たい焼きの『浪花家』といえば、暖簾分けしたお店が都内にいくつかありますが、こちらは2010年12月にオープンした最も新しい浪花家。
一番近いのはつくばエクスプレスの浅草駅で、斜め向かいに浅草ビューホテルがあります。
この“国際通り”、意外と通ったことがなくて・・・(合羽橋と浅草の参道の間くらいか?)昨年の夏に友達から教えてもらうまで知らなかったのです。

かき氷のメニュー。この種類の多さ、すごいですよね! しかも常に新しいものを考えていらっしゃって、どんどん増えているような・・


ピンク色がキレイな氷すもも


赤いルバーブ。これは残念ながら終了しました


麻布十番の浪花家総本店さんのようなかき氷メニューかと思いきや、本家とは全く違う!
フルーツ味のシロップは生の果物から手づくりだし、名前も独創的なものがチラホラ・・・“あさやけ”に“コノキシ”?!
この独創的な名前のかき氷は、写真家の方が命名したとの説明書きが。
実は店主の奥様、写真家さんをはじめ、アーティストの方々と親交が深いのです。なので、お店ではよくイベントが開かれます。
要予約のトークショーやワークショップもあるので、興味のある方はお店の公式サイトのインフォメーション、もしくはtwitterを要チェックです。
ちなみに現在は鷲尾和彦氏の写真展「Seas」開催中(8/28まで)
そしてイベントと連動して、ほぼ必ず“コラボたい焼き”や“コラボかき氷”が登場! レアな商品目当てにイベント参加する方もいるのでは・・・と私は見ています(笑)
「Seas」とのコラボ限定商品は、青いかき氷。グレープフルーツの果汁にブルーキュラソー、中には2色のグレープフルーツがゴロゴロ♪ 見た目も味も涼しげな一品です。


店内で8/28まで行われている写真展『Seas』をイメージしたかき氷“Seas”。ベースはレギュラーメニューのグレープフルーツかき氷


さて、今一度メニューを見てみましょう。
真夏にもなるとかき氷のメニューはどんどん増えて、現在19種類!(この記事がアップされる頃には、また変わっているかもしれません)
こんなにあると、子どもでなくても迷いますよね。(私が食べていた時に小さい男の子兄弟とおばあちゃんがやってきて、「カルピスは無いの? スモモにする! やっぱりいちご! やっぱり青いの!」といつまでたっても決まらないので、おばあちゃんが「2人ともいちごね」と決めてしまっていました(笑))

お店に集う人々。子どもからお年寄り、そして観光地らしく外国人も! たい焼きを焼くところを覗き込む男の子や、かき氷メニューを見て本気で悩む子どもたち。そして食べた後はみんな笑顔♪


氷あんず。生とドライの両方を使ったシロップ


私的に「いろいろ食べた結果、最終的にはここに戻る」と思うかき氷は、メニューの上の段の左側4種類。

■宇治金時
こちらはドリンクメニューも煎茶・ほうじ茶・コーヒー・抹茶とあるのですが、どれもこだわりを感じるセレクト。煎茶をいただいた時に、それをヒシヒシと感じました。
なので、宇治シロップだって妥協なし。注文を受けてから立ててシロップに仕立ててくださいますが、抹茶の風味を殺さない甘さ加減が絶妙です。

注文を受けてから抹茶をたてて作ってくださる宇治金時


■あさやけ
自家製のさっぱりとしたいちごシロップにミルクまではよくありますが、ここにあずきがどーん! “あんこ”じゃなくて“あずき”だからこそ合うのです。
最近は氷あんずにあずきをのせた“あんずあさやけ(仮称)”も登場。

あさやけ(いちごシロップ+ミルク+あずき)
写真家の山内悠氏が命名


■氷ほうじ
自然栽培のほうじ茶を氷にして、それを削ります。香ばしい香りとちょっぴり渋みのある氷に、あずきと黒蜜。後味がさっぱり!

