〈マカロンデー〉をご存知ですか?
日本では、今年から夏至の日が、新たな記念日〈マカロンデー〉になります!
初めて耳にする方も多いと思いますが、フランスでは、すでに6年前から開催されている、いわばマカロンのお祭り。フランスでは3月20日が〈マカロンデー〉となっていて、新しい味のマカロンや限定品が登場するほか、無料で試食ができるなど、マカロンファンには夢のようなイベントです。



そんな、おいしくて楽しい〈マカロンデー〉ですが、その裏にはもうひとつ大きな役割があります。実は〈マカロンデー〉は、難病に苦しむ子供たちへの寄付を目的としたチャリティイベントなのです。
〈マカロンデー〉の始まりは、6年前。元々は、ピエール・エルメ氏が、パリにある自身のブティックで始めたチャリティイベントでした。それが氏の仲間であるルレ・デセール会員へと広がり、今やフランスでは、多くのルレ・デセール会員が参加する一大イベントへと発展。今では、〈マカロンデー〉当日になると、新作や限定のマカロンを求めて、オープン前から行列ができるほどなのだとか。さらに今年は、アメリカ・ニューヨークでも〈マカロンデー〉が開催されるなど、その勢いは増しています。
実は、日本の〈ピエール・エルメ・パリ〉でも、4月1日に〈マカロンデー〉が開催されていたのをご存知でしょうか?日本では、マカロンに馴染みが薄かったことなどもあり、〈マカロンデー〉はマカロンのおいしさを広めるための楽しいイベントという意味が強かったようです。



そんな〈マカロンデー〉が、日本でも、ルレ・デセール会員として活動する7店舗が参加するチャリティイベントとしてスタートすることに!この日は、そのお披露目会ということで、〈ピエール・エルメ・パリ青山〉にルレ・デセールメンバーが集まり、一足早くその味を紹介してくれました。



まずは、ルレ・デセール日本代表の〈エーグル・ドゥース〉寺井則彦氏が登場。
「フランスではすでに6年前からチャリティイベントとしてスタートしていた〈マカロンデー〉。日本のルレ・デセールでも、ぜひやりたいという気持はあったのですが、様々な事情から開催が難しく、最初の一歩を踏み出せないままでいました。でも、“いつまでもこのままでいては何も変わらない”ということで、ようやく開催が決まりました。可能な範囲でのスタートになりますが、とても嬉しく思っています」

〈パティスリー エーグルドゥース〉寺井則彦氏



「そして、今回は震災の影響を重く受け止めています。そのため、難病の子供たちの中でも、特に、被災地となっている東北方面に手助けが出来ればと考えています。その上で気をつけたいのは、皆様から寄付していただいたお金の行き先や使われ方にしっかりと焦点を当てること。本当に困っている人に、確実に、そしてピンポイントで届くようにしたいと考えています」

たしかに、本当に困っている人のところに寄付金や物資が届かない、という話もよく耳にします。

そこで今回は、より確実なチャリティにするため、難病の子供たちの支援活動を行なっている『認定NPO法人 難病のこども支援全国ネットワーク』にも協力を依頼することになったそうです。

今だ治療法の見つからない難病に苦しむ子供たちを支えるべく、約23年この活動を続けている『認定NPO法人 難病のこども支援全国ネットワーク』の小林信秋氏に詳しくお話いただきました。
「現在、難病と闘っている子供たちは20万人以上います。難病とは治療法のない病気ですが、特に子供の場合は、大人とは違う困難が多くつきまといます。例えば、周りからの偏見や差別の問題、病気を抱えながら成長していくという問題、また、そのご両親が若年層のケースも多いので経済的にも支援が必要になるケースも多いのです」
いわゆる子供の難病は500種類を越えると言われ、それゆえに、個別の治療やケアが確立できないという状況もあるそうです。

『認定NPO法人 難病のこども支援全国ネットワーク』専務理事 小林信秋氏



「そして、今回の震災では、宮城を拠点にしたネットワークに参加する180〜190人の子供のほとんどが被災しました。家や車が流された人も多く、持病に加え、避難所で肺炎などにかかる子供たちもいるという状態が続いています」
と、切々と東北地方での窮状を伝えてくれました。今回の大震災では多くの方々が今も困難な中にいます。その中でも、より大きな苦しみを抱える子供たちに手を差しのべる活動があるというのは、とても心強いことだと胸が熱くなりました。


それでは、さっそくマカロンのご紹介です!

