Le Grand Hôtel


ホテルの前を流れるニーヴ

バスク旅初日はバイヨンヌのLe Grand Hôtelに泊まりました。小さなニーヴ川が大きなアドゥール川に流れ込むその近くに位置します。朝食の前にホテル周辺をぶらぶらお散歩。ホテルを出てすぐに川があり、お天気もよく気持ちのいい朝を迎えました。


テーブルクロスはバスクリネン バスク初日の朝食

ホテルの1階で朝食をとりました。朝食はフランスの一般的なホテルで出てくるものと同じような内容で、パン、チーズ、ハム、ヨーグルト、ドリンクといった簡単なもの。
ただ、私にとってはこのバスク地方はフランスの地方を初めて訪れた年だったので、何もかもが新鮮! ちょっとしたものでもすべてが特別に見えました。

朝市のガトーバスク売り場


朝食後に向かったのは、バイヨンヌの朝市。
朝市は屋外と屋内とがありますが、まずは屋外市場を散策。
まず見つけたのがガトーバスクのお店!
大きな横長の赤いテーブルに大小のガトーバスクがずら〜っと並んでいます。日本では見られないその光景に思わず興奮してしまいます。

小さなサイズのガトーバスク


黒さくらんぼのジャム

ガトーバスクにはプレーンとスリーズ(さくらんぼ)の2種類があり、サイズは大小がありました。その他にガトーバスクの生地でつくったサブレや黒さくらんぼのジャムも販売していました。
現在では収穫量が少ないようですが、バスク地方ではかつて黒さくらんぼの栽培が盛んで、それを使ったジャムをガトーバスクに使うことが多かったようです。現在では他の地域のさくらんぼとブレンドしているものも多いようですが、こちらのジャムはどうだったのかしら? と今になって気になっています。


朝市には新鮮な野菜がところ狭しと並びます


朝市なので、お菓子以外にもお野菜やフルーツが盛りだくさん。
日本でも見慣れているトマトやズッキーニ、そしてフランスらしくちりめんキャベツや、よく添え物野菜として親しまれているいんげんが、緑、白、薄い緑と3種類あるのにびっくり。



大粒のフランボワーズと手作りジャム お釣りを渡している光景にほのぼの

お菓子好きとしてはやはりフルーツが気になります。大きくて新鮮なフランボワーズはそのまま食べても美味しそう。これだけあればタルトにたっぷり盛るのもいいですね。その奥には生産者さんが自家製したらしきフランボワーズのコンフィチュールが並んでいました。もともとの瓶はボンヌママンのだったりして、瓶の再利用!? 日本ではこういう販売はあまり考えられないですが、無駄なく資源を使うという意味ではいいですね。
フランボワーズの他にはメロンや桃などがありました。桃は日本のものとは違って固めなので、盛りだくさんに積まれています。その桃の上に若い女性が手をのばしておばあちゃんにお釣りを渡している光景がなんともほのぼの。市場ならではの光景ですね。

フロマージュ


オリーブ

フランスならではの食材フロマージュとオリーブも種類豊富に並んでいます。
フロマージュは牛乳の他に羊や山羊の乳で作られたもの、それをブレンドしたものなどがありました。大きなサイズのセミハード系らしい雰囲気で、どかんっと積み重ねるようにおいてあります。ほしい分だけ量り売り。日本では高級品のチーズも、フランスでは日常食なので値段も手ごろ。いろんな種類を食べ比べしたくなりますね。
オリーブは、南仏名産でバスクのものではありませんがフランス各地の朝市ではこういった光景をよく目にします。実はいまだフランスでオリーブを買ったことがないので、次回機会があれば一度試してみたいものです。


フルーツのコンフィとナッツ

お菓子作りをする方なら、この売り場に反応するかな?フルーツのコンフィとナッツも量り売りであります。マンダリンやオレンジ、ドレンチェリー、アンゼリカ、ミックスフルーツなどのコンフィとアーモンド、ヘーゼルナッツ、くるみなどのナッツ類が白い容器に入って整然と並んでいます。
他の食材もそうですが、お菓子作りをする私にとって、この使いたいだけ買うというシステムは本当に羨ましい!
こういう光景を見ていると、「これで、どんなお菓子を作ろうかな」と想像を膨らませて楽しい気分になります。


かわいい豚の看板
肉迫る売り場は圧巻

バスクといえば「バスク豚」を思い出しますが、バスク豚以外でも魅力的な豚肉加工品があります。手書き風のかわいらしい豚の看板にひかれて向かったところ、そこにはまさに「お肉!」という迫力がドドーンとある売り場がありました。
ベーコンや、ソシソン、チョリソーなど、様々な商品が並びこの一帯はワインがほしくなるような独特の香りが漂います。
普段日本ではあまり食べない部類ですが、フランスだとお値段が手ごろで身近な存在ということもあり、結構ソシソンを買って食べることが多いです。
ソシソンはサラミのようなものですが、フランスでは種類が多くて、香辛料やハーブ、ドライフルーツを入れたものもあったりします。試食できることも多いので、いろいろ食べて好きなものを選びます。フランスだと3つ買うと少しお得、などそういう割引もあることが多いのも嬉しいところ。

さて、食べ物中心にバイヨンヌのマルシェを満喫した後は、いよいよ本格的にバイヨンヌの街歩きがスタート。どんな街並みなのか、どんなお菓子やさんがあるのか、次回レポートしたいと思います!






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