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取材・文 佐々木 千恵美 |
抹茶やほうじ茶など、日本茶を使った和&洋スイーツやドリンク等を提供する和カフェに、今年2月、新たなブランドが、都内アーバンドッグ ららぽーと豊洲をはじめ全国6か所に誕生しました。
お店の名前は「京都宇治 茶想もりた園」。 |
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アーバンドッグ ららぽーと豊洲の店内入り口付近。3本の木が立つロゴマークには若葉から大木に育てようという気持ちが込められている。 |
全国茶審査技術競技大会において過去3度も全国優勝し、農林水産大臣賞を3度受賞した、名実ともに “日本一の茶師” である森田治秀(もりた はるひで)氏がメニュー監修をする本格的な和カフェです。
京都出身で若いころから宇治の有名老舗茶園で研鑽を積んできた森田氏は、これまでも有名菓子メーカーのプリンやコンビニスイーツの監修を手掛けてきましたが、お店のメニューをまるごと監修するのは今回が初めてとのこと。 「子供から大人までおいしいと思えるものを作りたい」との想いから、着色料や香料などを使わずに色や香り、甘み、コク、渋みなど抹茶のキャラクターを最大限に活かしたブレンドとさじ加減で、メニューごとに適したレシピを作り上げたそうです。 お茶(抹茶)にも産地の他、品種の違いがあります。コーヒーや紅茶のそれは知っていても意外と日本茶のことは知らなくて興味津々。でも堅苦しさはここでは無用、ドリンクもスイーツもどこどこ産何々品種とかから選ぶのではなく、ほうじ茶、抹茶入り煎茶、抹茶カプチーノなどのわかりやすいメニュー名でほっとします。逆に「フラペティ」や「ふわラテ」など、ところどころに登場するオリジナルメニューには想像力を掻き立てられます。 |
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「フラペティ みるく抹茶」 680円(税込) フラペティは風味豊かな抹茶と、程よい甘さのベースミルクと氷をミキシングしたフローズンドリンク。他にみるくほうじ茶などもあります。※ドリンクはテイクアウト可 |
そんなこだわりとゆるさを併せ持つ同店イチオシのメニューを3つ、オープン前の試食会でいただいてきました。合わせていくつか紹介したいと思います。※価格はすべて税込です。 |
< スイーツメニュー > |
●お茶づくしパフェ
最高級の抹茶を使った、どこを食べても抹茶という抹茶好きのためのパフェ。 構成は上から麩菓子、抹茶生クリーム、抹茶アイス、あずき、白玉、抹茶わらび餅、ケーキ、グラノーラ、ミルクプリン、抹茶プリン、ゼリー。 抹茶アイスには、鮮やかな緑色でうまみの強い品種「おくみどり」とやさしい味わいの「さみどり」をブレンド。わらび餅には渋みを感じる「やぶきた」を使用。甘さと渋みのバランスが良く、食感もなめらか、ザクザク、ぷるん、もっちりなど、最後まで様々な味覚を楽しめます。 |
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お茶づくしパフェ 1300円 |
●焦がし和三盆パフェ
表面をキャラメリゼした和三盆が香ばしいパフェは2種類。 ■抹茶 880円 キャラメリゼした和三盆糖が香ばしく、チーズクリーム、抹茶アイスと食べ進むにつれ、手が止まらないおいしさ。 ■ほうじ茶 880円 ほうじ茶アイスの香ばしさと相まって口から鼻に抜ける香ばしさは逸品。甘みと酸味のバランスが特徴です。 |
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焦がし和三盆パフェ |
●ふわパフェ
濃厚みるくムースをふわっとかけたパフェは2種類。 ■抹茶とイチゴ 780 円 濃厚みるくムースと抹茶アイスとの相性が抜群。最後のわらび餅まで満足感ある食べ応えです。 ■ほうじ茶と白桃 780 円 抹茶とは対照的に、ほうじ茶の香ばしさをミルクの風味が引き立て、さらに白桃の優しい甘さが程よいパフェです。 |
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ふわパフェ |
●茶氷
石臼挽きの一番茶を使用したオリジナルブレンドの抹茶やほうじ茶をふんだんに使用した濃厚なシロップに、たっぷりのミルクムースがふわっと口の中で消えてなくなる茶氷は全部で4種類。 ■抹茶みるく氷 1100円 ■ほうじ茶みるく氷 1100円 ■抹茶ちーず氷 1200円 ■ほうじ茶ちーず氷 1200円 |
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< 食事メニュー > |
●選べる茶そば御膳
竹を模った器入りの最高級の抹茶を練り込んだ特製「茶そば」もしくは、「牛バラ肉そば(+300円)」の 2 種類のお蕎麦に、天ぷらもしくはミニどんぶりが付くお得なセットメニュー。 緑色が鮮やかな茶そばに使われている抹茶は「おくみどり」と渋みの「やぶきた」。まずはつゆも何もつけずに茶そばそのものの風味を味わってみると、柔らかめのお蕎麦からふんわり抹茶の香りが広がります。 ■天ぷら 5種盛り合わせ 1880円 ■マグロとアボカド 1580円 ■サーモンアボカド 1530円 ■釜揚げしらす 1380円 ■焼き鮭とイクラ 1580円 ■豚角煮 1630円 ■鶏そぼろ 1380円 ■桜海老の天茶 1380円 ■牛バラ肉丼 1680円 ■お子様プレート 780円 |
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茶そば御前マグロとアボカド 1580円 ほうじ茶のポットサービス付き |
抹茶スイーツもお茶屋の食事も、お子様メニューも楽しめる「京都宇治 茶想もりた園」。お店はショッピングモールの中にあるので、お買い物や散策の合間に、ご家族やお友達との語らいに一息入れてみてはいかがでしょうか。 |
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■森田治秀氏プロフィール
1951年2月21日 京都府生まれ。 地元京都で少年期を過ごし、その後京都宇治の有名老舗店『株式会社堀井七茗園』に入社。 1969 年には京都府茶業連合青年団の宇治団に入団。 堀田勝太郎(現株式会社堀田勝太郎商店会長)と出会い、修業を積む。入団した同年に、第17回全国茶審査技術競技大会に出場。そこで史上初の初出場・初優勝(当時19歳)、且つ、史上最年少優勝で農林水産大臣賞獲得。また、全国大会の予選会にあたる京都府大会においても常に上位の成績で幾度も優勝を数え、20年連続全国大会出場という記録を持ちます。さらにその後も第28回全国大会、第39回全国大会優勝と計3回の全国優勝という当時では前人未到の記録を樹立。1994年、彼のその功績は茶鑑定士の当時の最高段位である茶審査技術9段を授かり、名実共に日本で 最も有名な茶鑑定士となりました。 ![]() 【全国茶審査技術競技大会】 ○ 1970年 第17回 優勝 農林水産大臣賞受賞 ○ 1981年 第28回 優勝 農林水産大臣賞受賞 ○ 1992年 第39回 優勝 農林水産大臣賞受賞 ![]() 【京都府茶審査技術競技大会】 ○ 1977年 第48回 優勝 京都府知事賞受賞 ○ 1981年 第52回 優勝 京都府知事賞受賞 ○ 1984年 第55回 優勝 京都府知事賞受賞 ○ 1988年 第59回 優勝 京都府知事賞受賞 ○ 1994年 第65回 優勝 京都府知事賞受賞 |
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