチョコレートは4つ目のプロセスに着目したもの。カカオパルプをパウダー状に加工し、砂糖の代わりに、カカオ豆に練り込みチョコレートにすることで、カカオそのものの甘みと酸味を引き出す、いわばカカオそのものの味がチョコレートになったわけです。」

竹内雄二氏


「多くの日本人はカカオ自体がフルーツだとは知りません。このチョコレートをきっかけにカカオの自然の甘み、驚きを体験していただきたいと思います。 またカカオ農家さんにとっても、いままで捨てていたカカオパルプが新しい収入源になるのではないかと考えられます。」

白い果肉がカカオパルプで、この中にカカオ豆が一粒ずつ入っている。


私個人は以前カカオパルプジュースを飲んだ経験から、カカオパルプをフルーツのようにガナッシュにしたらどうだろうと思っていましたが、チョコレートそのものにしてしまうとは夢のよう! さらに先のことを考えていたとはさすがです。

竹内氏は続けます。
「世界的にシンプルなものが好まれる昨今、カカオフルーツチョコレートは究極。そして2018年1月のルビーチョコレート、2019年1月のボルカニックチョコレート使用のキットカット販売に続き、世界に先駆けて日本での販売が予定されています。それは、世界の目が日本に集まっているからです。」

そんなわけでこの試食会が全世界で最初のお披露目。全面監修した木康政氏の開発ストーリーを聞きながら、期待に胸膨らませ、その時を待ちました。

木康政氏
1966年生まれ。4年間の渡欧時、「アンフィックレス」(2つ星)「モデュイ」「ベルニュ」など有名店で修行し、「オーバーワイズ」でデコラシオンシェフを務める。「JCグリュポー」で日本人として初めてシェフパティシエに就任。1992年、26歳にしてヨーロッパで最も権威のある「ガストロノミックアルパジョン」で、日本人最年少で優勝。世田谷区深沢の本店など都内3店を展開する「ル パティシエ タカギ」オーナーシェフ。


「まずは2003年より開発に携わってからの歴史と素朴な疑問から解いていきます。
受験シーズンのゲン担ぎ菓子としてのキットカット
ご当地キットカット
そして2014年にオープンした「キットカット ショコラトリー」

コンビニやスーパーの「キットカット」と「キットカット ショコラトリー」の違いは何かというと素材の違い。後者はクーヴェルチュールを使い、サブリムシリーズのビターはカカオ66%でスタートしました。オープン当初は手作業で仕上げていたため、限定300個に行列ができました。9〜10か月後にマシンでのライン製造が可能になり、現在ではミルク、抹茶、ホワイト、ルビー、ボルカニックと種類が増えました。

今回はカカオパルプを砂糖の代替品としてチョコレートに使う、世界初の試みに挑戦しました。しかし、パウダー状にしたカカオパルプを単純にカカオに練り込むだけでは雑味や臭みが出てしまい、何度も何度も調整をし、やっと食べて美味しいチョコレートが出来ました。」

2019年秋に販売予定のカカオフルーツチョコレート(イメージ)


いよいよ試食。そっと鼻を近づけ、ゆっくり口の中でとかしていくと、やさしい甘みと酸味、深いコクが広がります。
砂糖もミルクも使わないビターチョコレート。甘さはカカオ66%くらいだそう。今後はカカオパルプパウダーの成分を分析し、健康面でも期待できればとのこと。


キットカット ショコラトリー カカオフルーツチョコレート 1 本400円
 2019年秋以降販売

「キットカット ショコラトリー」常設8店舗
 (都内3店舗+大阪3店舗+川崎1店舗+広島1店舗)
「キットカット ショコラトリー」通販サイト
 (ネスレ通販オンラインショップなど)
「キットカット ギフトショップ」
 (りんくうプレミアムアウトレット内)


カカオフルーツチョコレートの発売に先行して、カカオパルプを存分に味わうことができる「カカオフルーツジュース」を使用したスイーツセット<ジュ ドゥ カカオフリュイ & ライム グラニテ>が7月18日から「キットカット ショコラトリー」銀座本店のカフェスペース限定でいただけます。

カカオパルプはライチやパッションフルーツのような、すっきりとした優しい甘みのフルーツです。スムージーなどにブレンドして使われることもあるカカオパルプがどんなものなのか、日本では体験できないフレッシュカカオの美味しさをイメージし、現地を訪れ実際味わってきた木シェフがレシピを監修しました。


ジュ ドゥ カカオフリュイ & ライム グラニテ 750円
 「キットカット ショコラトリー」銀座本店にて2019年7月18日(木)〜提供

フルーティーで優しい甘さのカカオパルプ(果肉)100%ジュースと、爽やかなライムのグラニテをセットにしたスイーツ。先ずはジュースをそのまま飲み果肉の味をダイレクトに。次にグラニテを食べ、パルプとライムのコラボレーションを体験。最後にグラニテのカップにジュースを合わせ、フレッシュライムを絞ると、 爽やかでスッキリした味が楽しめます。


おすすめ通りライムをグラニテにかけていただいてみると、声に出したくなる美味しさ! カカオパルプのトロピカルな甘酸っぱさを頭に描きながら、カカオフルーツチョコレートの販売を心待ちにしています。この夏、みなさんもぜひ、カカオのトロピカルフルーティーを体感してみてください。


カカオパルプジュース(イメージ)


詳しくは下記オフィシャルサイトをご覧ください。

ネスレ キットカット ショコラトリー オフィシャルウェブサイト
 https://nestle.jp/brand/kit/chocolatory/

お問い合わせ先:ネスレお客様相談室
 フリーダイヤル0120-00-5916 (受付時間 24時間年中無休)



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