フランス、ブルターニュ地方で作られる「8グラムの幸せ」。 さあ一体何でしょう。 答えは、驚くほど滑らかな舌触りで世界中を魅了した、あれ。そう、「アンリ・ルルー」のキャラメルです。創始者のアンリ・ルルーさんは、ひと粒8グラムのキャラメルをこう表現していたそうなのです。 キャラメル・ブール・サレ。通称「C.B.S.(セー・ベー・エス)」は、お菓子好きならきっと食べたことがありますよね。ブルターニュ地方のバターを使った柔らかさは、今まで知るキャラメルと全く別物。アンリ・ルルーのキャラメルは、2007年に日本に出店しました。 その後、キャラメルだけではなく、アンリ・ルルーらしさを大切にしたお菓子も展開。キャラメル一粒分を包み込んだクイニーアマンは記憶に新しいところかもしれません。 さて、そのアンリ・ルルーから、2014年のクリスマスケーキ、そして限定商品となるキャラメルとクイニーアマンの新しい味が発表になりました。そしてその日は、お菓子の発表だけでなく、日本でシェフをつとめる尾形剛平さん自らがゲストの前に立ち、クイニーアマンのデモンストレーションを行ってくれるという贅沢な時間も! まずはお菓子の紹介、そしてシェフのデモンストレーションの様子をお伝えしたいと思います。 今年のクリスマスケーキの目玉は、世界でも希少なカカオ“チュアオ”のタブレットを贅沢に使ったヘクセンハウス「ビュッシュ デクリネゾン チュアオ」です。 |
ビュッシュ デクリネゾン チュアオ |
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ヘクセンハウス=お菓子の家。通常は、外側の家の形はクッキーで作られていることが多いですが、ここではショコラのタブレットを使用。もちろん、壁も屋根もドアも全部食べられます。そして、この家の形をスポッと上にはずすと、中からショコラをたっぷり使ったビュッシュが登場します。このビュッシュが贅沢なのです。ガナッシュやショコラ味のダックワーズ・ブリュレなど、ビュッシュ部分のすべてにチュアオを使用というのだから……。チュアオを味わいつくせるとあれば、お値段にも納得せざるを得ないかな? 貴重なチュアオですが、日本では入手困難であるため、フランスの「アンリ・ルルー」を通して量を確保しているとのことでした。 ビュッシュはほかに3種類がありました(それぞれ売っている店舗が違うので要注意)。 |
ビュッシュ デクリネゾン ベレズエラ・レ |
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ベネズエラ産のショコラを使ったこちらは、「アンリ・ルルー」のボンボン・ショコラをイメージして作られたそうです。濃厚でなめらかな口当たりのクレーム・ブリュレとふんわりとしたチョコレートムース、ショコラ風味とヘーゼルナッツ入りの2種類のビスキュイで構成されています。上にのるカカオポットが可愛い。 |
ビュッシュ デクリネゾン ショコラ・フレーズ |
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いちごとチョコレートという、子どもから大人まで大好きな素材をたっぷりと使っています。サクサクとした歯触りのプラリネ風味のクロッカン、優しい味わいのムース、濃厚なアーモンドのマジパン入りのビスキュイといった3つの異なる食感の楽しさが楽しめます。 |
ビュッシュ デクリネゾン ガナカ |
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「ガナカ」ってなんだろう? 気になりますよね。聞けば、「ガナッシュ・オ・キャラメル」を略したものだとか。上には幸福のシンボルと言われるキノコをあしらい、中は年輪をイメージしたクレームキャラメルのロールケーキが。キャラメルシロップをしみこませたビスキュイショコラを使っています。キャラメルとショコラという、「アンリ・ルルー」らしい2つを存分に使ったケーキです。 ちなみに「デクリネゾン」とは「素材の活用変化」という意味で、「アンリ・ルルー」のビュッシュはどれもボンボン・ショコラの「デクリネゾン」としてつくられています。 そして、新作のクイニーアマンも、キャラメルの「デクリネゾン」としてつくられており、「アンリ・ルルー」では、キャラメル菓子という位置づけになっています。 |
