取材・文 佐々木 千恵美  


横浜・金沢文庫のお菓子屋さん「オ・プティ・マタン」の武井シェフが、この春、鎌倉にモンブランとムラングシャンティに特化した2店目をオープンしました。その名も「Mont Blanc Stand(モンブランスタンド)」。一足早く19日のプレオープンの日に伺ってきました。

お店の看板商品ともいえる秋冬シーズン限定のモンブランと、それを支えるメレンゲの魅力、生クリームと合わせたときの美味しさをもっと広く知ってほしいとの思いから、オ・プティ・マタンの開業から12年目、山を挟んでお隣の鎌倉にお店を構えることにしたそうです。

鎌倉駅東口から南の方に歩いて5分。鎌倉市農協連即売所の先を左折し橋を渡ってすぐの、小さなショップが集まるWALK 大町というとてもわかりやすい場所にあります。通りを挟んで向かいがコインパーキングなので車の利用でも便利です。

扉を開けると、正面白壁には「Mont Blanc Stand」のロゴが。茶色い畝はモンブラン絞りのイメージだそう。


お店に入ってすぐに見えるお店のロゴ。


メニューは「熊本の栗のモンブラン」と「ムラングシャンティ」の2つ。どちらも注文を受けてからお客様の目の前でクリームを絞り仕上げます。

注文カウンターのメニュー表とプレオープン時にいただいた試食サイズのモンブラン。


てこの原理をつかったスイス製のマシーンで絞り出されたばかりの栗は香りも最高。クリームやバターなど一切混ぜない、いわば和菓子の栗きんとんのようなペーストだからこそ、マスキングされず栗の繊細な風味がいきてきます。
その栗は、熊本県山鹿の鮮度と味が群を抜いて良いものを使用。従来の機械収穫と違い、栗の収穫時期には毎日農家さんたちが手作業でこまめに回収している鮮度抜群の栗を、粗めのメッシュでペーストにしてもらっているから舌ざわりが栗そのもの。絞った部分だけで食べると和菓子の栗きんとんみたいですが、儚い口どけのメレンゲ、北海道浜中町の原乳から作られたミルキーな生クリームと一緒に食べるとたちまち洋菓子の味わいになるから不思議。

思うに武井シェフのモンブランは、にぎり寿司! 吟味した素材に仕事をし、フワッとにぎり出来立てをいただく。だから持ち帰りはできれば2時間まで。

スイス製のマシーンで栗のペーストを絞り出す武井シェフ。


メレンゲに生クリームを絞った「ムラングシャンティ」は、キャラメル、フランボワーズ、カモミール等、色とフレーバーのバリエーションも楽しい。口にいれるとシュワシュワとけてなくなるメレンゲと乳風味がおいしい生クリームの二重奏に、きっと誰もが驚くでしょう。

ムラングシャンティ(フランボワーズ)と熊本の栗モンブラン。店内のベンチシートや外のシートでもいただける。


熊本の栗を使ったモンブランは、3月のどこかのタイミングで黒豆のモンブランに変わるとのこと。季節の味も大切に、出来立てのおいしさをぜひ体験してみてください。


店舗名: Mont Blanc Stand -モンブランスタンド-
所在地: 神奈川県鎌倉市大町1-1-12 WALK 大町 II - A
アクセス: JR鎌倉駅より徒歩5分
電話番号: 0467-33-4677
営業時間: 10:00?17:00 
定休日: 水曜日



*商品内容、店舗など詳細は下記サイト等でご確認ください。


Mont Blanc Stand kamakura(モンブランスタンド)

  https://www.facebook.com/MontBlancStand/
  https://www.instagram.com/mont.blanc.stand/

オ・プティ・マタン

  http://www.au-petit-matin.net/
  https://www.facebook.com/aupetitmatin1210/




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