種蒔き体験の後は、お待ち兼ねのランチタイム&意見交換会。
労働のあと(?)の味は格別です
アヤヒカリはツルツルと喉越しが良く、ニシノカオリは粉の香りが豊か。
粉によって味や食感が違うのにはびっくり!
今回は、「シニフィアン・シニフィエ」志賀勝栄氏と「ブノワトン」高橋幸夫氏に作っていただいた神奈川県産小麦のパン、さらに「O.M.I」藤野氏(店舗販売なし)の焼き菓子、そして県産小麦のうどんまで登場。
さて、気になる味の評価は?
● 「シニフィアン・シニフィエ」志賀勝栄シェフ作のパン
【ニシノカオリ100%】
【農林61号 100%】
灰分の高い小麦粉の強い風味をいかすための、配合・作り方を採用。独特の強い風味を持つ粉を単独で使うと、受け入れにくい味になってしまうと考え、ルヴァンリキッドで酸味を引き出し、ハチミツ(柑橘系の香りの爽やかなコウキツという薬蜜本舗さんのハチミツ)を入れて甘さをプラス。ちなみに、ニシノカオリは少し灰分が低いため、ハチミツの量を控えて作っているとのこと。その生地を10℃という低温で発酵・熟成させているそうです。
● 「ブノワトン」高橋幸夫シェフ作のパン
高橋シェフの経営する製粉会社「ミルパワージャパン」の湘南小麦≠使用。これは今年収穫した神奈川県産(平塚・真田地区と秦野・小田原)のナンブ小麦、農林61号、鴻巣25号を石臼挽きし、ブレンドしたもの。
「食べやすさを考え、ふっくらとした食感を出すために100%ではなく、高配合で作っています」
とのことです。
「パンもうどんもおいしくて感動しました」
「粉の味わいが濃く、うまみが強くておいしい」
「ニシノカオリ100%だと、パン好きじゃない人にはちょっと食べにくいかも・・・」
などなど。
今回は、特にフスマ分の多いタイプを使っているので、良くも悪くも味が強く出たようです。
● 「 O M I 」藤野さん作の焼き菓子
粉の味わいを活かしたお菓子作りを得意とするパナデリア注目のパティシエール、藤野弘美さんに作っていただきました。
「パウンドケーキを作りました。粉の旨みをより強く引き出すために、米麹の酵母液を少量加え、2日間寝かせています」とのことでした。
◆ ケーク(ニシノカオリ みかん)
味、香りともに野性味のある和歌山県産みかんをコンフィにし、生地に加えています
◆ ケーク(農林61号 山くるみ)
苦みが少なく味の濃い山クルミ(国産)を生地に加えています