ホテルニューオータニが、開業40周年を記念して「スーパーシリーズ」と名付けたスイーツを世に送り出したときのことを覚えているでしょうか。パナデリアはよく覚えています。第一弾の「スーパーショートケーキ」のお値段に目を丸くし、しかし大粒のイチゴののった堂々たる姿と味に納得。
値段に驚いたのも、味に納得したのもみんな同じだったようで、結果、スーパーシリーズは大好評のシリーズとなって継続されました。メロンや桃といったみんなの大好きなフルーツで年々味にも広がりを見せることに。

あれから10年を経て、このたび、ホテルは開業50周年を迎えました。
50年前を振り返ると、時は東京オリンピック。それに向けて、政府からホテルを作ってほしいと言われたのが創業者の大谷米太郎氏。鉄鋼業を営んでいたそうですが、お国のためならと、自分の持つ土地にこのホテルを建てたのが始まりです。当時は東洋一の高層ビルだったそう。「常に新しいことを」という精神を言葉に表し、「ニューオータニ」という名前にしたそうです。

その「新しいことを」の精神が、またもや発揮されました。
開業50周年を記念し、なんと「エキストラスーパーフルーツショートケーキ」なるものが登場したのです!! 名前を聞くだけでもすごそうですが、一体どんなケーキなのでしょう。



「エキストラスーパー“フルーツ”ショートケーキ」は、その名の通り、一番のポイントがフルーツにあります。マンゴー、桃、メロン、ブルーベリー、ラズベリーという5種類を使っていて、中でもマンゴーと桃、メロンには力が入っています。天下のホテルニューオータニが厳選したものを、最高の時期を迎えるときのみ使用するという贅沢(だからケーキも期間限定です)。
ずっしりと身がしまり、甘さも酸味も強い高知産のアップルマンゴー。
山梨の農家で特別に栽培されている「てっぺん桃」は、木の上部で育つ、太陽をたっぷりと浴びた大きな桃。当然、収穫量も少ない貴重品で、完熟の味は最高です。
最上級のマスクメロンの産地は静岡県の南伊豆町。栽培者が自ら堀った温泉を熱源として品質管理をおこない、糖度14度以上のとろける甘さ。

そしてこのケーキ、生地が白っぽいのも特徴です。玄米を食べて育った鶏の卵を使用しているため(着色した飼料を使っていないため)、卵の黄身が淡いレモンイエローをしており、こうした色になるそうです。

さて、一足先に、「エキストラスーパーフルーツショートケーキ」をいただいてきました。お披露目会場には可愛いピンチョススタイルのお食事も。でも、誰もが目指すのはこのケーキです。普通なら食事をしてからデザートに、とケーキに並ぶところですが、この日は別。最初からケーキに列ができました。

会場には、氷彫刻の世界チャンピオンでもあるホテルニューオータニの氷彫刻室長、平田浩一氏の見事な氷彫刻とともに、エキストラスーパーフルーツショートケーキが飾られていました




きれいなお料理も並び、まるでパーティのよう。でも、みんなのお目当てはやっぱりエキストラスーパーフルーツショートケーキ!!


さて、お皿に取ったケーキを口にすると。
自慢の生地にたっぷりとシロップがしみていて、クリーム、そしてフルーツとの一体感がすごい。ちょこちょこ食べるよりも、全体が口に入るよう、やや大胆に、フォークで大きくすくって食べるのがお勧めです。しっとりとした生地とクリームの甘さが広がっていき、その中からそれぞれのフルーツの味が映えてくる。マンゴー、桃、メロン……。あとはこの味を、長い余韻まで堪能するのみ。ブルーベリーやラズベリーは甘さのある全体を引き締めるスパイス的な役割といえそうです。

7月中旬から8月上旬(予定)までという短い期間限定のこのケーキ。
気になるお値段ですが、こちらもエキストラ級! 1ピース5000円であります。カット前は、丸ではなく、縦に長い作りになっていて、これ一本で2万5000円!!!
 8月上旬までに何か特別な機会を作らないと手が伸びませんが、ホテルの50周年のお祝いでもあるこのケーキ。伝説のケーキになることは間違いありません。生涯自慢できるかもしれませんよ。それを考えれば5000円は高くないでしょうか?
なんて、あれこれ考えずにこのおいしさを味わいたい!

ホテルニューオータニでは、夏のプールも始まっています。昼間もいいですが、夜の雰囲気が素敵。デッキに寝転べば昼間の疲れがとれていきます。
プールとケーキで夏のビッグイベントに。都会の夏もいいなって、きっと感じることと思います。

ひととき都会の喧騒を忘れることができる、ホテルニューオータニのプールサイドで、昼と夜、それぞれの雰囲気と醍醐味を味わってみてはいかがですか


ホテルニューオータニの公式サイトはこちらから
 http://www.newotani.co.jp/tokyo/






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