今や、世界中が虜になっている妖精。そう、それはクリスティーヌ・フェルベールさんです!ノエル一色の「メゾン・フェルベール」はさぞかし可愛らしいだろうと期待に胸を膨らませ、いざニーダーモウシュビルへ。
といっても、お店はもう閉店の時間。今日はこの村のホテルに泊まり、明日お店に伺います。

実はこのホテルを予約してくださったのは、2006年のサロン・ド・ショコラにフェルベールさんと一緒に来日したアーティストのヴェロさん。まるで天使のようなヴェロさんの魅力に陶酔したパナデリアは、その後もお手紙やメールでやり取りさせていただいていたのです。
今回届いたメールには、「ニーダーモウシュビルにホテルを予約しておきました」とだけ書かれており、一体何ホテルだろう?どうやって行けばいいんだろう・・?と心配していたところ、なんと、村にはホテルが一軒しかないのだそう。確かに、「メゾン・フェルベール」も村で一軒のお店というから聞けば納得なのですが、どんなところなのかとっても楽しみ!

家庭的で本当に居心地の良いホテルでした


ブドウ畑の広がる丘を上り、「Hotel de L’ANGE」に到着。なんと、「メゾン・フェルベール」のすぐ向かいにありました。
ホテルというよりは大きなお家といった建物で、雰囲気もとても家庭的。ブレデラのオーナメントを飾りつけた大きなツリーや、使い込まれた家具、そしてマダムの飾らない笑顔が温かく私たちを迎えてくれました。こんな素敵なホテルに泊まって、ゆっくりと村々を巡る旅も魅力的ですね。

お部屋はこんな感じです。タンスが大きい!


「あー、そろそろお腹が空いてきちゃった」

そろそろ、ディナーの時間です。Cさんの案内で、ホテルから歩いて2,3分の場所にあるレストラン「JARDIN D'ÉTÉ」へ。
ようやく、おいしい“タルトフランベ“や“タルトロニオン”が食べられるぞ〜!
ところが、まだ早い時間だというのにすでに満席。・・・もしかしたら、ここもニーダーモウシュビルで一軒のレストランなのでしょうか?!
ショックを受けていると、お店の方が“次の予約の人が来る8時までだったら大丈夫”ということで入れてもらえることになりました。アルザスの人ってやさしい!!

看板はお鍋のマーク!


よーし、いろいろ食べちゃうぞ!ということで、オーダーしたのは↓の7品。日本やパリと比べると、相当ボリュームがあり、正直言ってかなり頼み過ぎでした。やっぱりアルザスの人はたくさん食べるんだなぁと、周りを見てみると、なんと地元の人たちは1人一品しか食べてないっ!そういえば、注文を取る時、お店の人が不信そうな顔をしていたような・・・。

タルト・オニオン

タルト・フランベ

自家製フォアグラのパテ

シュークルート

マンステールチーズを乗せたジャガイモ

塩漬け豚肉のジャガイモ添え

フライシュナカ

ブレデラ
(お店の方にいただいたおまけ)



どの料理も、“これぞ地元の味”といった素朴で力強いもの。そして、料理の味もさることながら、甘くてしっとりしたジャガイモは、なかなか日本では味わえないものでした。

まるで映画「ロード・オブ・ザ・リング」の世界!ホビットが踊りだしそうです


お店の方がテーブルを融通してくれたおかげで、時間を気にせず、ゆっくりと食事を楽しむことが出来ました。今日は朝から晩までおいしいものばかりで良かったなぁ。
でも残念ながらせっかく仲良くなったCさんとは、ここでお別れ。
本当にありがとうございました!