取材・文 佐々木 千恵美  



現代フランス菓子の父、ガストン・ルノートル氏によって創業されたフランス最高峰のメゾンのひとつ「LENÔTRE<ルノートル>」が、パリ本店の世界観そのままに感じられる厨房併設の旗艦店を7月28日にオープンさせました。

場所は東京駅の目の前、新丸の内ビルディングの1階。丸の内仲通りに面し、洗練されたブティックやカフェが並ぶ中に、ひときわ目を引くのが開放された間口から見えるルノートルの大きなロゴマーク。麦の実をモチーフにしたデザインの天井、タイル、ヤドリギのようなシャンデリア…。フランスと同様の内装品が上質なパリの店舗の雰囲気を創り上げています。ショーケースにはフレッシュケーキやボンボンショコラの詰め合わせが美しく並び、テラス側に設けられた厨房からはフィナンシェやクッキーが焼きあがる香りが漂い、「目で、音で、香りで、味覚でルノートルの世界を体感する」場となっています。


天井の高い、落ち着いたエレガントな空間の店内。


壁にはパリのLENÔTREのイメージが大きく描かれています。


2019年、銀座三越に再上陸してから5年目、空間すべてがメゾンそのものの旗艦店オープンによって、昔東京にあったルノートルを思い出される方もいるのではないでしょうか。ガストン・ルノートル氏の築き上げた丁寧につくりあげる独自の製法を引き継ぎながら、進化革新し続けるスピリットが店内のそこかしこに感じられます。日常の中の「贅沢」を味わいに、ぜひ足をお運びください。


旗艦店でしか味わえない、焼き立て出来立ての焼き菓子とオリジナルドリンク。



  ここでしか手に入らない、焼き立てフィナンシェとソフトタイプのクッキー

店内の厨房でパティシエが焼き上げる、ここでしか味わえない焼き立てのフィナンシェと、フランス流ソフトクッキー。


<焼きたて> フィナンシェ ナチュール 291円
アーモンドプードルだけでなく、ヘーゼルナッツプードルも使用した香り高いフィナンシェ。
エッジがカリっと、中はふっくら。まろやかでさらりとした口どけがたまりません。


<焼きたて> フィナンシェ シトロンジャンジャンブル 324円
爽やかなレモンとピリッとショウガの辛味がアクセントになった豊かな香りのフィナンシェ。


<焼きたて> ルノートルクッキー ショコラ・オ・レ&ノワゼット 486円
“グルマンディーズ(美食家)” のためのソフトクッキー。ヘーゼルナッツ、ミルクチョコレート、ミルクチョコレートを焼きこんだ上にクランブルをのせ、しっかり焦がしたキャラメルを絞った深みのある1枚。
ヘーゼルナッツの香ばしさとキャラメルのビター感がクッキーの味わいを複雑なものにし、ついもう一口と食べ進んでしまう贅沢なおやつ。



  店内で仕上げるミルフィーユ〜 イートインのみ

ミルフィーユは店内で仕上げ、assiette dessert(お皿に盛ったスタイル)で楽しめます。出来立ての香りと食感をどうぞ。


季節のミルフィーユ イートインのみ1540円
パイ生地の歯ごたえと軽やかなクリームのバランスが絶妙なミルフィーユに、果実味あふれるコンフィ・フレーズとバニラの香り豊かなホワイトチョコレートを添えた一皿。



  「ルノートル東京」限定ドリンク  モクテル

フランス本国のメゾンではお菓子やショコラだけでなく、お惣菜やケータリングも手掛けていることから、今回はオリジナルのドリンクメニューも登場します。
フレッシュな素材を絶妙なバランスで合わせたノンアルコールカクテル(モクテル)をシーズンごとに展開されるそうなので楽しみですね。まずは夏にぴったりの爽やかな2品からスタートです。
※どちらもプラス108円(イートインはプラス110円)でフローズンにすることもできます。


レモネード
 テイクアウト810円
 イートイン825円
上質な素材を追求し、シンプルに仕上げるというLENÔTRE<ルノートル>のポリシーがよく表れているレモネード。アクセントのショウガが後味をすっきりしてくれます。


ストロベリー・キス
 テイクアウト 810円
 イートイン 825円
イチゴとパッションフルーツを合わせた甘酸っぱい夏向けのモクテル。ローズマリーの風味がアクセントに。



  LENÔTRE<ルノートル> 定番のお菓子〜

パティスリー界の至宝、ガストン・ルノートル氏から大切に受け継がれてきたレシピによる珠玉のお菓子の数々。シンプルな中に上質で複雑な技術とセンスの詰まったケーキが並びます。


