取材・文 佐々木 千恵美  


3月13日、フランスのショコラ・ブランド、「ヴァローナ」の日本法人 ヴァローナ ジャポン 株式会社から新たな方針を発表するパーティーにお招きいただきました。パティスリーやショコラトリーではもちろん、講習会やイベントでもお世話になっているヴァローナのショコラの重要な節目、新たな章とは何なのでしょうか。

会場は六本木にあるグランドハイアット東京。広間にはヴァローナのあゆみを描いたパネルが展示されていました。


ヴァローナのあゆみ。第1章は、1922年からの誕生と日本上陸。1995年にヴァローナ ジャポン 株式会社設立。第2章は2012年から、顧客とのコンタクト。そして2019年からさらなる進化の第3章へ。


ローラン・ピック駐日フランス大使によるスピーチの後、前ヴァローナ社社長、現フードサービスプレミアム社長ジャン・ルック・グリゾー氏より、今後の事業展開についての説明がありました。

「今年はヴァローナにとって大きな節目の年になります。ひとつは日本のトップが代わること。そしてこの日、日本において‘ヴァローナ セレクション’が正式にスタートするお披露目の会となりました。」

まずは新代表取締役の紹介です。
2012年から7年間、ヴァローナ ジャポン 株式会社の代表取締役を務めたドゥニ・ヴェルニョ Denis VERGNEAU氏から、ブルーノ・ボードリ Bruno BAUDRY氏にバトンが渡され、4月1日より新たなトップに就任します。

日本での生活が長いボードリ氏は「伝統的な言葉‘ボンオドリ’と覚えてください」と流ちょうな日本語ジョークを交えた自己紹介で笑いを誘いました。


感慨深く語るドゥニ・ヴェルニョ氏から、ブルーノ・ボードリ氏のスピーチへ。

【新代表取締役 ブルーノ・ボードリ氏 略歴】
1999年にカステルフレール社へ入社、カステルジャパン代表取締役を務めた後、Codorniu(コドルニウ)社 エグゼクティブディレクター、 ASC Fine Wines社CEO、サントリーワインインターナショナル株式会社シニアアドバイザー、Harviestoun Brewery Ltd.(ハービストン ブルワリー)社などを経て、前職では ProAsia Consulting Servicesの執行役員を務めるなど、著名な企業で経験を積む。

ドゥニ・ヴェルニョ氏は、SAVENCIAグループ、Sinodis Co.,Ltd.代表取締役に就任。


そして新たに「ヴァローナ セレクション」の名のもと、ショコラ・ブランド「VALRHONA(ヴァローナ)」をはじめとする複数の製菓材料ブランドを取り扱うマルチブランド事業を展開していきます。2019年、日本では新しいブランド2つをスタートさせ、ヴァローナを含め3ブランドを展開。新たな1つはエクアドルを拠点とする「REPÚBLICA DEL CACAO(レパブリカ デル カカオ)」というチョコレートのブランド。もうひとつは「VALRHONA SIGNATURE(ヴァローナ シグニチャー)」というデコレーションのラインナップです。これまでのヴァローナが歩んできた道を引き継ぎ、パティスリーの世界がより一層輝くよう、商品だけでなく、サービスレベルまで情熱を持って展開していきます。


【展開ブランド】※1
 
  
VALRHONA
ヴァローナ

チョコレートのパイオニア
VALRHONA SIGNATURE
ヴァローナ シグニチャー

最高級のデコレーションをサポートするブランド
REPÚBLICA DEL CACAO
レパブリカ デル カカオ

ラテンアメリカで最もサステナブルなチョコレートブランド


※1 「ヴァローナ セレクション」は、マルチブランド事業のシンボルです。




フランス商工会議所理事長のアルメル・カイエール氏による乾杯のあいさつの後は、ホテルの美味しいお料理、ヴァローナ製品を使ったデセールやショコラとともにビュッフェパーティーのはじまりです。

乾杯。左からブルーノ・ボードリ氏、アルメル・カイエール氏、ローラン・ピック氏、ドゥニ・ヴェルニョ氏、ジャン・リュック・グリゾー氏。


ヴァローナの製品を使ったデセールと、レパブリカ デル カカオの製品を使ったデセール。


「ヴァローナ セレクション」の製品も一部展示されました。カカオの新ブランドなど、今後の世界を見据えた展開に期待しましょう。お招きありがとうございました。




「ヴァローナ セレクション」製品とそれらを使った作品が展示された。






「風動」と力強く筆で描かれた書をバックに記念撮影。





ヴァローナ
 http://www.valrhona.co.jp/



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