「うなぎパイ」の「春華堂」からこの夏、2つの新ブランドが誕生します。
春華堂のうなぎパイが生まれたのは、今から53年も前のこと。「夜のお菓子」のキャッチフレーズとともに、全国的にも知られるようになり、発売以来、現在に至るまでロングセラーを続けています。その春華堂が、うなぎパイ以来53年ぶりとなる新ブランドを立ち上げ、その新プロジェクト発表会があるというので、伺ってきました。

発表会は、春華堂代表取締役社長の山ア泰弘氏のご挨拶から始まり、うなぎパイ誕生 秘話や新ブランドへの期待、地元浜松に対する愛情などが語られました。
また副社長の山崎貴裕氏からは、2012年にうなぎパイ生誕50周年を迎えた時に何ができるかを考え、今回の新ブランド立ち上げの構想ができたこと、子供たちに伝えて行かなければいけないことや、地域の発展をめざしたいという想いが熱く語られました。
最後に、常務取締役の間宮純也氏から、今回のプロジェクトの内容や新ブランドについての細かい説明がありました。

春華堂 代表取締役社長 山ア泰弘氏

取締役副社長 山崎貴裕氏

常務取締役 間宮純也氏


新ブランドの名前は「五穀屋(ごこくや)」と「coneri(こねり)」。
「からだに美味しい和の知恵菓子」をブランドコンセプトにした五穀屋は、和菓子はもちろん、和のしきたりや食文化を継承してきた春華堂としての原点回帰という意味も込めて誕生しました。
一方、「粉を味わうパイ」をブランドコンセプトにしたconeriは、うなぎパイのブランド資産でもある「職人の手わざ」や「手作りへの想い」を守りながら、革新に挑戦し、洋菓子部門の強化を図ることを目的に立ち上げられました。

五穀屋ロゴマーク coneriロゴマーク


そして、そのどちらにも共通する哲学は「菓子とは滋味(じみ)である」ということ。
「栄養があって味が良いこと」をものづくりの基本としている春華堂ならではの哲学なのです。

また今回の発表会でもうひとつ大きな話題となったのは、2014年7月20日、浜松市浜北区にオープンするお菓子の新しい文化とスタイルを発信する、浜北スイーツ・コミュニティ「nicoe(ニコエ)」の詳細です。
この新たな商業施設を通じて、地元に再び活力を注ぐことができればという想いと、春華堂創業当時から大切にしてきた「お菓子を通じて人々を喜ばせたい」という信念の元、多くのお客様に喜んでもらえる施設nicoeを誕生させました。
新東名高速道路の開通に伴い、商圏拡大を目指す意味で、新たな拠点としてこの地を選び、いずれは、「浜松にわざわざ訪れるきっかけとなるオンリーワンの施設」、さらには、「日本を代表する新しいスタイルの産業施設」と目指していきたいとのこと。
そして、今回誕生した2つのブランドは、ここnicoe内に第一号店として販売を開始します。

浜北スイーツ・コミュニティ「nicoe(ニコエ)」外観

春華堂の新入社員で、nicoeのPRを専門に担当する浜松市育ちの山田ニナさん。「nicoeガール」として、みどころを発信していきます

右から山ア副社長、山ア社長、山田ニナさん、間宮常務


それでは、改めて新ブランドと、商業施設nicoeについて、ご紹介しましょう。

からだに美味しい和の知恵菓子「五穀屋」は、古来より日本人の食や健康をささえてきた五穀をベースに、味噌や醤油などの発酵食品を加えた、体にやさしい和菓子を提案しています。また、日本ならではのお菓子を、現代の若い世代の人たちにも受け入れられやすい形にアレンジしたことで、日本をもっと好きになるきっかけづくりができればという想いが、このブランドには込められています。
「和菓子を贈る」ということも大切にしたいと、パッケージデザインにもこだわったそうです。
いくつかの新商品の中からnicoe店限定商品を3つ、ご紹介します。


五穀まんじゅう いつくさ

日本古来の発酵食、糀、みかん酢などのコクや香りと五穀の組合せから生まれたお菓子で、「黒米酒」「たかきび塩糀」「きびみかん酢」「醤油香せん」「あわ味噌」など、気になるラインナップとなっています。

五穀おはぎ はるごと

「はるごと」とは厳しい冬を乗り越え、やってきた春をみんなで喜び、お祝いすること。そんな喜びを、古来の食文化、五穀の食感に糀の発酵を組み合わせて、風味豊かなおはぎに仕上げました。
一つ一つ職人の手わざで作られているので、毎日数量限定でかつ店頭のみの販売となります。

