レンヌから車で北上しむかった先は「Saint-Malo(サン・マロ)」。
高い城壁に囲まれた港町です。
ブルターニュに行こうと決めた時にはまだ知らない町でしたが、あるシェフ・パティシエの方にブルターニュのお勧めの場所を聞いたところ「サン・マロ、いいですよ」と教えて頂いてから、海沿いにあるサン・マロの光景をなんとなく頭の中でイメージしていました。海がきれいなのどかな街なんだろうな、というのが私のイメージ。

ヨットが並ぶ光景が広がります 背の高い城壁に囲まれ神秘的な雰囲気

そしていよいよサン・マロの入り口へ。海の気配を感じます。
かつてはフランス国王公認の海賊「コルセール」の活動により発展したサン・マロは第2次世界対戦で街のほとんどを破壊されました。しかしその後崩れ落ちた石を1つ1つ積み上げて修復して現在の形になったということを聞きました。一見美しく気高い街並みですが、そんな歴史があることに驚きました。そして、かつての街並みを復興させようという地元の人々の強い気持ちがあったからこそ現在のサン・マロがあるのだろうと想像しました。

サン・マロの街並み 石造りの建物が並びます



さて、私達が訪れた日は幸運にもとってもお天気がいい日!
透き通るような青空にサン・マロの街並みが明るく美しく映えていました。
現在はリゾート地として人気のサン・マロ。
私達が訪れたのはまだ本格的なバカンスシーズンの前だったので、観光客が多すぎず調度良い季節でした。

ブルターニュのお菓子を発見!


観光地ということで、多くのお店が立ち並びます。
私達が訪れるのはもちろんお菓子屋さんがメイン!
まずは黄色いテントが目立っているこちらのお店。

ファー・ブルトン クイニー・アマン!

近づいてみると、ありました!ブルターニュ名物お菓子「ファー・ブルトン」と「クイニー・アマン」。
これだけ多くのファー・ブルトンとクイニー・アマンが並んでいる様子はなかなか見ることができないのでちょっと興奮気味で覗き込みました。しかも日本ではほとんど見ないビッグサイズのファー・ブルトンとクイニー・アマンもあるのにビックリ。直径20cm程度はあるでしょうか。家族で切り分けるような大きなサイズです。

1人サイズのクイニー・アマン

大きなサイズのクイニー・アマンも

他のお店でも同様、クイニー・アマンは小さなサイズと(とは言えフランスサイズなので日本ほど小さくないですが)、大きなサイズGrand Kouign Amannがありました。

ファー・ブルトンにはプルーンがお決まり

ファー・ブルトンは丸いタイプの他に、大きく焼いて切り分けたものもよく見かけます。
大体プルーンを入れているところがほとんど。ファー・ブルトンプリンに近い味で、粉が入っているのでもっちりした食感が特徴。優しい味なのでプルーンの酸味をプラスするとメリハリがきいて美味しいお菓子です。お菓子の中でもより家庭的な素朴な部類のおやつといった印象。


塩味がきいたャラメルソース

シードルやガレット・ブルトンヌ

ブルターニュといえば塩キャラメルも有名。ブルターニュはゲランドに塩田があり良質な塩がとれるため、その塩を使ったお菓子が多いのも特徴。このキャラメルソースもきっとそのお塩が入っているはず。
塩を使ったお菓子でキャラメルの他に、ガレット・ブルトンヌのようなサブレが有名です。
ブルターニュをモチーフにしたイラストが素敵な缶入りのクッキーもたくさん並んでいました。

サブレの左に並んでいる瓶はこちらもブルターニュ名物のシードルとりんごジュース。
ブルターニュではその気候風土からフランスの他地域と違いぶどうの生産がないのですが、その代わりにりんごの栽培が盛んです。そのためそのりんごを原料にしたジュースと発泡酒のシードルが有名です。お土産にするにはちょっと重いので、ガレット屋さんに行くとたいていメニューにあるので現地で飲むのがお勧めです。


アイス屋さん。種類はかなり豊富! ヴィエノワズリーとメレンゲ

その他にもアイスの専門店やパン屋さんなども何軒か並んでいます。きっと夏のバカンスシーズンにはこのアイス屋さんに行列ができるのでしょうね!パン屋さんは比較的素朴なお店が多く、定番のクロワッサンやパン・オ・ショコラ、エスカルゴなどがありました。朝食やおやつにいいですね。それと並んで販売されていたメレンゲの大きさには驚き。クロワッサンよりも大きなメレンゲなので、日本人には10人分くらいのボリュームかもしれませんね。


軽食のお店はポップな雰囲気

中にはこんなポップなお店もありました。
一見アメリカンな雰囲気ですが、売っているものはやっぱりフランスらしいお菓子たち。

ゴーフルを焼く器具 たくさんのベニエがケースに並ぶ

ゴーフル、ベニエ、クレープがいくつかのバリエーションででています。
道路に面した部分にはゴーフルを焼く器具が並んでいました。その奥にはクレープを焼く器具もあります。
この時にはまだ朝早くベニエが並んでいる様子しか見られなかったのですが、ベニエはプレーン、フランボワーズ、アプリコット、ポム、生クリーム、ヌテラなどのバリエーションがありました。注文してからサンドするスタイルのようです。ちょっと歩き疲れた時の甘いおやつとしてちょうど良さそうでした。

エリアとしてはそれほど広くないサン・マロですが、見どころがたくさんあるので散歩しているだけでも十分に楽しめます。
次回はショップも含めサン・マロのお勧めスポットをご紹介したいと思います。







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