〜 Macaron 〜

※プレスビュー用のフレーバーのため、当日
 販売する商品と異なる可能性があります。


パティスリー ジャック

福岡の名店から届いたのは、マンゴー、パッション、アプリコットのマカロン!カシャッとはかないマカロンコックから、ふんわりとなめらかなバタークリームが溢れ出し、とても繊細な印象です。バターの乳風味がフルーツの酸味をほどよくやわらげ、かつ、風味をギュッと閉じ込めているよう。


オリジンーヌ・カカオ

自家製タンプルタンを使ったマカロンコックは、周りはサクッと、中はネチッとした正統派の食感。川口シェフが「少し重ためのショコラガナッシュに仕上げた」という通り、濃厚で深いショコラの味わいを堪能できます。濃い目に入れたコーヒーやエスプレッソに合いそうな重厚な味わい。


パティスリー エーグルドゥース

「上品じゃなく、満足感のあるマカロンにしたかった」という寺井シェフのマカロンは、見た目にもワイルド。ゴツゴツとしたマカロンコックは、ザクザクッと口の中ではじけるような食感です。間のコーヒークリームもキリッと濃く、ビターで甘さも強め。男性らしいパンチのあるマカロンです。


フレデリック・カッセル

弱冠36歳にしてルレ・デセール会長に就任したフレデリック・カッセル氏のお店からは、初夏の庭園を思わせる、ピンクとグリーンのマカロンが登場。濃厚なピスタチオのクリームの中央に隠れているのはフランボワーズのコンフィチュール。キリッとした甘さと酸味がきいて、力強いおいしさです。


ジュヴォー

クロッカンやメレンゲを思わせるマカロンコックが新鮮。フランボワーズとヘーゼルナッツの組合せが楽しめます。


ピエール・エルメ・パリ

エルメを代表する味わいといえば・・・。そう、イスパハンです。クリームがたっぷりと詰まったマカロンは、繊細な周りの食感と、生地とクリームが一体となったクリーミーさが魅力。バラの香りが華やかです。





6月22日のマカロンデー当日は、一部のお店ではマカロンの無料配布もあるとのこと。また、6月22日から30日までの期間中は、マカロンデーにちなんだ限定商品が販売される予定です(売上の一部を寄付)。





甘いものがもたらす、ひと時の幸せ。
その幸せが、誰かの幸せにもつながるとしたら・・・。
幸せを呼ぶマカロンで、 日本が元気になりますように!


〈 マカロンデー詳細 〉


開催日:夏至の日2011年6月22日
※夏至の日のため毎年日付は変更になる可能性があります。また、フランスのマカロンデーは3月20日となります
開催店舗:下記の参加パティスリーの各店舗で開催予定です
開催期間:6月22〜30日まで ※ 販売内容・期間は店舗によって異なります

■ルレ・デセール マカロンデー参加パティスリー
イデミ スギノ
パティスリー ジャック
オリジンーヌ・カカオ
パティスリー エーグルドゥース
フレデリック・カッセル
ジュヴォー
ピエール・エルメ・パリ
期間中は、パティスリーに募金箱も設置されます!


※認定NPO法人 難病のこども支援全国ネットワーク
 病気や障害のある子供と家族を対象に、情報提供、交流活動、啓発活動を進めている。
URL:http://www.nanbyonet.or.jp/




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