五穀どらやき あわせ

2種類のどらやきを一度に楽しめる「あわせ」。ふたつでひとつの五穀どらやきは、香ばしいはったい粉に醤油糀の餡、もっちりとしたもちあわに甘糀の餡。両方の味が楽しめます。


またnicoe内には、できたてのおまんじゅう・おはぎ・焼き団子とオリジナルのお茶を楽しむことができるイートインもあります。

nicoe店 店内限定イートインメニューの「五穀まんじゅう いつくさお茶付き」(¥720)と「焼団子 お茶付き」(¥658)

発表会の会場でも職人がひとつひとつ丁寧におはぎを作ってくれました


一方、coneriは、粉を味わうパイというコンセプトにふさわしく、国産小麦とこうず粉を秘密の配合でブレンドした「こねり粉」という粉づくりからスタート。そのかいあってか、coneriのパイは、サクサクっと軽やかな食感と粉の味わいが口いっぱいに広がるパイに仕上がりました。
粉の味わいを充分に引出し、生地を練る職人の手わざにこだわった日本人のためのパイを広めたいという想いから「粉を練る」→「coneri」という名前がつけられたそうです。
また、パイだけではなく、パイにつけて楽しむディップも販売。「パイ&ディップ」という新しいスタイルで、パイの美味しさの可能性をさらに広げました。
このディップには、自家製のあんこやチョコレート、チーズを始め、地元駿河湾特産の桜えびを使用したディップまで登場。おやつでも食事でもパイが楽しめるようになっています。


coneri chobi(こねりチョビ)

シンプルな「プレーン」では、こねり粉の食感とバター風味を楽しみたい。その他、浜松特産の三方原馬鈴薯を練り込んだ「三方原ばれいしょ」や、浜名湖産あおのりとこだわりの塩を練り込んだ「浜名湖あおのり」、「てんさい糖」「大麦」「しょうが」など、ディップとの組み合わせで、その味わいは限りなく広がります。





&dip(アンディップ)

「あんこ&ミックスベリー」「ブルーベリー&クリームチーズ」「オレンジチョコレート」「塩キャラメル」「桜えびタルタルソース」「塩こうじトマトソース」。それぞれ、相性抜群のパイを探すのも楽しそう。おいしいセットが見つかったら、ぜひギフトボックスに詰めて贈り物に。

nicoe店では、焼きたての熱々のパイをテイクアウトもできます


さて、これらの新ブランドが第一号店を出店する商業施設「nicoe」には、春華堂を始めとして、coneri、五穀屋、そして、ミシュラン星付きシェフ原田慎次氏がメニュー監修をしたというイタリアンブッフェ「The Courtyard Kitchen」が入ります。
その他、子どもの"食育"と"職育"への取り組みにも注目したいと、子どもたちがものづくりの楽しさを体験できる「プレイグラウンド082(おやつ)」の設置のほか、大人と子どもが一緒に楽しめる様々な企画やイベントを実施。
「ランドスケープ」には、見たこともない遊具「くるりの森」が登場し、遊ぶことはもちろん、木々に彩られたガーデンでリラックスしたときが過ごせます。

プレイグラウンド082
「子どもの笑顔は、最高の082(おやつ)」〜親子でくつろぐ遊びと学び〜。子どもにとっては心の栄養に、大人には懐かしい遊び心を。そんなワクワク感にあふれた空間が広がります

ランドスケープ
「見るたび心が躍る、見たこともない遊具」〜咲く。香る。癒される。緑美しいランドスケープ〜。不思議でダイナミックな遊具と季節の風と光、香りにあふれたnicoeガーデン

7月20日のnicoeグランドオープンには、来場のお客様、先着1000名にnicoeマカロン(非売品)をプレゼント予定だそう。
ちなみに、その日は9:45より静岡県知事、浜松市長もご出席のオープニングセレモニーが開催されます。実際の開業は10時からを予定しています。
浜松の新しい顔を楽しみに、ぜひ、お出かけください。



nicoe(ニコエ)
 住所:静岡県浜松市浜北区染地台6丁目7-11
 TEL:053-586-4567
 営業時間:9:00〜20:00
 URL:http://nicoe.jp/

五穀屋(nicoe内)
 TEL:053-587-7778
 営業時間:月〜日 9:00〜19:00 (イートイン L.O 18:30)
 URL:www.gokokuya.jp (2014年7月20日公開予定)

coneri(nicoe内)
 TEL:053-587-7889
 営業時間:月〜日 9:00〜20:00
 URL:www.coneri.jp (2014年7月20日公開予定)

インターネット通販
 上記、「五穀屋」「coneri」オフィシャルサイトにて、7月20日よりインターネット通販スタート予定(一部、取扱いのない商品あり)





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