マジパンやバタークリームを使ったケーキにジャガイモやハリネズミを模したケーキ、愛らしい表情のマジパン細工にフリュイデギゼ・・・、そんな昔ながらのスタイルを守り続けてきたパティスリー、クブレー。ショーケースには、色鮮やかなアントルメや大きめサイズのタルトに素朴な焼き菓子類が並び、行き交う人の目を楽しませてくれます。 パッと見たところ“町のケーキ屋さん”といったイメージですが、実はここは、MOFパティシエであるAntoine Hepp氏のお店。そして、今では日本人パティシエの浅見欣則さんが全てのお菓子作りを任されています。「アルザスはおいしい素材の宝庫。ほとんどの材料は地元アルザス産のものを使っています」と話す浅見さんのお菓子は、素材の持ち味を活かした素直な味わいと、食べ進めるほどに感じるメリハリの良さが魅力。乳製品やフルーツなど、この土地ならではの素材の良さを感じさせてくれるテクニックは流石、のひとことです!(2007.03)

浅見欣則さんの「こだわり職人」の記事はこちら→
http://www.panaderia.co.jp/members2/craftsman/ar_kubler/index.html






ロワイヤルショコラ  
2.8ユーロ

まったりとして滑らかなショコラのムースに、プラリネとホワイトチョコレートのガナッシュ、そしてダクワーズ生地の組み合わせ。自家製プラリネの風味の強さと香りの良さに圧倒されてしまいます。重そうな組み合わせなのに重さを感じさせない喉越しの良さも魅力。
アプソリュ  
2.8ユーロ

コーヒーのムースとチョコレートクリームはどちらもしっかりとした味づくり、けれどもしつこさを全く感じさせません!マジパンたっぷりでしっとりとしたビスキュイにコリコリとしたナッツのキャラメリゼを組み合わせるなど、食感の違いにも注目です。

ドーム・フレーズ・リュバーブ
2.8ユーロ

ドーム状のイチゴのムースの中にリュバーブのコンポート、底にジェノワーズ。とにかく フルーツのおいしいこと!フルーツの味わいが濃くて、酸味がキリリと効いています。シンプルな構成にすることで、素材の良さが際立っている一品。
サントノーレ
2.95ユーロ

写真ではなかなかお伝えできないのですが、すごく大きいです!2個分はゆうにあります。その大部分を占めているのが、生クリーム+クレーム・パティシエール。そしてクリームに驚くほどたくさんのキルシュを効かせているから、後味すっきり。実はこのキルシュ、オーナーであるHepp氏の親戚が経営する酒造所のもの。ブランデーを思わせる芳醇な香りが漂います。




Kubler クブレー
住所 29, Avenue des Vosges Strasboug 67000 FRANCE
TEL+33 (0)3 88 35 22 27