取材・文 佐々木 千恵美  


11月1日にオープンした「渋谷スクランブルスクエア」。みなさんはもう行かれましたか?
100年に一度と言われる再開発が進む渋谷駅周辺で地上47階建ては最も高層、新たなランドマークとなりました。元々は旧東急東横線駅舎と東急百貨店東横店東館の跡地に建てられた渋谷スクランブルスクエアですが、人が集まり移動するのに不可欠な鉄道駅直結とあってか、東急電鉄、JR東日本、東京メトロの鉄道三社の共同プロジェクトによるものなのです。

14階の日本茶カフェ「神楽坂 茶寮」から、JR渋谷駅、渋谷スクランブル交差点を見下ろす。


渋谷スクランブルスクエアも他の商業ビルと同じく、地下や地上階がスイーツやフードショップのゾーンとなっていますが、壁を作ることなく「東急フードショーエッジ」と「ecute EDITION(エキュートエディション)」が軒を並べているところがユニークですね。ちょっとマニアックな見方をすれば、あのお店はどちらから出店しているかがなんとなくわかることもあって面白い。

渋谷に集う「最旬」をキーワードに、デパートならではの上質、本物、利便性と、エキュートが得意とする日常の中のあそび心と驚き。そんな「渋谷スクランブルスクエア」の1階スイーツを中心にピックアップしてみました。


曲線をとりいれ動きを感じる1階売り場の様子。


入り口で初めに出会うのが「ル・ショコラ・アラン・デュカス」。
日本では6店舗目となる同店はショコラの販売はもちろん、砂糖と脂肪分を極力抑え、ショコラ本来の味わいを活かしたデザートを、併設された12席のサロンでいただくことがでます。ソフトクリームやフォレノワールは渋谷スクランブルスクエア店のみでしか味わえない限定品。マドレーヌや大きく焼いたクッキー、マカロンにも思わず手がのびてしまいそう。極上のショコラを着席で優雅に、スタンディングでカジュアルにも楽しめます。日常のなかの極上が扉のすぐそばに。

エグゼクティブ・シェフのジュリアン・キンツラー氏はアルザス出身。黒い森をイメージした故郷の定番菓子「フォレノワール」は、ショコラのジェノワーズ、シャンティークリーム、ショコラクリーム、甘酸っぱいグリオット(サクランボのシロップ漬け)が層になっている。ショコラの風味を堪能できる、まるでお料理を食べているかのようなデザート。

©Yusuke Kagayama
渋谷スクランブルスクエア限定デザート「フォレノワール」 \1,200 (税別)

©Yusuke Kagayama
都内初登場「ソフトクリーム」 \800(税別)
乳製品不使用なので、厳選されたカカオ本来の味わいが楽しめる。

©Pierre Monetta
渋谷スクランブルスクエア限定「ケーク・ショコラ/シトロン」 \800 (税別)
ショコラとレモンのマーブルケーキにカメルーン産のショコラ・オ・レをコーティング。


ショコラつながりでお隣のラウンド型カウンターは「c7h8n4o2(チョコガカリ)」。
児玉寿瑞奈さんがセレクトした海外と日本の作り手によるショコラが並びます。あれこれ相談してあなたにぴったりのショコラを見つけてみては。

c7h8n4o2(チョコガカリ)


続いて日本初上陸、パリ7区のパティスリー「MORI YOSIDA PARIS(モリ・ヨシダ・パリ)」。
海外で活躍する日本人の中でも注目されるひとり、吉田守秀さんがオーナーパティシエを務めるパティスリー。数年前からはショコラが日本に輸入されたりしていますが、ここではパリのお店でも評判の高い生菓子、焼き菓子を展開するというのだから気になります。
パリパリのパートフィロ(パイの一種)にドレープのように絞られたクレームモンブランが印象的な「モンブラン」は午後には売り切れる人気の品で、初日には整理券が配布されたほど。パリの人々が「Simple et efficace(サンプル エ エフィスカス)」(シンプルで美しい)と評するMORI YOSIDAのお菓子は焼き菓子にもあらわれています。余計な足し算をしないフォルムと味の追及は、口の中でさっとほぐれてメイプルシロップの風味がどこまでも広がるケーキエラブルや、レモンの華やかな味わいを感じられるウィークエンドシトロンでも感じることができます。

MORI YOSIDA PARIS
「モンブラン」 \918(税込)


エスカレータ―の前には「エシレ・パティスリー オ ブール」。
フランスのエシレバターといえば日本でもすっかりお馴染みのブランド。丸の内のクロワッサン行列に並んだ人も多いのでは。ここ渋谷で焼き上げるのはカヌレ、フィナンシェ、マドレーヌ等、どれもバターが命のお菓子ばかり。その香りに誘われて長蛇の列もできあがり。渋谷スクランブルスクエア限定であるエシレバターのリッチでまろやかな味わいの生地をじっくり焼き上げたカヌレは早くも大人気。カリッ、サクッ食感の楽しめる「エシレ・フィユタージュ」やバタークリームをサンドした「サブレサンド」など、誘惑が多すぎて並ぶ間にも悩みそうです。

エシレ・パティスリー オ ブール
「エシレ フィユタージュ サンボリック」 3個入り \1,512円 (税込)
エシレ バターをたっぷりと練りこんだフィユタージュとカリカリキャラメリゼの濃厚な味わい。

渋谷スクランブルスクエア限定「カヌレ・エシレ」 1個 \486円 (税込)


「TAICHIRO MORINAGA(タイチロウ モリナガ)」
キャラメルやチョコレートで親しまれる菓子メーカーが展開するブランドが渋谷エリアに初登場。ここでしか手に入れられない「ガトー醤油ショコラ」は、厳選したチョコレートとこだわりの醤油を隠し味に使った濃厚なガトーショコラ。一人分をケースごとレンジで温めることも冷やすこともできるから温度による味わいの違いも楽しめます。

TAICHIRO MORINAGA
「ガトー醤油ショコラ」 2個入 \583(税込) 5個入 \1,404 (税込)


それから1階のポップアップスペースでは、週替わり、月替わりで和洋問わず最旬のスイーツが登場します。オープン時は「マモン・エ・フィーユ」「クリオロ」「アカシエ」と関東関西から人気の洋菓子店が揃いました。今後登場のお店やスケジュールはwebサイト等でチェックしてみてください。

ここに紹介しきれないお店もたくさん。地下には日本初登場「ティエリー マルクス ラ ブーランジェリー」、代官山の人気店「メゾン・イチ」、あんぱんの新しいスタイルを提案する「キムラミルク」などパン屋さんも複数入り、渋谷でのパン選びの幅がさらに広がりました。駅直結だから寄り道必須になりそうです。

代官山で人気の「メゾン・イチ」では、ベーカリーと自慢のフレンチデリを提供

あんぱんと牛乳が楽しめる「キムラミルク」


その他、渋谷スクランブルスクエアでは、物販はもちろん、世界中の最先端スタイルや食トレンドが集まる2層のレストランフロアや展望施設「SHIBUYA SKY(渋谷スカイ)」など遊びどころ、見どころが満載。詳しい施設情報などは、下記のオフィシャルサイトをご確認ください。



渋谷スクランブルスクエア
 https://shibuya-scramble-square.com/




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