取材・文 佐々木 千恵美  



フランス料理をおとくに、もっと気軽に楽しんでもらいたいと、2011年からスタートした「ダイナースクラブ フランスレストランウィーク」が、12回目を迎える今年、日本全国の約550店のフランス料理店にて、9月23日〜10月16日まで開催されます。

敷居が高いイメージのフランス料理をもっと身近に感じてほしいと、ダイナースクラブの会員に限らず、どなたでも楽しんでいただけるよう、この24日間だけは2,500円、5,000円、8,000円のいずれかでリーズナブルにコースを設定しています。




ダイナースクラブ フランスレストランウィークのロゴマーク
公式HP:https://francerestaurantweek.com/


今年は「日本の食文化を応援! トレ・ボン日本のテロワール」をテーマに、わさび、里芋、山菜といった地元自慢の和食材を取り入れたフランス料理のコースを各地で特別に提供し、新たなフレンチの魅力を発見していただくと同時に、思い出に残る美食体験を楽しんでいただく形です。これまでフランスで使われてこなかった日本の食材が、フレンチの手法によって驚きの一皿になる感動をぜひ体感してください。

さらに今年からは、フランス国内の魅力的なエリアにスポットを当て、郷土料理やワインなどを紹介することになりました。初回はリゾートとしても人気のプロヴァンスやコート・ダジュールのある「南フランス」をテーマに、特産の野菜を使った肉詰めの「ファルシ」や重ね焼き「ティアン」、「ブイヤベース」、「ニース風サラダ」「レモンタルト」などを取り入れたコースが満喫できます。海外旅行に行きにくい今、食でフランスを感じてリフレッシュしたいですね。同じ料理のシェフによる表現の違いを感じるのも面白いでしょう。飲み物はもちろん特産のロゼワインを冷やして!

一部、南仏メニューをコースに含まない店舗もあります。
公式webサイトでは、「南フランスの共通メニュー」で提供しているレストランの絞り込み検索ができるので活用してみてください。
スイーツとしては「レモンタルト」「チョコレートタルト」「ヴァローナのショコラを使ったチョコレートタルト」が共通メニューとなっています。


この機会にフランス料理のランチですてきな思い出を作ってみては!?


開催に先がけ、コンラッド東京で行われたプレス発表会には、各地からイベントを盛り上げる今年のフォーカスシェフ16名のうち7名と、今年のアンバサダー、クララ・ブランさんと、スペシャルトークゲストとして、元サッカー日本代表の大久保嘉人さんが来場し、それぞれの思いを語ってくださいました。
また、昨年に続きアンバサダーとなったフローラン・ダバディさんのビデオメッセージも公開されました。


来場した今年のフォーカスシェフ7名。左から山田眞治氏「ラ・キュイエット」(山梨県韮崎市)、藤良樹氏「レストラン 雪村庵」(茨城県常陸大宮市)、マルタン・ピタルク・パロマー氏「Esterre」(東京都千代田区)、中秋陽一氏「a table」(東京都文京区)、熊谷友宏氏「タワーズレストラン クーカーニョ」(東京都渋谷区)、川副藍さん「Cheval de Hyotan」(東京都豊島区)、唐澤豪氏「ARGO」(東京都千代田区)。


フォーカスシェフは、「自身のコンセプトを確立し、表現していること」「地元食材や和食材の魅力を積極的に発信していること」「未来の星付きシェフ候補」など様々な視点から、20代の若手から50代のベテランまで、今年注目すべきシェフを紹介しています。


今年アンバサダーに就任した日本で活躍するフランス人モデル・インフルエンサーのクララ・ブランさん(左)と、スペシャルトークゲストの元サッカー日本代表、大久保嘉人さん(右)。


