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取材・文 佐々木 千恵美 |
世界のスイーツが日本にいながら楽しめるようになった昨今。そこに行ったことがなくても、スイーツを通してその国のテイストや暮らしを想像するのはとにかく楽しい! みなさんはどこの国のお菓子に衝撃を受けましたか? 今回紹介するのはスペイン菓子に特化したオンライン販売のブランド「BABEAR(バベアール)」。スペイン語で「よだれを垂らす」「ついついよだれが垂れてしまうほどの、禁断のスイーツ」という意味が込められた店名で、2022年10月8日(土)にデビューしました。 第一弾で登場するスイーツは「スモーキー・バスクチーズケーキ」。 3、4年前からバスクチーズケーキの注目度は高まり、コンビニスイーツにまでなったことで一気に広く知られるようになったので、一度は口にしたことがある方も多いのでは? 表面がこんがり黒く焼かれているのに中はとろりとした口当たり、濃厚なチーズの香り、乳の甘みと塩味、酸味、こんがり焼いた苦みを楽しめるバスクチーズケーキは、それまでのチーズケーキカテゴリーにはない、驚きの味わいで食べ手を虜にしていきました。 |
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スモーキー・バスクチーズケーキでコーヒータイム(イメージ) |
BABEARの「スモーキー・バスクチーズケーキ」は、北スペイン・バスク地方の特産である羊乳燻製チーズ、イディアサバルを贅沢に使用して奥深い風味と味わいを実現した、バスクのアイデンティティを感じられる一品です。 そこまでこだわるのは、BABEARの開発チームが、都内にスペイン政府公認「スペインレストラン認定プログラム "Restaurants from Spain"」認定で、「ミシュランガイド東京」ビブグルマン7年連続選出のお店を運営する会社のメンバーだから。 実店舗はなく、数量生産販売のオンライン販売形式で届く冷凍の「スモーキー・バスクチーズケーキ」は、一辺13pの色が美しい箱入り。取り出して持ってみるとずっしり重たく、いきなりハッとさせられます。裏には470gの表示が! サイズからは想像できないほど存在感があるケーキなのですね。 |
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カラフルでありながら丈夫で品のある2色使いのボックス。 |
同封の栞に従って解凍後、蓋を開けてみると今度はチーズの芳醇な香りにうっとり。ここまで香るチーズケーキがあったでしょうか。 |
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蓋を開けたときの香りがたまらない。薄い包みごとそっと持ちあげて取り出します。 |
カットしていただいてみると、なめらかでスモーキーな香ばしさ、焼き目のほろ苦さ、羊乳チーズのコク、塩味など複雑な味わいで、持った時のずっしり重たいイメージがどこかに行ってしまうほど、濃厚なのにどんどん食べ進んでしまいます。 |
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カットしたときの外側と内側のコントラストも魅力。 |
甘さもナチュラルなので、ワインなどお酒が飲みたくなるところも不思議。そういえば、バスクチーズケーキの火付け元は、バスク地方の町サンセバスチャンにある1軒のバルでしたね。
焼いたチーズケーキの良いところは熟成していく風味も楽しめるところ。解凍後は2〜3日中が賞味期限とありますが、3日後あたりになると羊乳チーズの香りが一層出てくるような気がしました。こうなるとナッツやジャムなどを合わせてみたくもなります。 |
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中のとろり感がまるでチーズ。 |
これまでいろいろなバスクチーズケーキを召し上がってこられた方にも、きっと新たな驚きと幸福感をもたらしてくれることでしょう。 なお、ひとつひとつ丁寧に職人が手作りしているため、注文後から到着まで少し時間がかかります。楽しみも気長に熟成させておきましょう。 今後もスペインで愛されている伝統菓子類を製造販売していく予定というBABEAR。次は何を紹介してくれるのか想像できませんが、きっと思い出すだけで「バベアール(よだれが垂れちゃう)!」スイーツになるのでしょうね。 |
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