シングルビーンズや産地指定など、こだわりが極まりつつあるショコラの世界。そんな中、すごいショコラを見つけました!
その名は「パカリ(PACARI)」。聞いたことがないのも無理はありません。というのも、パリのサロン・デュ・ショコラで出会ったショコラブランドで、恐らく、まだパリでも販売されていないものなのです。

“PACARI(パカリ)”とは、エクアドル
の言葉で“自然”を意味するのだそう

感動したのは、今までに食べたことのない、フレッシュでフルーティなその風味。“カカオ豆ってこんな味だったんだ!”と今までの思いを新たにさせられる味わいなのです。
“どうしてこんなにおいしいのか?”と興味津々のパナデリアは、さっそく「パカリ」社にコンタクト。すると、色々なことが判明しました。
まず、大きなポイントは、すべてが“メイド イン エクアドル”だということ。エクアドル産のカカオ豆は当然色々な場所で使われていますが、「パカリ」の場合はエクアドルで収穫したカカオ豆を、同じエクアドルでも標高が高く、チョコレートに最適なキトという場所で加工します。つまり、フレッシュなカカオ本来の風味がそのまま生きているという訳。さらに、カカオ豆以外の素材も、すべてエクアドル産のオーガニックというこだわりよう。バナナやグアバといった南国のドライフルーツを使ったチョコレートも、驚きのおいしさです!

日本では珍しい、ゴールデンベリー(食用ほおずき)をチョコレートとカカオニブでコーティング。ゴールデンベリーはなんとインカ帝国でも栽培されていたそう!

そして、「パカリ」でもうひとつ面白いのが、“Raw(生)”ショコラのシリーズ。低い温度でローストするので、カカオ豆本来の味わいが損なわれず、よりフレッシュな味わいに近いのです。普通のシリーズでも生っぽい味わいの「パカリ」だけに、“Raw”タイプはさらに驚きのテイスト。複雑な風味や香りがそのまま生きていて、本当にショコラとは思えない味わいなのです。

生タイプはかなり通好みの味!

あらゆるショコラを食べていたパナデリアですが、「パカリ」の登場にはショコラの新たな可能性を実感!今年は皆さんにもこの味をご紹介できるといいなぁと、密かに企んでいます。(どうぞお楽しみに)



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