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いつの頃から、原宿、表参道界隈がパンケーキの聖地になったのだろう。新しいパンケーキ店がオープンする毎にメディアの話題をさらい行列を生む。2015年3月27日、その聖地にまたひとつパンケーキ店がやってきた。アメリカ・オレゴン州ポートランドに1953年創業の「オリジナルパンケーキハウス」日本2号店だ。新たな商業施設、キュープラザ原宿の8階、エレベーターの扉が開くと、フライパンを手にしたキャラクターのロゴ入り看板がお出迎え。表参道の街並みを一望できるガラス張りの店内はカジュアルシックな空間。夜景を取り込むディナータイムはぐっと大人の雰囲気になるそうだ。

原宿店は、同日グランドオープンした都市型商業施設「キュープラザ原宿」8階に。

ガラス張りの解放感あふれるテーブル席。昼と夜で移り変わる都心の眺望を楽しめる。

写真はないが、看板メニューにはフライパンのイラストで囲いがしてあり選びやすい。

オリジナルパンケーキハウスの看板メニューといったら「ダッチベイビー」。コンロで焼く一般的なパンケーキとは違い、熱々のフライパンに生地を流し、そのままオーブンで火を入れるジャーマンパンケーキが元で、それより小さくしたのでドイツ→ダッチ(ドイツの隣のオランダの意味でもあり、発音が訛ったという説もあり)ベイビーと名付けたそうだ。トッピングは手作りホイップバターにレモン汁、粉砂糖とシンプル。けれどオーブンから出したてがジューっと音を立てながらテーブルに運ばれてくると、すぐさまホイップバターを塗り拡げるパフォーマンスが始まり、食べ手にバトンタッチ。レモンをぎゅっと絞り、爽やかな香りに酔いながら、好みの甘さまでパウダーシュガーを振りかければ、さあ、ナイフを入れていただきます。まるでお好み焼きをソースやかつお節で仕上げているときのようなシズル感がたまらない。口にしてみると、外皮を感じながらも全体にもっちり、レモンの酸味とバターのクリーミーなコク、ほんのり砂糖の甘さが卵感たっぷりの生地と調和し食べ進んでしまう。このダッチベイビー、60年の伝統を残しながら、原宿店のオープンを機にさらに美味しく進化させたという。

焼きたてをテーブルに運んだら、サーヴィススタッフが素早く手作りホイップバターを塗り拡げる。音と動きに注目が集まる。

レモン汁をぎゅっと絞ると、甘い香りに爽やかさが加わり食思に拍車がかかる。

生地自体には甘みがほとんど加わっていないので、粉砂糖で好みのメリハリをつける。

一通りの儀式が終わったらナイフで切り分けていただきます。2切れ目はパンケーキにつきもののメープルシロップをかけて変化球を楽しんでも…。カスタマイズできるのがパンケーキの醍醐味。


ダッチベイビーに次ぐ人気メニューがアップルパンケーキ。新鮮なりんごとシナモンをたっぷりのせて、ダッチベイビーと同じくオーブンで焼いたもの。こちらの方が焼き時間が長いため、しっかりした食感になり、キャラメル化した甘酸っぱいりんごとのコントラストは、どことなくフランス郷土菓子のファーブルトンを思い起させる。

ミックスフルーツパンケーキは、いわゆるバターミルクを混ぜ込んだふんわりパンケーキに、フレッシュなフルーツをたっぷりのせ、手作りホイップクリームと手作りメープルシロップを添えた贅沢な一品。見た目通り、心躍るスイーツパンケーキだ。

ミックスフルーツパンケーキ(左)は小ぶりのバターミルクパンケーキが4枚、ホイップクリームが中心にたっぷり。直径20cm以上ありそうなアップルパンケーキ(右)とともに、2、3人でいろんな種類をシェアするのがおすすめ。

左からパイナップルジュース、アサイージュース、マンゴージュース。

カウンターにディスプレイされたカラフルなマグカップが目をひく。

ディナーメニューの骨付きスペアリブ バーベキューソースは、豪快な骨付きスペアリブをストウブ鍋で、旨みをそのままに、焼き上げました。


この他、野菜やチーズをのせ焼いた食事系パンケーキ「ダッチガーデン」、夜に登場するストウブ鍋を使った骨付きスペアリブなど原宿店限定のメニューもあり、感度の高い原宿・表参道界隈の人々の心を掴みそう。

パンケーキ巡礼の行列がまたひとつ増えそうだ。



オリジナルパンケーキハウス
 http://www.pancake-house.jp/





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