取材・文 佐々木 千恵美  


2年前、ハワイから自由が丘に初上陸したクレープ専門店「Crepes NoKa'Oi(クレープノカオイ)」が、この春成城学園前に国内2号店をオープンさせました。

初上陸のレポートはこちら:
 https://www.panaderia.co.jp/event_report/nokaoi/index.html

小田急線「成城学園前」駅から成城学園方向に歩いて2、3分。世田谷区砧総合支所の向かいにクリームグリーンのファサードが見えたらそこがクレープノカオイ成城店です。


Crepes No Ka 'Oi 成城店の外観 店内(イメージ)


朝8:00から夜の22:00までノンストップでクレープを提供してくれるノカオイ成城ですが、今回取材に訪れたのは4月の平日、朝食とランチタイムの間にあたる10時半頃にもかかわらず、すでに店内は満席でウエイティングのお客様が何組かいらっしゃるほどの人気ぶりでした。
聞けばこの辺りには、意外と食事をしながらゆっくりできるカフェが少なく、学生やご近所の方々にとっては待望のオープンだったようです。ゆったりと店内を見渡せば、楽しそうな会話であふれていました。なんだかロコっぽくていいですね。


早速メニューを拝見。

ソフトドリンクのラインナップに、ハワイの香り感じる「ハワイアンラテ」を発見!

「ハワイアンラテ」680円


ココナツシロップを入れたカフェラテにホイップクリームを絞り、ローストココナツファインをトッピングしたお店オリジナルのカフェラテです。
けっこう甘そうかなと思いきや、ココナツのほんのりミルキーな甘さ加減で逆にごくごく飲めてしまうほど。これからの季節にもぴったりです。
他にハワイといえばもちろんのグァバジュース、パイナップルジュース(各550円)もあります。

いろいろなシーンで過ごすことができるからアルコール類も豊富で、ワインをはじめカクテル、ハワイのクラフトビールも用意されています。甘いクレープだけでなく、むしろ食事系クレープの種類が多いから必然的にアルコールが欲しくなるのでしょうか。

それではメインのクレープを紹介します。


ボードにファイルされたイラスト付きのレギュラーメニューは、具材がすべて書かれているので組み合わせを想像しながら選べるのが楽しい。平日の朝食タイム(8:00〜10:30)にはドリンクが付き、平日限定10食の「カノア」もある。その他季節限定メニューあり。


平日のモーニング限定10食の「カノア」1,280円
モッツァレラ、チェダー、卵、ベーコン、アボカドが具材のクレープに、サラダ、ヨーグルトwithグアバソース、ドリンクが付く。元気な1日を迎えるのに最適なワンプレート。


この日食事系クレープとしていただいたのは、人気ベスト3に入る「サウスウエスト」。チェダー、スクランブルエッグ、フレッシュトマト、パクチー、ローストチキン、サルサソースにサワークリームが付き、味変も楽しめるところがたまらないとか。確かにパクチーやチェダーなど香りの要素満載で想像するだけでわくわくします。

「サウスウエスト」1,370円
フランスのクレープの折り方とも違い、具を優しく包み、ナイフ&フォークで一緒に食べたときにすべてが味わえる感じ。


ふわっとした最初の口当たりにドキッ。スクランブルエッグとチェダーのとろけるおいしさに、オニオン入りのサワークリーム、サルサ、パクチーが混ざれば、気分はテックスメックス(メキシコ風のアメリカ料理)。世界中のテイストを取り入れたオーナー夫妻の工夫が伝わる一品です。

クレープと聞くと1品では物足りないイメージを抱く方もいらっしゃるかもしれませんが、ノカオイのクレープは十分にお腹を満たしてくれます。

直径41pのクレープ用鉄板いっぱいに広げ焼いた生地は、フランスのクレープより少し厚め。カリっというよりふわっモチ食感で生地のおいしさも存分に味わえます。

野菜がたくさんとれるクレープがあるのもうれしいですね。


「ポパイズパワー」 1,650円
チェダー、ほうれん草、ベビーリーフ、ソテーオニオン、ハム、サルサソース添え
じっくりとバターでソテーしたオニオンとマイルドなチーズにボリューミーなグリーンをのせ、食べ応えのある食事系クレープ。


1枚食べたら十分、とはいえデザートクレープも食べてみたくなります。ただすべてフルサイズなので、食事系クレープの後にデザートクレープを二人で1枚を分けるお客様も多いそうです。でも、もし別腹力をお持ちなら一人一枚チャレンジしてみましょう。

デザートクレープで人気なのはバナナといちごにヌテラが癖になる「ラバーズディライト」(1,500円)や自家製塩キャラメルソースの「バナナスプリット」(1,500円)。これに季節限定で春はいちごづくしの「ベリーベリーベリー」 (1,980円)が加わります。


「ラバーズディライト」 1,500円
ストロベリー、バナナ、ヌテラ、パウダーチョコレート、ホイップクリーム
ヘーゼルナッツチョコレートにフレッシュな苺とバナナをのせ、濃厚な甘さの中にもフルーツの酸味が感じられる人気のクレープ。


そして今回、私が注文したのは「フレンチイントキオ」。2年前の自由が丘上陸の際、 “フランス” を意識して作られた日本限定メニューで、ドライイチジクをワインで煮込んでコンポートにし、バニラアイスとはちみつ、ちょっと塩気のあるブルーチーズとくるみをアクセントにしたデザートと塩系の中間くらいというクレープ。通常は小麦粉使用のクレープのところ、そば粉100%のグルテンフリーなガレット生地にもぴったりということで、生地もフレンチテイストなそば粉ガレットでいただくことにしました。


「フレンチイントキオ」1,500円。そば粉ガレット生地に変更すると200円追加。
イチジクの赤ワイン煮、ブルーチーズ、クルミ、はちみつ、バニラアイス
甘塩っぱい味がコーヒーはもちろん、ワインなどのお酒にも合う大人のメニュー。


運ばれてびっくり。今度はメインの具材がすべて包まれて外からは見えないのです。ハワイのパンケーキが派手に盛られているイメージなので、この奥ゆかしさは何かありそうでナイフを入れるのもドキドキです。
口に入れるとそば粉の香りが広がり、食感がやさしくて、フランスの薄いガレットよりもそば粉を感じます。それにやわらかく風味豊かに煮込まれたイチジクとくるみ、ブルーチーズ、ガレットの相性の良さったらありません。これはどうしたってワインが飲みたくなります。夜に人気のあるクレープと聞いて納得です。

もともとは小麦やグルテンを気にする方向けの選択肢というそば粉ガレット生地は、すべてのクレープに+200円で変更可能です。つなぎなしのガレット生地はこだわって仕込んでいる自慢の生地だそう。メニューにはガレット生地推しのマークも表示されているので、次回は食事系でも試してみなければ!


いろいろな感性に訴えてくるノカオイの新感覚ハワイアンクレープ、まだ未体験の方はぜひ。成城店も自由が丘の旗艦店も駅から歩いてすぐ。ペット同伴可能なテラス席もありますよ。



Crepes No Ka 'Oi 成城学園前
  クレープ ノカオイ セイジョウガクエンマエ

 住所:東京都世田谷区成城6-13-22
 アクセス:小田急線・成城学園前駅「北口」から徒歩約3分
 営業時間:8:00 a.m.〜22:00 p.m. (L.O. 21:30 p.m.)
 定休日:第4水曜日
 TEL:03-6411-4851

 Instagramアカウント @nokaoitokyo
  (https://www.instagram.com/nokaoitokyo/)
 URL: https://nokaoi.therestaurant.jp/



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