2003年10月1日、待望のペルティエ表参道本店がリニューアルオープンしました。
以前、"パナデリアが行く"でもお伝えしましたが、味覚の魔術師 フィリップ・コンティシーニ氏をクリエーション・ディレクターに迎え、パリのトップデザイナー ジョエル・デグリップ氏がトータルデザインを担当したというから、ただのリニューアルではありません。フィリップ・コンティシーニ氏といえば、最近では2003年度クープ・ド・モンドでフランスチームを優勝へ導いたチーム団長!どんなケーキが並ぶのか、期待に胸をふくらませて新生ペルティエレセプションに伺いました。


ペルティエの新しいイメージカラーとも言うべき、サフラン色のイエローが目に飛び込んでくるスタイリッシュな店内。直線的なデザインと鮮やかなイエロー、それを重厚なダークブランと白がすっきりとまとめ、コンテンポラリーでありながらも風格と洗練さを感じせます。

見えにくいですが
飾られているのはボンボンです


ケーキのショーケースは、下からライトアップされてキラキラと輝き、まるでジュエリーショップのような雰囲気です。

すっきりと白でまとめられたカフェスペース



入ってすぐに眼に入るのが、美しいボンボンが並ぶショーケース。
22種類のボンボンと、ウッフプラという卵型のチョコレート、そして4種類のパート・ド・フリュイは、日本に初お目見えしたコンティシーニ氏の作品です。
これらが食べられるのは、日本では表参道店だけ!必食のアイテムです。


会場を見渡すと、なんといるではありませんか!フィリップ・コンティシーニ氏が!色々な方への対応に追われ忙しそうでしたが、パナデリアもインタビューさせてもらいました。

「フランスであろうと日本であろうと、常にレベルの高い素材を使うのはもちろんです。作りたいのはシンプルな味。私は、きっちり、はっきりとした味の方が好みなので、プラリネやスパイス、フルール・ド・セルを使うことで、味にアクセントをつけるようにしています。特にプラリネはほとんどのものに入っていますね。素材で特徴的なものは、ケーキではアプリコットのジュレとアニスを入れたホワイトチョコレートムース "ルシアン"。チョコレートでは "ムスカディーヌ" もおすすめです。」と、特に素材については力を込めて熱く語る姿が印象的でした。


異なる味の組合せを楽しむスタイルではなく、シンプルな味わい、テクスチャーの違いで表現するスタイルを提案する、コンティシーニ氏。スパイスや塩は、チョコレートをより美味しく魅力的に演出するための引き立て役、そして様々なテクスチャーの違いで変化を楽しむという新しい発想はまさに味覚の魔術師ならでは。そこには新しい食の世界があるように感じました。
これからの新生ペルティエの活躍がますます楽しみです!

表参道店で食べられるフィリップ・コンティシーニ氏プロデュースのケーキは全4種、パリ・ペルティエと同じものです。溶ける・流れる・サクサクする という3つのコンセプトから創り出されています。 ボンボンショコラとパート・ド・フリュイは表参道店のみ、またコンティシーニ氏プロデュースのケーキは表参道店と銀座三越B1Fでのみ販売しています。



グリュエ





ルシアン

レモンピール入りのブラックチョコレートムースの中からチョコレートのシロップがトロリ。 "香り"のレモン、"アクセント"のフルールドセル、そして"流れる"クリームと、"サクサクする"フィヨンティーヌ。テクスチャーとアクセントを楽しみながらも、シンプルにチョコレートが味わえます。

アニス風味のホワイトチョコレートのムースケーキ。ベースとなるホワイトチョコレートにアプリコットの酸味とアニスの芳香を組み合わせた斬新なアイデア。へーゼルナッツのダコワーズとアニス風味のアーモンドビスキュイが味に深みを持たせています。
パート・ド・フリュイ
ドライパッション

爽やかな酸味と甘味を封じ込めた、パッションフルーツよりもパッションフルーツらしい逸品!まるでジャムを形にしたような、程よい固さで食感も抜群です。南国フルーツ好きにおすすめ!
バナナ

ジンジャーが効いているので、バナナ特有のくどいような甘ったるさがなく、驚くほどさっぱりしています。バナナ好きにも、バナナ味の苦手な人にも試してもらいたい一品です。