宇治市の住宅街に立つ小さなお店には、近所の常連さんがちょこちょこ訪ねにくる姿も。2008年11月オープンとまだ日は浅いものの、すっかり地元にとけこんでいることがわかります。それもそのはず、店内に入るとすぐに目に飛び込んでくるパンの数々は、こんがり焼けて香りもふくよか。ハード系をメインとして、食パンや菓子パン、サンドイッチやフルーツのタルトなどのスイーツ系までが揃います。中でも、バゲット生地に黒豆を詰めた「黒豆3兄弟」や、カンパーニュ生地でレーズンとクルミ、クリームチーズを包んで杖にかたどった「魔法のステッキ」など、フィリング入りのハード系のものがお勧めです。なんといっても、生地がおいしい。「フランスで教わった伝統的な製法で作っています。同じ生地でも形や合わせる素材でイメージが変わるのも面白いですね」とシェフの水上知也さん。水上さんは、神奈川「ブノワトン」、京都「ル・プチメック」「ラミデュパン」やフランスなどで修業。その経験を活かしつつ、ひとりでせっせと仕込んでいたのでした。時間をかけることで生まれる優しい味わいを、是非試してみて!
(2010.3)



食いしん坊のバゲット
¥283


端っこが4つもあるユニークな形のバゲットは、フランスのパン屋でシェフが見かけて興味をもったもの。さすがは、クラスト好きのフランス人ならではの発想!薄くてカリンと香ばしいクラストと、もっちりとした生地のコントラストが楽しめます。自家製天然酵母を使用した生地は、爽やかな酸味で清々しい味わい。
豚トロウィンナーバゲット
¥210

カンパーニュの生地でウィンナーを巻き込んで細長く成形。30cmほどはありそうです。ジューシーなウィンナーの旨みがしみ込んだ、内側の生地がおいしい。ひきのある皮の食感も魅力です。
ベーコンとオリーブのカンパーニュ
¥210


こちらもカンパーニュの生地ですが、豚トロウィンナーとは、また違った印象。コクのあるもちもちとした生地に、しっとりやわらかいベーコンやオリーブが馴染みます。塩気は控えめで、上品な仕上がり。
クーロンヌ
¥420


大きい!直径20cm以上はある黄金色のパンは、お店の中でもひと際目立つ存在です。フィリングなどは何も入らないシンプルな生地ですが、これが不思議とおいしい。卵の香りがふんわりと広がるしっとりとした生地で、程よい甘みもポイントです。そのままはもちろん、コンフィチュールをつけて、朝食にも。
ほうじ茶メロンパン
¥147


宇治といえば、お茶。というわけで、地元の老舗店のほうじ茶を使っているのが、このメロンパン。フレッシュなほうじ茶をクッキー生地に練りこんでいるから、香りが全然違います。甘みのある生地もお茶の効果ですっきりとした後味に。




パンヤ・ア・ラ・ボンヌミッシュ
住所 京都府宇治市南陵町1-1-369
Tel 0774-23-4832
営業時間 7:30〜19:30
定休日 日曜・月曜
アクセス JR奈良線 JR小倉駅より徒歩5分



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