取材・文 浅妻 千映子  


BBQといえば、子供から大人までが楽しめる、アウトドアの人気イベント。外の空気に触れながら、鉄板や網で肉を焼き、ビールを飲んで、〆は焼きそば。みんなで盛り上がって、
片付けの時には、
「楽しかったね」
「またやりたいね」
という声がどこからともなく挙がるけれど、実はこの6月に20代・30代の男女各100名(合計400名)にインターネットでアンケートをとったところ、BBQに不満やストレスを感じたことがある人が、6割近くもいたのだそう!

不満を感じる1位は、生焼けや黒焦げの肉(約34.9%)。調理時間の異常な長さを挙げた人も多くいました(15.3%)。
そもそも、BBQで食べる食事をどう思っているかを問うと、「何を食べても美味しいと思う」人が46%いる反面、「BBQというアクティビティが楽しいため、味を気にしていない」(35.5%)、「バーベキューでは食事を美味しいと思うことはあまりない」(8.3%)、「美味しいものを食べる場所だとは思っていない」(9.8%)と、味を重視していない人が半数以上なのです。

では、BBQで食べたい理想の食材は?
〆の焼きそば(8%)や手の込んだサイドメニュー(8.5%)、新鮮な魚介類(16.5%)などを大きく引き離して、半数にあたる50%の人が挙げたのが、厚みのある塊肉だったのです。

あまり手間はかけたくないけれど、美味しい塊肉で、シンプルに豪快に、肉の醍醐味を感じたい。そして仲間と楽しい時間を過ごしたい。
こんな理想像が浮かび上がります。

そこで、今回発表となった提案が「URBAN BBQ」というものなのです。
今さら説明するまでもない日本流のBBQと、本場アメリカのBBQ、大きな庭などで専用の機械を使って低温でじっくり長時間、加熱・スモークしながら塊肉を焼き、豪快にハニーマスタードなんかのソースをつけて食べるという、その両方のいいところをとった新しいスタイルのBBQ。つまり、塊肉を、ほんのひと手間で、屋外のみならず、家でも、美味しく食べようという提案です。



「URBAN BBQ café」は、「ロイヤルガーデンカフェ青山店」にて期間限定でオープン


実はこの提案は、米国食肉輸出連合会(USMEF)からのもの。そう、アメリカンミートこそが、塊で手間をかけずに美味しく食べる、URBAN BBQに最適な食材だからなんです。

「URBAN BBQ」と聞くと、屋根のあるところで(日本流の)BBQをするのかしら、と想像する方もいるかもしれませんが、決してそういうことではなく、あくまで、アメリカンビーフやポークを使った、場所を選ばずに楽しめるBBQ料理の提案。なので、今回、外苑前にオープンした期間限定の「URBAN BBQ café」では、普通のレストランのように過ごしながら、そういったURBAN BBQ料理が楽しめる、というわけなのです。


URBAN BBQ café 展開メニュー


Lunch (パン・スープドリンク付き)  

クイーンズジャークビーフ

CTバットのブルックリンバックヤードスタイル



Dinner  

ストリップロイン エスプレッソとブラックペッパーのマリネ

スペアリブのセントルイスカット

アーバンバーベキュー3種盛り
プルドポーク / リブ / ラブドチャックフラップ



カフェでのメニュー開発にあたったのは、REALBBQという会社の代表取締役である、井川裕介さん。都会で楽しむBBQスタイルを、すでにいろいろなところで実現させている方です。
「今回、USビーフの特徴である、赤身と脂身のバランスの良さを主張できるようなメニューを考案しました」
お店で食べられるメニューのほか、サイトには、USビーフやポークを使ったレシピを見ることができます。炭火を使うものもあれば、家の中で炊飯器を使ってできるものがあったりして、「これならできそう」と思うものにきっと出会えそう。
https://www.americanmeat.jp/csm/topics/bbq/

米国食肉輸出連合会のシニアマネージャー、土方多寿子さんからは、
「アメリカでは、カウボーイが牛の世話をしています。コーンを食べて育ち、柔らかくジューシー。BBQにはもってこいの肉なんです」 とのお話も。


URBAN BBQの提案、そして期間限定カフェの概要が発表となったこの日、会場には料理愛好家の平野レミさんがスペシャルゲストとして登場しました。
4キロのUSビーフの塊を前に、ケーキカットならぬミートカットをした平野さん。3キロまでの肉を切った経験はあるけれど、4キロは初めてだそう。
「わたし、主人と結婚式を挙げていないので、ケーキカットをしていないんです。ケーキより、こうしてビーフカットを銀婚式、金婚式でしたいですね」
と、興奮気味に語り、会場を沸かせました。

カットした肉をひと口食べ、
「柔らかい! 牛は赤身主体なんですね。とてもジューシーでヘルシーな印象を受けました」
骨付きの豚肉も口に運ぶと、
「こちらも柔らかい。なんですかこの柔らかさ! パンみたい」
と、またもや会場を笑いに包んでくれました。


左から土方多寿子さん、平野レミさん、井川裕介さん

「おいしい〜!これが楽しみで、朝からなにも食べてないんですよ(笑)」と大満足な様子の平野レミさん


この後、会場にいた私たちにも試食が。
確かに、ビーフもポークも柔らかい。赤身と脂のバランスがいいと言っていたビーフですが、俄然、赤身が強い印象です。でも柔らかく、パサつきは一切ありません。
スペアリブの食べやすいことと言ったら。そのまま食べても程よく下味がついていて、心地よい。
牛も豚も、なんといっても塊で焼いた肉なので、閉じ込められた旨みと、しっとり感が違います。アルミホイルで包んで焼いたジャガイモや、層になったレタスの葉の付け合わせなども満足のいくもので、存分に塊肉と付け合わせを楽しんだという満足感が得られました。
カフェという気取らない空間で、セレクトされたワインやビールを片手に、手軽にURBAN BBQの味を楽しめることができるなんて、とても贅沢。しかも、目の前は外苑の銀杏並木という好ロケーションです。これはもう、男女を問わずに仲間で盛り上がれること間違いなし!

外で楽しむURBAN BBQももちろん体験したいけれど、期間限定の「URBAN BBQ café」、この夏、ぜひ一度訪れてみては。塊肉って高いのでは……という予想も裏切ってくれ、コストパフォーマンスのいい満足度の高い外食になると思います。



URBAN BBQ café(アーバンバーベキューカフェ)
住所: 東京都港区北青山2-1-19(ロイヤルガーデンカフェ青山店)
TEL: 03-5414-6170
営業時間 / 期間: 2016年6月23日(木)〜7月24日(日)
ランチ:11:00〜15:00 / ディナー: 15:00〜23:00 (L.O.22:00)





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