取材・文 佐々木 千恵美  


皇居外苑と丸の内仲通りに2019年1月8日、立て替えのため約4年間休館していた東京會舘が新生本舘としてリニューアルオープンします。

「NEWCLASSICS.」
新しくて伝統的、というコンセプトを掲げ、時を超えて愛される、人生の特別な場所でありつづけるために誕生した東京會舘 新本舘。

世界に誇る施設ながら、誰もが利用できる、大勢の人々が集う社交場として、1922年に誕生してから約100年。こちらでウエディングや会食、クッキングスクールを経験された方も多いのではないでしょうか?



東京會舘 新本舘の外観。 1922年誕生の初代本舘。この後1971に二代目本舘が完成し、2015年1月末まで営業した。

7階のウエディングチャペルからは、指輪の交換と同時にガラス越しに皇居の眺望が開ける演出が。

皇居のお堀をイメージしたチャペルの石壁。中に一つだけハートの石がはめ込まれている。


新本舘には、初代・二代目から続くフランス料理「RESTAURANT PRUNIER」(レストラン プルニエ)など6店舗に、伝統の東京會舘カレーがいただけるオールデイダイニング「ROSSINI TERRACE」(ロッシニテラス)と鉄板焼き「TOKYO KAIKAN會」(とうきょうかいかん かい)の2店舗を新たに加えた8店舗のレストランとショップがオープン。
日本で最初の鮮魚介料理店として誕生したレストラン プルニエ、開場以来のスペシャリテ「舌平目の洋酒蒸 ボンファム」も、松本シェフによるタッチでふっくらした舌ざわりと軽やかなソースの一皿に進化しました。


開場当時から大切に受け継がれてきたRESTAURANT PRUNIERの「舌平目の洋酒蒸 ボンファム」も軽やかに一新。

「あの味に会いに」と、遠方のファンも多い「東京會舘カレー」は3日間かけて完成する伝統の味。

ROSSINI TERRACEの「アフタヌーンティーセット」。

プルニエ新シェフ 松本 浩之氏
1969年山形生まれ。
銀座や赤坂での勤務を経て25歳で渡仏。三つ星レストラン「ラ・コート・ドール」や「ダニエル・メトリ」などで6年に渡り本場の味を習得。帰国後、銀座「レ・ザンンジュ」、「レストラン・フウ」などで料理長を歴任し、プルニエ新シェフに就任。


そして東京會舘のスイーツといえばマロンシャンテリー。1950年頃、本場モンブランを日本人向けにアレンジして生まれた同デザートは、黄金色の栗ペーストに、真っ白な生クリームを優雅に絞り覆った50年以上変わらない味。ひと口掬って含めば、ふわっと雪解けのような食感と栗の風味に感動します。


「マロンシャンテリー」。白い雪山と黄金色のシンプルな美しさと美味しさは永遠の憧れ。


マロンシャンテリーが購入できるのは、1階のペストリーショップ「SWEETS & GIFTS」(スイーツ&ギフト)。新本舘開場を機に、‘Sweet Elegant’をテーマに店名、ロゴ、パッケージを一新するとともに、伝統の味を守りながら、ワクワクする新メニューにも力を入れていきます。その代表が、ひょうたんシュークリームとひょうたんショコラ。古くからお守りや魔除けに使われる縁起物のひょうたんを模し、誰もが好きなスイーツを生み出しました。お祝いの席や大切な方への贈り物にいかがでしょうか。


ペストリーショップ「SWEETS & GIFTS」 正面に設けられたショップサインの背景はマロンシャンテリーをモチーフにしたデザイン。

長年愛され続ける伝統スイーツ「プティガトー」は1956年に販売開始したクッキー。

「ひょうたんシュークリーム」。クリームはバニラとチョコレートの2種類。

「ひょうたんショコラ」。ホワイトチョコレートには抹茶、ミルクチョコレートにはほうじ茶、ダークチョコレートには柚子と、和素材フレーバーのガナッシュクリームが詰められている。


余談ですが、2019年2月1日発売のグリーティング切手「スウィーツ」、82円切手シートにこちらのマロンシャンテリーが山田泰子さんのデザインで描かれ登場します。併せて楽しみたいですね。


商品内容、店舗など詳細は下記サイト等でご確認ください。



東京會舘

 東京都千代田区丸の内3-2-1
 https://www.kaikan.co.jp/index.html




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