クレヨン 江島則之さん |
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<経歴> 福岡出身。サラリーマンを経た後、 81年(23才)で上京、 西麻布のパンドラで洋菓子を学ぶ。 その後、鎌倉プリンスホテル、 大磯プリンスホテルを経て 2000年12月にクレヨンをオープン。 |
そもそも高校時代にお菓子屋さんでアルバイトをしていたのがきっかけです。焼き菓子の補佐として、いつも窯に入るお菓子、焼きあがったお菓子を見ていたのですが、それがとても面白かった。そのあと少しサラリーマンもやっていたんですが、自転車にのって日本中を巡るという夢があって、それを達成するため会社を辞めてしまいました。夢を達成した後、東京に出て来て本格的にこの道に入ったんです。 パンドラで7年、ホテルで8年と働くうちに、お菓子作りをライフワークとして長くやって行こうという気持ちが強まりました。ならば家族が一つになってやって行きたいと考えたとき、延長にこの店が出来上がったんです。この場所でずっとやるわけだから、地域に密着し、貢献できるような店でありたいと思っています。ケーキは華やかで、なにか特別という面もあるけれど、店には、近所の八百屋さんや魚屋さんにおつかいに来る感覚で来てほしいですね。 商品もなじみやすいものが中心です。素材に関しても、特別高級なチョコレートを使っているとかはないですね。もちろん、それを使えばその味を活かした面白いお菓子ができるだろうとは思います。でもね、ごくごくオーソドックスな素材でも、充分お客様に喜んでもらえる美味しいものはできるんです。味作りで意識しているのは、お酒を使わないこと。お客様には小さいお子さんを連れたお母さんがたが多いので、それは気遣っています。 今後、サロンスペースでは、パンドラやホテルで学んだ皿盛りのデザートやランチなども提供したいと思っています。厨房と店の間にはガラス張りの窓があって、僕はここからちょくちょく店の様子を見ているんです。お客様が買っている姿、食べている姿が見えるというのはいいですよね。励みになります。 え? 趣味の自転車は今ものっていますかって? 残念ながら。日本一周できたところで自分の中でひとくぎりついたという感じで、今はすっかりご無沙汰しています。 取材日2002年6月14日
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