焼立てのバゲットを頬張りながら飲む、カフェラテ、
濃厚なショコラと楽しむ、ホロ苦いエスプレッソ・・・。
パンやスイーツを美味しくいただくシーンに欠かせないのが飲物の存在ですよね?
中でも、特に熱い視線を浴びているのが、プレミアムポーションコーヒーのパイオニア「ネスプレッソ」。
高圧で1杯ずつ抽出するその味は、バリスタが作ったものにひけを取らないクオリティと美味しさ・・・ということで、家庭はもちろん、レストランなどでも使うところが増えてきたようです。
そこで今回は、美味しさの秘密に迫るべく、「ネスプレッソ」で開催されているセミナーに参加してきました!


今回伺ったのは、表参道にある「コーヒーエクスペリエンスセンター」。ここは、昨年の10月にオープンしたネスプレッソクラブのメンバーに向けた施設で、現在は東京と大阪の2ヶ所のみ。なんと、今回受講するセミナーは世界でも初めての試みなのだそうです。
「そうなんです。日本の方はやはり何事に対しても勉強熱心というか。以前から、コーヒーのことを知りたいというお声も多く、このセンターを開設することになりました」

スタイリッシュで落ち着いた雰囲気のセミナールームには、ネスプレッソマシンやカップなどが並ぶテーブルがずらり。2人1テーブルになっているので、カップルで参加しても楽しそうです。

スタイリッシュなマシンは2009年「レッド・ドットデザイン賞」の「プロダクトデザイン賞」を受賞したCITIZ


興味津々で備品をチェックしていると、美しい女性スタッフが登場。
「今日は皆さんをコーヒーの世界へご案内します!」
わぁ、ステキ。では、さっそくコーヒーの世界に行ってみましょう!

ナビゲーターの松原さん


まずは、コーヒーについてのお勉強です。
「コーヒーの発祥はお茶より新しく、800年頃のエチオピアやイエメンで起こったといわれています。
最初は薬として、それから、祈りの際の眠気覚ましとしても使われていたんですよ」
コーヒーの眠気覚まし効果は、神聖な儀式にも利用されていたんですね!

コーヒーの実はこんなふうにカラフル(模型です)


コーヒー発祥の地、“エチオピア(アフリカ大陸)”と“イエメン(アラビア半島)”は、紅海を挟んで隣り合った国。現在は、周辺の国々でもコーヒー豆栽培が盛んです。
「コーヒーの木が育つためには、温度や湿度、標高といった一定の環境が必要になります。コーヒーベルトと呼ばれるエリアでほとんどが栽培されているんですよ」
コーヒーベルトと呼ばれるのは、北回帰線と南回帰線の間にある熱帯、亜熱帯の一部。現在はその内の約60カ国以上で栽培されているそうです。

バナナやカカオの産地と似ているコーヒーベルト。育つ品種もさまざまです


「では、コロンビアとインドの農園の様子をご紹介します」
前方の画面に映し出されたのは、高い山々を望む緑豊かな風景。コーヒー豆の農園は通常1800〜2000mのところにあるのだそうです。収穫は今も手で行なわれており、6〜10mにも育つ木から実を素手で摘み取り、ロバの背に乗せて運ぶ様子が流れます。
一方インドは、鬱蒼としたジャングルのような映像。
同じコーヒーベルトにあるといっても、これだけ環境が違えば、キャラクターの異なる豆が育つのも納得です。さらに、豆を乾燥させる方法なども国によって違いがありました。これらの豆は、マスター(匠)の厳しい管理のもと16種類のグラン・クリュに作りあげられます。

「コーヒーの味は、“酸みと苦み”、“アロマと焙煎香”、さらに味の強さの目安となる“ボディ”で分類されます。ネスプレッソでは16種類のグラン・クリュをお出ししていますが、それぞれ異なる個性を持っているんですよ」

