乳製品のおいしいフランス。しかも、その場でしか楽しめないアイスクリームの美味しさも忘れてはいけません。
最初に訪れたのは、かの有名な「ベルティヨン」。サロンに座り、2種類選べるクープをオーダー。悩みに悩んだ末、ヴァニラとキャラメル・サレに決めました。

アンティークな銀の器に上品に盛られたアイスクリームが登場。まず、ヴァニラを一口いただいて、その濃い味となめらかな口どけに感動。キャラメルサレはしっかり塩が効いていて、バターの香ばしさが立ち昇ってきます。そして、特筆すべきはチュイルの美味しさ。カリカリッとしていて、アーモンドとバターの香りが濃く、ちょっと癖になりそうな味わいです。

じゃーん!盛り付けも上品。でも、ちょっと物足りないかも


あー、おいしかった・・・。
とふと横を見ると、なんと隣のテーブルのフランス人夫婦が、お代わりをしているではないですか!そこで、思わず追加オーダー。今度はプラリネにクレームシャンティをたっぷりトッピングして、いただきました。ほんのりヴァニラを効かせたシャンティは、空気のように軽く、儚い口どけ。これなら、いくらでも食べられそうです。

やっぱりシャンティも乗せなくちゃ!

アイスだけじゃないですよ。おいしそうなタルトタタンもオーダー。(早く食べたいあまり、ちょっとぶれてしまいました)


そして、旅行の最後を飾ったのは「ラデュレ」。無事に予定もこなせたし、優雅にお茶でもして帰えりましょう、と思っていたのです。
ところが、お店に入ると

「あと5分でクローズだからダメです」

とつれない対応。めげずに、クープだけだから、とお願いすると、なんとOKが。

「でも、本当に5分だから“be careful!!”」

迷わず、“クープ・ラデュレ“と“クープ・イスパハン”をオーダー。やってきたのは、クレームシャンティに、マロングラッセやフランボワーズがたっぷり飾られた優雅なクープです。

「わー、きれい。美味しそう!」

超スピードで撮影して、

「いただきまーす!」

なめらかなシャンティの下には、甘美なる世界が広がっています


うーん、おいしい・・・、と余韻に浸る間もなく

「あと1分しかないからね。急いで!」

と、ラデュレスタッフの容赦ない言葉が。でも、決してその人が冷たい訳ではないのです、その証拠に周りを見るとライティングも暗くなってきました。本当に、このまま締め出されてしまうかも!
味わいつつも、大慌てでスプーンを口に運び、何とか完食。それにしても、こんなに慌しいラデュレを誰が想像したでしょうか?あぁ、優雅にお茶が飲みたかった・・・。