取材・文 佐々木 千恵美  


東京駅八重洲中央改札内に7月30日(火)、「TOKYOチューリップローズ」の2号店がオープンしました。今年3月にオープンした1号店の西武池袋店では、一ヶ月で50万個販売を記録した、今最も話題のスイーツブランドです。


まるでスイーツの花園! 1号店の西武池袋店では、買い求めるお客さんの列が今も続く「チューリップローズ」

7月30日にオープンしたJR東京駅店


手土産を求める客でにぎわうデパ地下では、かわいい缶入りクッキーがブームになるなど、見映えのするパッケージ菓子が目にとまりますよね。今はさらに進化。パッケージだけにとどまらず、お菓子自体のかわいらしさで心を掴むもの、しかも食べておいしいものに人は集まってくるようになりました。

“可愛いチューリップ&ローズを、本格味で召しあがれ!”をコンセプトに、パリで腕を磨いた若きシェフ金井理仁(カナイマサヒト/33歳)氏発案のおしゃれでひと味違うサプライズな東京土産に出会える「TOKYOチューリップローズ」。


上から見るとチュ−リップとローズが一つになったよう。


2号店のオープンを前に行われたプレス発表会で、金井シェフによるチューリップローズの仕上げデモを見学し、誕生開発秘話などを伺いました。


金井理仁(カナイマサヒト)氏 プロフィール

1986年1月生まれ33歳。専修大学経営学部在学中に東京製菓学校にてお菓子作りを学ぶ。ハイアットリージェンシー東京にて皿盛りのデセールやプチガトーはもちろん、ショコラやウェディングの華やかな細工菓子まで、パティシエとしてあらゆる洋菓子の技術を磨く。2013年に渡仏。パリにてシェフ・パティシエを務める。2017年に帰国後、株式会社グレープストーンの一員に。集大成として「TOKYOチューリップローズ」を手がける。


「入社して最初に開発したのがチューリップローズです。かわいらしくて、食べたらおいしい。また食べたいと思うようなスイーツを作るために、ラングドシャをチューリップ型にし、その中にバラの形に絞るホイップショコラを2種類にして酸味と甘みといった味の強弱をつけることにしました。また、塩味のきいたパイを中間的役割で中に入れています。」と語る金井シェフ。色を3種類にしたのは、チューリップの童謡フレーズ…赤、白、黄色をイメージし、白だけはチョコレートにしたそうです。

子供の頃の記憶とスイーツは結びつきやすいもの。美味しければまた思い出になりますよね。ラングドシャにフィリングを詰めて完成させるデモンストレーションを見て、パティシエとしてのセンスとち密な計算がなされていることがわかりました。

底には酸味のラズベリーホイップショコラを絞り、小指の先ほどのパイを置き、甘みのストロベリーホイップショコラを絞り、オリジナルの3D口金でバラの形にベリー2種類のホイップショコラを絞り、ラズベリーの顆粒をかけて完成。ホイップショコラをきれいに絞るには温度管理が肝になるとか! 手のひらにすっぽり入る「チューリップローズ」の中にはたくさんの仕掛けが施されているのですね。



小さなパイを置きサクサク感と塩味でアクセントを。
チューリップに見立てたラングドシャに、まずは濃いピンクのラズベリーホイップショコラを絞る。

オリジナル3D口金でバラの形に2種類のホイップショコラを絞る。
ラズベリーの顆粒をトッピングすれば完成。



開発は偶然だったそうです。ショコラの絞りをこんな風にしたら面白いのではと作って社長に見せたことから始まり、開発から販売の形になるまでほぼ一年。小さな蕾はびっくりするほど華やかなお花を咲かせました。


今後もフランスでの経験と得意なスパイス使いを活かし、多くの人がときめくお菓子を作っていきたいと語ってくれた。若い創造力と刺激的なお土産スイーツ、今後の活躍にも期待したい。


まるでスイーツの花園〜「チューリップローズ」のフレーバーは、ストロベリー&ラズベリーが甘酸っぱい「ベリー」、深みのあるキャラメルマキアートのコクが広がる「キャラメルナッツ」、パッションフルーツ&マンゴーが爽やかな「パッションマンゴー」の3種類。4個入り、6個入り、9個入り、12個入り、18個入りがあります。


「チューリップローズ」
4個入 756円(700円)、6個入 1,080円(1,000円)、9個入1,620円(1,500円)12個入 2,160円(2,000円)、18個入3,240円(3,000円)
税込価格、( )内は本体・税抜価格


もうひとつのアイテムが「ショコラロージー」。トップにオレンジとベルガモット香るホイップショコラローズを咲かせたショコラタルトです。金井シェフはこのお菓子にしっとり感を出したかったので、タルトのフィリングにブラウニーの生地を採用。さらに得意なチョコレートを唯一無二の何かと組み合わせたいと、ピンクペッパーを砕いて生地に焼きこみ、甘くフルーティーな香りをしのばせ、2種類の柑橘系ホイップショコラと味をつなげました。意識しなければわからない程度のピンクペッパーですが、軽やかで口当たりの良いスイーツになっています。「ショコラロージー」は5個入りで販売します。


「ショコラロージー」
5個入 1,188円(1,100円)
税込価格、( )内は本体・税抜価格


そして「チューリップローズ」と「ショコラロージー」を詰め合わせた「チューリップローズ コレクション」もあります。こちらは10個入と14個入。


「チューリップローズ コレクション」
10個入 2,160円(2,000円)、14個入 3,132円(2,900円)
税込価格、( )内は本体・税抜価格


夏休みのお土産は、東京でしか出会えない「TOKYOチューリップローズ」のスイーツを選んではいかがでしょうか?


TOKYOチューリップローズ JR東京駅店 概要
所在地: JR東京駅 八重洲中央改札内(店舗面積 約6.3坪)
営業時間: 6:30〜21:30 ※営業時間は時期により異なる場合がございます。
お問合せ: お客様窓口TEL:0120-229-333
公式HP :https://www.tuliprose.jp

株式会社グレープストーンについて https://www.grapestone.co.jp/
1978年創業。本格デザート専門店の先駆けとなった「銀座ぶどうの木」を開店以来、百貨店を中心に展開する洋菓子ブランド「銀のぶどう」、シリアルスイーツ専門店「シュガーバターの木」、東京みやげの「東京ばな奈ワールド」、バームクーヘン専門店「ねんりん家」など、独創性に満ちたオリジナル商品開発力に支えられた独自のスイーツブランドを数多く発信し続けています。



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