最後の夜は北海道の幸を満喫しよう!と残された少ない時間で、食事をすることに。大急ぎで、街中にある、ちょっと雰囲気の良い和食屋さんに入りました。

焼いたホッケにコマイ、ぼたんエビやツブ貝のお刺身、ジャガイモ、そして締めにウニ丼を注文。うーん、贅沢!昨晩から甘いもの責めだったため、志賀さんもビールを前にニコニコ顔。いくら甘いものやパンが好きといっても、バランスが大切だということを痛感です。


うーん、おいしい!
やっぱり、鮮度が違います


飛行機の時間は20:25。移動に40-50分、1時間前に到着、と逆算し、6時30分に出発することに。
・・・が、
「少し早めに出ましょうか」
という、志賀さんの言葉にしたがって、6時ちょっと過ぎにお店を跡にしました。何気ない志賀さんのこの言葉が、どれほど賢明だったか、私たちは後で思い知ることになるのです・・・。

懸念していた渋滞もなく、車は順調に進みます。旅の疲れと満腹感から、珍しく車内はひっそり静まり返っていました。そして、このとき、事件は起きたのです。

「あっ!ヤバイ、通り過ぎた!」
そうです。なんと、高速道路で空港へ向かう出口を見逃してしまったのです。
東京ならいざ知らず、ここは、あの、でっかいどう北海道。いったい、何キロ先に次の出口があるのでしょう・・・!?

緊迫したムードが漂う中、車は次の出口を目指してひた走ります。
きっと次の出口は100kmくらい先なんだ・・・。そう諦めかけたとき、緑色の看板が現れたのです!
「あ、出口がある!」

料金所のおじさんに訳を話し、反対車線へとユーターン。これで何とか出発には間に合いそう、一同ほっと胸をなでおろします。

改めてカーナビに、レンタカーを返す営業所の場所を入力して出発。
ところが、これは悪夢の始まりに過ぎなかったのです・・・。

やっと空港が近づき、飛行機が飛んでゆく大きな姿が見えるようになりました。
ナビの指示通りに走ると、なぜかひと気のない細い道へ。
"あれ?行きに寄ったレンタカーの営業所ってこんな所だったかなぁ?"
おそらく全員の心にそんな疑念がよぎったのでしょう。イヤーな空気が車内に流れます。

「随分、変な場所に向かうなぁ。あれ?清掃所だ!」
えーー!清掃所!?
いかに珍道中とは言え、これはまずい事態です。すでに時計を見ると、7時45分!本当に飛行機に間に合わないかも・・・

気を取り直して、レンタカーの営業所に電話をすると、電話番号を入力すると、設定ができるとのこと。どうして住所を入力すると清掃所なのかは謎のまま、とにかく車を走らせます。

着いたらすぐに降りられるように、てきぱきと荷物の仕分けをする一同。間に合うかどうかの瀬戸際に、妙な連帯感が生まれ始めていました。

19:50
「よし、着いた〜!」
大急ぎで手続きを終え、マイクロバスに乗り換えていざ空港へ。

20:05
ようやく空港へ到着!あぁ、間に合った・・。チェックインの締め切りは15分前。まさに危機一髪でした!

ホッとしたつかの間。今度は、豊田さんのチケットがチェックインできないのです。良く見ると、チケットの日付は2日前の出発日になっているではありませんか!全員一緒に取ったのに、何で〜??
これは絶対おかしい!と交渉の末、同じ飛行機に乗せてもらえることになりました。皆さん、くれぐれもチケットの日付はチェックしましょうね。


やったー!無事に搭乗時間できました!


20:25
メンバー全員を乗せ、なんとか飛行機が離陸。おっと、最後に購入した「ぱん吉」の試食も忘れずに!
志賀さんも豊田さんも、よく食べると呆れてただろうなぁ・・・。


最後はドタバタでしたが、無事、羽田空港に到着。パナデリアの珍道中もこれでおしまいです。長々とお付き合いいただいた皆様、お疲れ様でした!
・・・と、パナデリアスタッフSのスーツケースがないっ!
信じがたいことですが、彼女はお菓子とパンだけ大切に抱えて飛行機を降りてきてしまったのでした。(スーツケースは飛行機の通路にポツンと残されていたようです)


これにて珍道中もおしまい。
志賀さん、豊田さん、どうもありがとうございました!


〜最後に〜
北海道の豊かな自然にふれ、生産者の方たちの苦労、そして作り手の想いを感じることができた今回のツアー。最後のアクシデントも刺激的なスパイスとなって、忘れられない大切な思い出となりました。
1つのパンに込められた想いを、少しでも多く伝えられるようになりたい、そんな風に感じるパナデリアでした。