取材・文 佐々木 千恵美  


6月1日、六本木の東京ミッドタウンに、ベルギー発祥のベーカリーレストランLe Pain Quotidien(ル・パン・コティディアン)の新店舗が誕生しました。

場所はウエストプラザ1階。ザ・リッツ・カールトン東京の向かいの角地に広いテラス席を有する、待ち合わせにも良さそうなわかりやすい立地です。

通りから入ってザ・リッツ・カールトン東京の向かい側。心地よいテラスは32席。


80席を有する開放的なダイニングは、赤やグリーンにペインティングされたアンティーク調の棚やボードをあしらった壁がポップで楽しく、ウッディなテーブルとモザイク柄のタイル床が、まるでベルギーの田舎のお家にいるような心落ち着く雰囲気。

壁にデコレーションされた色とりどりにペインティングされた食器棚の枠が見ているだけで心弾むダイニング。


入ってすぐの売り場には、パンやお菓子、ドリンクやパンと仲良しのペーストやジャム、グラノーラなどがカントリー調の棚に陳列されています。サンドイッチやコーヒー等ドリンクのテイクアウトもできるから、オフィスやミッドタウン内の公園で食べるのもよしですね。

テイクアウトカウンターには、グラノーラやケーキ、チョコレートが並ぶ。カフェやティーメニューも豊富。

扉を開けたとたんバラエティ豊かなパンやお菓子、グロサリーが目に入る。

食事系のパンからお菓子まで、パンはナチュラルで優しい色合い。


ル・パン・コティディアンといえば、私個人が1990〜2000年代フランスに通っていた頃、パリのムフタール通り店のテラスで朝食を楽しんでいる人達の光景にキュンと胸掴まれ、翌朝真似しに入ったのが初。ジャムやはちみつ、ペーストなど、たくさんの種類がテーブルに並んだところがうれしくてたまらなかった。そんなにたくさんパンを食べては太ると頭ではわかっているのにブレーキがきかない。パンを食べる楽しさを最大限に演出したル・パン・コティディアンのプティデジュネ(朝食)の印象は強く刻み込まれ、帰国してから即真似っこしたものです。(なんと渋谷のVIRONも影響されたと聞き、わざわざ朝食に行ったものです。)


ベルギーを代表するスパイスクッキー、スペキュロスのペースト。

ブレックファストメニューにはブリオッシュにスモークサーモンとポーチドエッグをのせたリッチな「エッグベネディクト」もある。


日本旗艦店となる新店の朝食でもジャムバーは健在だけれど、六本木という場所柄、夜の営業を意識して大胆なグリル料理やオリジナルBIOワイン、オリジナルカクテル等が登場。何とこの試みは世界250店舗以上展開する中で初とのこと。グリルメニューは37 Steakhouse & Bar (サーティーセブンステーキハウスアンドバー)、37 QUALITY MEATS(サーティーセブン クオリティーミーツ)等の肉料理専門店を手掛けるスティルフーズが監修。甘みとコクがある奥州いわい鶏のスパイシーグリルや、ほどよい脂と赤身肉の美味しさをミディアムレアで堪能できるUSプライムビーフリブステーキなど、味もボリュームも満点。グリル料理にはポテトやバゲットを合わせていただくのがおすすめ。味付けはヘルシーに薄く調味しているので、テーブルの塩、胡椒(両者ともにオーガニック!)で調整できるのもうれしいところです。

「奥州いわい鶏のスパイシーグリル(withローストポテト、季節の野菜)」。岩手の大自然の中で育った奥州いわい鶏は、甘みとこくのある味わい。

「USプライムビーフリブステーキ270g(withローストポテト、季節の野菜、粟国の塩)」。ミディアムレアの焼き加減はこんがりジューシー。甘みのあるほどよい肉感。

オリジナルオーガニックワインは赤、白、ロゼの3種類。グラスでもボトルでも頼める。ランド名「RN13」とは南フランス(ラングドック地方)の国道13号からきている。


忘れてならないのが、ル・パン・コティディアン自慢のタルティーヌ。創業者アラン・クモン氏オリジナルレシピによって、オーガニック小麦、塩、水、ルヴァン種のみで長時間かけて作られた大きなウィートパン。それを1cmほどにスライスし、色鮮やかな素材で盛り付けられたタルティーヌは、見た目にも美しく、食べればたちまち元気になりそうです。

料理人だった創業者アラン・クモン氏は、理想のパンを求め、結局それは自分で作るしかないと1990年、ブリュッセルにル・パン・コティディアンをオープンした。

8時間かけて作り上げるオーガニック小麦のウィートパン。これをスライスしてタルティーヌに。

タルティーヌは冷たいものが5種類、温かいものが2種類。


その他、健康を意識したスーパーフード、キヌアやアサイーを使ったサラダやドリンク、ベルギー定番人気のデザート、レモンタルトなどスイーツメニューも豊富。

キヌアデトックスサラダはアボカドやひよこ豆、チアシードなど、ヘルシー素材が盛だくさん。

レモンタルトは甘酸っぱい爽やかさが不動の人気。


朝から夜まで、シーンに合わせてパンライフが楽しめるル・パン・コティディアン東京ミッドタウン店。便利な駅直結だから、ミュージアム鑑賞やショッピングがてら立ち寄ってみてはいかがでしょうか?


Le Pain Quotidien 東京ミッドタウン店
 (ル・パン・コティディアン 東京ミッドタウン店)
 住所:東京都港区赤坂9-7-3 東京ミッドタウン・ウエストプラザ1階
 TEL :03-6804-5879
 営業時間:7:30〜23:00(L.O. 22:00)
 席数:店内80席屋外テラス席32席
 予約:可
 公式サイト: URL: http://www.lepainquotidien.jp/




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