世の中にはいろいろなお酒がありますが、気分を持ち上げてくれるお酒を、あえて一つだけ選ぶなら?
迷いに迷っても、きっと多くの人は、きらめく泡のシャンパーニュを選ぶのではないでしょうか。少々贅沢なお酒だけれど、ほかのスパークリングワインとはやっぱり違う味と気品。大いなる魅力を持つこのお酒は、プレゼントや自分へのご褒美、お祝いの席にもぴったりです。
日本人はシャンパーニュ好きゆえに、小さな酒屋さんでも何かしらは置いているし、ワインショップやデパートのお酒売り場にいけば、それはもう、ずらりと並んでいます。どれを選ぼうかな……と見渡した時、ひときわ目立つ赤いエチケットのボトル!
きっとそれが「パイパー・エドシック」です。
そんなパイパー・エドシックから新発売される新たなシャンパーニュのお披露目が、代官山T-SITEにある「Anjin」で行われました。

壁一面が古今東西の書物とアートで彩られた「Anjin」が、パイパー・エドシックの真紅で、さらに魅力的な空間に


パイパー・エドシックは、非常に話題の多いシャンパーニュです。
創業200周年に当たる1985年には、なんと、ダイアモンドと金をはめ込んだヴァンクリーフ&アーペルの装飾ボトルが登場して世界をあっと言わせました。推定価格100万フラン超というこのボトルは、武装警備員と手錠で繋がれたまま世界各国を回ったとか。
1999年にジャンポール・ゴルチェがプロデュースした、赤いコルセットをまとうセクシーなボトルも、当時大きな話題になりました。わたしの記憶では、こちらは手に入る価格でしたね(笑)

そして最近は、シンプルに、「味がいい」ということでぐっと人気をあげているとのこと。今回来日していた醸造長のレジス・カミュ氏は、世界最大規模のワイン品評会、英国のインターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)で、スパークリングワインメーカー・オブ・ザ・イヤーを8度も受賞している実力派。
そんなメゾンの作った、新たなシャンパーニュ、果たしてどんな味わいとなってわたしたちの前に登場したのでしょう。

パイパー・エドシックの醸造最高責任者 レジス・カミュ氏

左からレミーコアントロージャパン(株)取締役会長 田中雅寿氏、アラン・デュカス氏、レジス・カミュ氏


今年11月に発売されるのが、こちらの「パイパー・エドシック エッセンシエル キュヴェ ブリュット」です。
2008年に収穫したブドウをベースに、メゾンにストックされているリザーヴワインを11%ブレンドして作られています。通常、ノンヴィンテージのシャンパーニュは15カ月以上の熟成を経ていればいいことになっていますが、こちらはノンヴィンテージでありながら36カ月もの熟成を経て滓抜きをしています(ちなみに、ヴィンテージシャンパーニュの熟成期間が36カ月以上ですから、贅沢に作られていることがわかりますよね)。
最後にする補糖は、従来品のスタンダードキュヴェより減らして、1リットル当たり7グラム。
こうした造りの結果、りんごやグレープフルーツといった、いきいきして爽やかな風味がありながらも、奥行きのある味が完成しました。

パイパー・エドシック  エッセンシエル キュヴェ ブリュット

エチケットにはシリアルナンバーの記載があり、バックラベルにはセラーに入れた年、月と、デゴルジュマン(滓抜き)の年、月が記載も。

シリアルナンバーまでふってあるなんて、なんだかとっても高そう! 手が出せないのかしら……と思ったら、希望小売価格は5800円。日常ワインには高くても、プレゼントや少し贅沢したい日、ご馳走を作った日、ホームパーティーの華として充分手が届きそうです。


残念なのは、この暑い夏、今すぐ買って飲みたいところなのに、発売がまだ先ということ。
しかし、その前には新しいヴィンテージが発売になるので、こちらも要チェック。

エッセンシエル キュヴェ ブリットは、今年のクリスマスのシャンパーニュにどうでしょう。赤と金の華やかなエチケットが、テーブルを鮮やかに飾って、みんなの気持ちを盛り上げてくれそうです。縁起のよさそうな色使いは、お正月にもいいかもしれません。重箱の横に置いても、案外違和感がなさそう。……なんてことを、30度超の中で考えるのも楽しいですよ(笑)






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