「パリのケーキ屋を日本でカタチにすること。それが私の夢です」。オープン当初そう話してくれた金子美明シェフ。今ではマカロンやコンフィズリー類のラインナップも増え、お店に伺うたびに「こんなお菓子もあったんだ」と私達を楽しませてくれます。 今回ご紹介するケーキは、ベーシックなものが中心。伝統的なレシピそのままではなく、アレンジを加えた金子流のベーシック。どれも完成度の高い仕上がりで、”わかりやすいおいしさ”と”現代風”が共存しています。フランスでの修業先でベーシックなお菓子の重要さを感じたという金子シェフ。ご自身のお店でも、それはしっかりと実践されていました。 金子シェフのこだわり職人のページ、既にご覧になられましたか? 1年ほど前に伺った話ですが、金子シェフの目指していることと今の店の姿は、どんどん近いものとなってきています。お店に足を運ぶ前に、ぜひ一度読んでみてください。きっとそこから感じるものがあると思います。(2004.11)




クレーム モル   \399

練乳のようなミルキーさと卵黄のコクが、共にしっかりと主張しているクレームブリュレ。トロトロとした非常になめらかな食感で、口溶けの良さが印象的。また、濃厚ながら後味に油っぽさが残らないこともポイント。オーソドックスなクレームブリュレとは違った、なめらか系プリンに近いタイプ。
モンブラン   \500

マウスのような形が個性的なモンブランは、メレンゲ、シャンティー、マロンクリームとシンプルな構成。マロンクリームはほんのりとラムで風味をつけ、上品な味に仕上がっている。メレンゲとシャンティーは極めて軽く、濃厚なマロンクリームとのバランスが良い。
サントノーレ キャラメル   \420

塩気のきいた軽いタイプのシューを、キャラメルを接着剤にして組み立てたもの。シューにはクレームパティシエールがたっぷりと詰まっている。全体を飾るキャラメルクリームは、ミルキーな風味のなかにしっかりと焦がしたキャラメルのほろ苦さがある。全体的に甘みの強いケーキだが、キャラメル好きにはたまらない一品。
タルト オ ザブリコ   \315

パイ生地をタルト台に使い、アーモンドクリームとアプリコットを焼きこんだ素朴なタルト。アーモンドクリームはアプリコットから染み出たシロップを含んでしっとりとし、みずみずしいアプリコットはキリリと酸味が効いている。パンの棚で売られているもので、パン屋で売っているようなイメージのタルト。
ペイドージュ   \480

こちらは秋の新作。キャラメルクリーム、りんごのムース、りんごのコンポート、タルトの組み合わせ。コンポートはフレッシュ感をいかし、歯応えが残るような火通り。ムースはすりおろしたりんごを食べているような軽さがある。そんな優しい味を、ザクザクとしたタルトとほろ苦いキャラメルクリームが引き締めている。





住所東京都目黒区自由が丘2-14-5
TEL03-5731-3230
営業時間10:00-20:00
定休日無休
アクセス東急東横線自由が丘駅 徒歩3分