氷ほうじ。ほうじ茶を氷にして削り、あずきと
白玉を入れ、黒蜜をかけていただきます


■氷コーヒー
作りは氷ほうじに似ています。コーヒーを氷にして削ります。コーヒーとあずきの相性っていいですよね! そして店のこだわりはミルクにあります。普段ミルクはほとんど使わない私ですが、この氷にはミルクは必須です。

氷コーヒー。コーヒーを氷にして削り、あずきを底に入れ、動物性の成分が入った(植物性のコーヒーミルクではなく)ミルクをかけていただきます


この4品に共通しているもの・・・皆さんお気づきだと思いますが、そう、全てにあずきが使われているのです。
たい焼きの餡に仕立てる一歩手前(煮詰める前)のあずきをかき氷用にしています。
なので、あずきの粒がしっかり残っていてサラッとしている。甘さもサラッとしているし、氷とも馴染みやすく食べやすい。
あずきを使った氷を食べる度に「ここのあずき、やっぱり好きだなぁ」と思います。
ちなみにあずきはプラス100円でどの氷にもプラスできます。


シークワーサーパイン。なんとキャンディーからヒントを得て作ったのだとか。パイナップルのシロップに、好みでシークワーサーを搾っていただきます


研究熱心なご主人と、以前かき氷の事でいろいろ話をした際、山形の酢だまり氷に興味を持ってくださって。(昨年の山形かき氷の記事に載っています)
お店でところてんも出していて酢醤油はいつでもあるので、裏メニューとして酢醤油を氷いちごに添えた“浅草浪花家風・酢だまり氷”を出してくださったのは嬉しかったなぁ。
もちろん今でもお願いすれば、酢醤油を出してくださいます。ただ、山形のは市販のいちごシロップ+酢醤油で、浪花家さんのは生いちごで作ったシロップ+出汁酢醤油。山形のチープな味(いい意味で!)とは全く違います(笑)


コノキシ2。これも今季終了。昨年の“コノキシ”は2年熟成梅シロップを使用したのですが、今年は1年もの。やはり熟成期間が違うと味の深みが・・・と悩まれた結果、底に梅ゼリーをしのばせて、名前も“コノキシ2”とちょっと変えて出すことに


家族ぐるみでメニューもいろいろと考えていらっしゃるようで(お店には店主のお母様と奥様も)、皆さんでああじゃない、こうじゃないとやっている様子がお話から垣間見れて、「なんだかいいな〜♪下町っぽくて!」と勝手に思っています。
今後もどんなかき氷が登場するのか、楽しみにしています。

あ、もちろんたい焼きもお忘れなく!
イートイン限定のあんず入りたい焼きが美味しいですよ。
食事メニューも、カレーうどんに目玉焼きを乗せた焼きそば、あと9月から再開するきつねうどん、いなり寿司もぜひ。


これが無くてははじまらない・・たい焼き!パリッと薄めの皮に、たっぷりの粒餡。この美味しいあんこだけでも購入できるので、ご近所の方々がよく買いにいらっしゃるみたい。(買おうと思うといつも売り切れで)


食事メニューの中でも私の大のお気に入り! お店にも立たれているご主人のお母様特製のいなり寿司。ふっくら厚みのある油揚げ、上品な味付け、そして中に蓮根が入っているのがポイント!






浅草浪花家
住所:東京都台東区浅草2-12-4
Tel:03-3842-0988
定休日:第3火曜日
営業時間:10:00〜19:00
※私はほとんど銀座線・田原町から歩いていきますが、たまに谷中銀座や上野から“東西めぐりん”という100円バスに乗ることも。
途中、角を曲がって商店街の先にスカイツリーがどーん!と見えるところで、毎回「わ〜!」となります(笑)。西浅草三丁目かつくばエクスプレス浅草駅という停留所で下車。



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