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期間限定なのが、「クイニーアマン・オ・キャラメル・ユズマッチャ」と「キャラメル・ユズマッチャ」です(2015年1月21日から2月14日まで名古屋高島屋限定、2月20日より各店で販売予定)。 抹茶の香り、ほのかな苦み、そして柚子の香りがしっかり。柚子の果汁を使っているそうですが、そのまま入れるとクイニーアマンの生地がうまく作れないそう。それをどうやってクリアしたかは企業秘密とのことでしたが、かなり試行錯誤したようです。キャラメルのほうは秋冬限定ですでに販売されていて、フランスでは、大人気商品と か。 |
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もうひとつは、2015年のサロン・デュ・ショコラにてデビュー予定で、その期間のみしか食べられないという、「クイニーアマン・オ・キャラメル・カフェ・ノワゼット」と「キャラメル・カフェ・ノワゼット」(2015年1月20日から26日まで)。 クイニーアマンの生地には、コーヒー豆をペースト状にして練り込んであります。それを、シシリー島へーゼルナッツを加えたエスプレッソ風味のキャラメルと組み合わせて。生地をかむほどにコーヒーの香ばしさが広がります。 さて、ここからは、お待ちかねの尾形シェフによるクイニーアマンのデモンストレーションです! |
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「アンリ・ルルー」シェフ パティシエ 尾形剛平氏 |
仕込んだ生地をのばすところから始まりました。 その生地の2/3にバターをのせて折り込みます。正直言えば、バターの量に少しひるみました。が、「クイニーアマン」とはそもそも「バター(アマン)のお菓子(クイニー)」。バターがたっぷり入っていなければおいしくありません! バターを折り込んだら、それを広げてさらに3つ折りに、そしてさらに4つに折ります(ラボでは、それぞれ折り込んだら冷蔵庫で1時間ほど寝かせるそうです)。 通常、クイニーアマンを作るときは折り込むたびに砂糖を入れ、焼いた時にキャラメルの層ができるようにするそうですが、アンリ・ルルーのクイニーアマンは最終的にキャラメルを包むので、それをしないとのこと。ただ、最後だけは手粉のかわりに砂糖を使い、表面に砂糖をまぶす形になっています。3.5ミリにのばし、9p角に切って生地の準備は出来上がり。 普段、店ではこの10倍の量で仕込むそうですが、この量でも重労働に見えました。 次に、切った生地にC.B.S.をのせていきます。8グラムの幸せ……と思いながら、一つ一つ、幸せを包むような気持ちでキャラメルを包んでいくのだそうです。バターを塗った型にそれを入れ、28度で30分程度発酵させます。 |
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ひとつひとつの生地に8グラムの幸せをのせて |
その後は、焼きあげです。窯の中でキャラメルが溶け、生地の中にしみこんでいって、あのおいしさが出来上がるのです。生地からキャラメルが爆発しないためにはどうしたらいいかという点が、クイニーアマンのレシピ完成までに一番苦労したところだそうです。キャラメルが噴かないよう、適度な空間をつくる包み方や、発酵時間の調整など多くの努力があったようですよ。 さて、これで出来上がりです。食べる時に家のオーブンで温めることでより一層おいしくなるそうですから、是非オーブンで軽く温めて。 デモンストレーションの後は、少し前に焼きあげたばかりのクイニーアマンが振る舞われました。まさに人肌の適温のクイニーアマン3種類を、ありがたく味わったのでした。 これから寒くなると、バターたっぷりのこんなお菓子がとてもおいしく感じますよね。おうちで一人で食べるのもいいですが、ケーキより持ち運びもしやすいので、友達の家に持っていくにも最適。温かくしたのをみんなで食べた時の、「おいし〜い☆」という言葉と顔が浮かんできませんか? 冬季限定の商品が出る前に、まだクイニーアマンをおためしでない方は、定番の「クイニーアマン・オ・C.B.S.」と「クイニーアマン・オ・キャラメル・ショコラ」を是非! |
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