フイユ・ドトンヌ 864円
LENÔTRE<ルノートル>といえばこのケーキ。トップのひらひらしたチョコレート細工は、一つひとつ職人の手で仕上げられたもの。芳醇なムースショコラノワールとメレンゲを使用した、濃厚なのに軽やかなあと味のスペシャリテです。お祝いのシーンにはアントルメ(ホールサイズ)もあります(要予約)。


ミルフィーユ・ヴァニーユ 864円
発酵バター入りの香り豊かなパイ生地に口どけのよいバニラ風味のカスタードクリームを挟んだ王道のミルフィーユ。


コンセルト 810円
6層の異なる食感のムースショコラ。小麦粉をほとんど使わない2種類のビスキュイショコラとプラリネショコラクランチで、濃厚ながら後味の軽い仕上がりに。


プレジール 810円
マダガスカル産バニラムースにムースショコラノワールのほろ苦さが味を引き締める軽い後味のケーキ。お祝いのシーンにはアントルメ(ホールサイズ)もあります(要予約)。


この他にも季節ごとに替わるケーキや、手土産にもぴったりな焼き菓子、ボンボンショコラの詰め合わせが並びます。

ちょっとしたイートインスペースもあるので、仕事帰りに、ショッピングの合間に、日常の中の贅沢な幸せ時間を過ごしてはいかがでしょうか。


ルノートル東京

 所在地: 東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング 1F
 電話番号:03-6551-2850
 営業時間:11:00〜21:00(日祝は〜20:00)
 席数:4席、テラス席(共用スペース)

 URL:www.lenotrejp.com/ (Japon) / www.lenotre.com/ (France)
 @lenotrejp
 @lenotre(France)
 #ルノートル #lenotre





LA MAISON LENÔTRE

パリ最高峰のメゾンのひとつ、LENÔTRE<ルノートル>。
日本の人間国宝に値するM.O.F.(フランス国家最優秀職人章)を授与されたシェフ達が、素材を厳選。創業者ガストン・ルノートルの信念を守り続け、丁寧につくりあげる独自の製法を引き継ぎながら、革新性も大切にし、進化し続けています。 グルメに精通したパリの人々に今もなお愛され続け、日本の皆様にも日常の中の「贅沢」と「幸せな時間」を、大胆かつM.O.F.としての責任と誇りを持ってお届けし、暮らしの歓びを広げます。

ガストン・ルノートルの遺志をつぐクリエーション・ディレクター
 ギー・クレンザー


フランス アルザス地方出身。
15年間ルノートルのクリエイティブ・ディレクターを務めており、M.O.F.(フランス国家最優秀職人章、日本の人間国宝に相当)をシャルキュトリー・トレトゥール、キュイジニエと、ふたつの部門で獲得しています。
ガストン・ルノートルの後継者にふさわしいこのシェフは、チームワークを得意とし、ノウハウの継承に不可欠な篤い志と厳しさを兼ね備えています。

ルノートルのこだわり

独自の技術

1957年のLENÔTRE<ルノートル>のスタートから脈々とシェフ達に受け継がれるガストン・ルノートルの遺志と独自の製法と高い技術力。
あらゆる環境下においても妥協を許さない応用力、製造時の1℃の違いも許されない細やかな温度管理やタイミング、長年の経験から生み出される繊細な仕上げにより、理想の食感と素材の風味を最大限に引き出しています。これらプロセスの中の細かなすべての部分に独自のノウハウが詰まっています。
お客様がLENÔTRE<ルノートル>のお菓子を一口食べたときに感じる至福の瞬間、そしてまた食べたいと思っていただくために、高い技術の更なる研鑽、丁寧に手間をかけてつくることをLENÔTRE<ルノートル>は惜しみません。

こだわりのプラリネ

LENÔTRE<ルノートル>のプラリネは厳選した食材と高い技術力の結晶。 香り高く、加熱したときの味のバランスのよさで厳選したアーモンドや、風味豊かなヘーゼルナッツを使用したプラリネ等。また、定番のナッツ類に加え、ピスターシュや松の実などを多彩に組み合わせ、原料そのものの味を感じることができることを意識し、銅鍋を使った伝統的製法で仕上げています。LENÔTRE<ルノートル>のプラリネを口に含んだ瞬間から虜になることでしょう。

伝統と革新

LENÔTRE<ルノートル>は「フランス菓子界の至宝」、ガストン・ルノートルから引き継ぐ良き伝統を守りながらも革新性も大切にしています。
クリエーション・ディレクターのギー・クレンザーを筆頭に、その時々にあった新しい形の食文化を提案し、常に新しい価値の探求と創造、そして進化に挑戦し続けています。






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