クララさんと大久保さんのトークセッションでは、日本とフランスは、普段食べているフランス料理は違う、記念日に行くおしゃれで高級なものだけでなく、カジュアルな料理もあるのでもっと楽しんでほしいというクララさんに、大久保さんは、実はフランス料理はほとんど食べたことがないのでこれを機に行かなければと語ってくれました。また南フランスのお料理で好きなのはラタトイユというクララさん、おばあちゃんの作ったラタトイユが自分のスタンダードだそう。作り手によって違う南フランスの料理を味わうのも楽しみのひとつですね。


美食家ジャーナリストとして知られるフローラン・ダバディさんからは、フランスレストランウィークのコックコートを着たビデオメッセージが届きました。南フランスはお祖母さんの地元で子供時代は夏に遊びに行っていたというダハディさんは、今年は和食材を使った南フランスの定番料理を取り入れたレストランがたくさん参加すると聞いてわくわくしているとのこと。


会場にはイベントパートナー各社の試食試飲コーナーも設けられ、フランスの食材はもちろんのこと、日本のサステナブルな食材と生産者、そしてフランス料理とのつながりを知り、レストランに行く楽しみが増えました。


パートナー企業の試食試飲コーナーにて。種類豊富なアラン・ミリアのジュース。


 
日本の食材×フォアグラを提案するルージェ社。   ウニノミクス社は磯焼け問題解消のために、未利用資源となっていた大分の殻付きムラサキウニを陸上で畜養し、おいしい食材に育てている。

「La Cueillette(ラ・キュイエット)」山田眞治氏の南フランスメニュー「山の水農場キノコとワイ ンラム(ふじさん牧場)のティアン」は、白ワインの甲州を合わせて。
 
山田氏の隣はパートナーである山梨県のゆるキャラ、武田菱丸くん。プレス会にはソムリエスタイルで応援にかけつけてくれました。


 
アラン・デュカス氏から「世界が納得するスパークリング酒を」とのミッションを受け、昨年完成した山梨銘醸のアラン・デュカス スパークリングサケ。   フィンランドの森の香りを表現したアークティックブルージン(アークティックブルービバレッジ。


一般の予約は8月30日(火)から、特別イベントも含めてすでに始まっています。公式HPを開いて、価格、場所、シェフ、メニューなど、みなさんの興味ある項目からお店を選んで、この24日間を満喫されてはいかがでしょうか。
SNSへの投稿キャンペーンなどもチェックしてみてください。


シェフたちとクララさんの記念撮影。



ダイナースクラブ フランスレストランウィーク 2022

開催期間:2020年9月23日(金・祝)〜10月16日(日)の24日間
主催 :ダイナースクラブ フランス レストランウィーク事務局
特別後援:在日フランス大使館
特別協賛:ダイナースクラブ(発行会社:三井住友トラストクラブ株式会社)
利用者 :一般のお客様および、ダイナースクラブ会員 (どなたでもご利用いただけます)
開催場所:全国の参加フレンチレストラン約550店
コース内容:前菜・メイン・デザート・食後のドリンク (内容は各店舗により異なる)
価格 :ランチ、ディナーともに、下記のいずれかの価格でご提供
 2,500円、5,000円、8,000円(税・サービス料込。価格は店による)
予約方法:8月30日(火)より、公式ホームページにて一般向けオンライン予約スタート
(ダイナースクラブ会員は先行予約あり。店舗に直接電話予約も可)

公式HP: https://francerestaurantweek.com/
Instagram: https://www.instagram.com/france_restaurant_week/
facebook: https://www.facebook.com/frweek/


「フランスレストランウィーク」イベントヒストリー

フランスの美食術がユネスコ世界遺産に登録された2010年からフランスで開催されているグルメイベント「Tous au Restaurant(皆でレストランへ)」の日本版。フランス料理の継承と発展のために、フランスの星付きシェフらが結成した「コレージュ・キュリネール・ド・フランス」(代表アラン・デュカス氏)が、日本のフランス料理シェフらに呼びかけ、2011年から開催。フランス料理をより気軽に楽しんでもらえる日本最大級のフランス料理イベントとして定着しています。



panaderia topへ戻る