ずらりと並んだカプセル! この中に厳選されたコーヒーが密閉されています。これだけあれば、好みや気分によって何通りもの楽しみ方が出来そうですね


なるほど!画面に映し出された表を見ると、“花のような”“木のような”“力強いスパイシーな”などのアロマがあり、さらに味わいの強さにより16種類それぞれが異なる個性を持っていることがわかります。

こうやって見るとわかりやすい!時間帯や合わせる食べ物、好みによって選べるのが魅力です

色々取り揃えて、朝はフルーティなアロマのコーヒーに、夕食後はボディ感のあるものを、なんて飲み分けができるのがいいですよね。


コーヒーの飲み分け。コーヒー好きなら誰もが理想とするところですが、これを邪魔するのが、そう「酸化」です。そこで、こんな実験を行ないました。
「では、まずカプセルを開けてみてください」
本来はやらない行為ですが、今日は特別に。アルミ部分を爪であけると、途端にコーヒーの香ばしい香りが広がります。おいしそう!
ところが、10分後・・・。
「では、もう一度、カプセルを開けてみてください」
フワ〜ッ。やっぱりいい香り!
「どうですか?先ほどのと比べてみてください」
10分前に開けたカプセルに鼻を近づけると・・・。

香りの質がぜんぜん違うのがわかります。酸化がこんなに早いとは!

あれ?酸みが立っていて、香りもずいぶん弱くなっています。あのふくよかで甘みのあった香りはいったいどこへ・・・?ここまで違うとは驚きです。焙煎し立て、挽立てを、瞬時にカプセルに閉じ込めてしまうというこの方法は、やはりコーヒーにとっては最良なのかもしれません。

そして、お楽しみの試飲タイム。各自、テーブルにあるマシンを使って、エスプレッソを落とします。
「くぼみの部分にカプセルを入れ、バーを下げてください。ボタンを押せば完了です」
思ったよりコンパクトなマシンは、デザイン性も抜群。ポンとカプセルを入れてスイッチを押すだけで、見事なエスプレッソが完成しました。何が見事かといえば、もちろん厚いクレマ! このきめ細かさと厚みは、素人ではなかなか作れません。

エスプレッソに不可欠な、厚くきめ細かいクレマ。これがアロマを閉じ込めてくれるのです!

「エスプレッソマシンは9気圧以上といわれていますが、このマシンは19気圧。83〜89℃で抽出し、適温と言われる65〜70℃で飲めるように作られているんですよ」
厚いクレマに守られた豊かなアロマが鼻に抜ける至福のひと時。おいしい!


スプーンで弾力をテスト。これがボタンひとつで出来るなんて・・・


さらに、ラテ好きの方におすすめなのが、このエアロチーノ。
「これは、フォームミルク(温・冷)とホットミルクを作るマシンです。そこの部分に磁石式のコイルを取り付けるようになっていて、洗うのも簡単なんですよ」
フタをあけて牛乳を注ぎ、スイッチを。完全な無音のまま約1分が経過しました。すると・・・。
中には、フワッツフワできめ細かい泡がたっぷり!エスプレッソマシンでのフォームミルク作りに苦労していた方もこれなら簡単そうです。

エスプレッソに注げば、簡単にラテが完成! 冷たいのも作れるなんて本当に優れものです


コーヒーについて学べる上、さらにネスプレッソ使いが上達するこのセミナー。参加すれば、ますますコーヒーが楽しく、おいしくなってしまうことでしょう。コーヒーだけでなく、それを取り巻くスタイルまで提案してくれるのが、「ネスプレッソ」のすごいところ。実際に受講予約も多く、すでに約2000人が参加しているのだそうです。

自作のカフェラテとラテマキアート。簡単でしたが、なかなかキレイにできました!



1杯のコーヒーがくれる、至福のひと時。
その背景や想いを感じれば、もっと深い余韻を楽しめることでしょう。
パンやスイーツとのマリアージュで、新たな境地を探してみてはいかがですか?




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