取材・文 下園 昌江  


神奈川県大和市に7月7日オープンしたばかりのパティスリー『メゾン・ジブレー』。
田園都市線と小田急線の2線が利用可能な中央林間駅から徒歩5分程の場所に位置します。
メゾン・ジブレーは、グレーの屋根に黄色いテントが目印。とんがり屋根には風見鶏もついていて、物語を感じる佇まいです。


黄色いテントが目印のメゾン・ジブレー外観 フルーツのフレッシュ感あるロゴ

メゾン・ジブレー 江森宏之シェフ


オーナーシェフを務めるのは、江森宏之氏。20年近く日本とフランスでフランス菓子を学び、中でもアントルメグラッセ(アイスケーキ)やグラス(アイス)の美しさや美味しさには定評があります。ここ数年は日本の農家さんとの繋がりを広げ、積極的に旬のフルーツをお菓子に取り入れています。そのためフレッシュ感あるお菓子の印象が非常に強いシェフです。

江森シェフに店名に使われている単語「ジブレー」について伺ったところ、3つの理由を話してくれました。
 1.果実の皮に氷菓を詰めたものを意味し、氷菓をスペシャリテとする自分にしっくりきた
 2.霜に覆われた、という意味があり、そのイメージで内装の壁は白にした
 3.気が狂ったという意味もあり、転じて「お菓子バカ」でありたいという意味を込めた



ショーケースの様子

店内は白を基調にし、吹き抜け部分もあり解放感ある明るい雰囲気です。ショーケースは横並びに半生菓子、生菓子、アイス、と並んでいます。

色とりどりのケーキが美しく並びます

生菓子は、プリンやショートケーキ、シュークリームなどの定番商品から、江森シェフらしくフルーツを使ったフレッシュ感あるもの、そしてフランス菓子のメリハリを感じるナッツやチョコレートを使った濃厚なものまで種類豊富に並びます。

いくつか試食させていただきましたが、とろんっとなめらかなプリンや、桃がみずみずしいパンナコッタ、数種類のベリーとグリオットの赤い果実の酸味が爽やかなフリッソン・ルージュなどが印象的でした。

国産フルーツなどを使ったフレッシュ感あふれるアイスも魅力!

オープン直後はアイスの販売はないそうですが、レセプションの際にはいくつか試食させていただきました。この時のメニューはフィンガーライム、津之輝(ツノカガヤキ)、苺とパッション、メロン、日向夏、トマトとパッションなど。江森シェフらしく産地直送のフルーツをふんだんに使った個性的なものが揃っています。フルーツのそのものの味わいや香りがストレートに伝わってきて、後味がサラッとしているのでいくらでも食べられそうです。
いずれは店頭でアントルメ・グラッセも登場するとのことですので、そちらも期待が高まりますね。

ギフト用半生菓子の種類も豊富

また、生菓子、アイスの他にも半生菓子のギフト展開もすでにパッケージが完成していました。「ころころレモンケーキ」や「くるっとしっぽのティグレ」などネーミングもパッケージデザインも可愛らしく、手土産にピッタリのお菓子が色々と揃っています。

店内のふくろうの親子にも注目

そして、メゾン・ジブレーでは、お菓子以外にも注目してほしいものがあります。
それは、お店に入り正面上方をみると気づくのですが(お菓子に目が釘付けだと気づかないかもしれませんね!)、愛らしいふくろうの人形が2つ並んでいます。お店のロゴマークを挟んで江森シェフが世界大会などで受賞したトロフィーと横並びにちょこんとたたずんでいます。

オープン前に江森シェフが惚れ込んだというフクロウさん。ある作家さんの手作りのものという事ですが近くで見せていただいたら羽根の模様まで細かく作りこまれています。このフクロウがお店に幸せを呼んでくれるのかな、などと心和む気持ちにさせてくれます。

駐車場にもフクロウが!

実は駐車場にもフクロウの像があります。車を利用しないと気づきにくいですが、よかったらこちらも是非チェックしてみてくださいね。こちらはもともとあったフクロウだとのことですが、なんとなく店内のフクロウに雰囲気が似ているのは何かの運命なのかな?と思ったり、心和むフクロウさんです。

江森シェフらしい明るく心地よいメゾン・ジブレー。これから季節を追うごとに、様々な生産者さんとの取り組みを感じるお菓子が登場するのだろうと想像しています。きっとどの季節に行ってもその時々を楽しめるお菓子が並ぶと思うので、是非何度も足を運んでみたいパティスリーです。



メゾン・ジブレー
住所: 神奈川県大和市中央林間4-27-18
電話: 046-283-0296
営業時間: 10:00〜19:00
定休日: 月休、火不定休
URL: http://givree.tokyo/




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