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取材・文 下園 昌江 |
フランスパリ郊外の古都フォンテーヌブローに本店を構えるフレデリック・カッセル。 現在は日本にも支店を持ち、フランスのイル・ド・フランス地方でベスト ミルフイユに輝いたミルフイユ ヴァニーユをはじめ様々なスイーツが日本のスイーツファンからも人気を集めています。 |
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フレデリック・カッセル氏 |
10月に開催されたクリスマスからバレンタインまでの新作スイーツの発表会の様子をご紹介したいと思います。今回はフォンテーヌブローから東京に飛んできた、フレデリック・カッセル氏自ら私達を出迎えてくれました。いつも笑顔を絶やさないカッセル氏。会場でご自身の出身地フランスピカルディー地方の発酵菓子「ガトー・バチュ」にクリスマスのコンフィチュールをつけて自らサーブされていました。皆さんカッセル氏の笑顔とガトー・バチュの美味しさににっこりしていたのが印象的です。そんな温かな雰囲気の中、今年のクリスマスから来年のバレンタインまでの新作の発表会が行われました。 そのお菓子たちを紹介していきたいと思います。 |
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フォレ・ノワール | ボンボンショコラアソート「フォレ・ノワール」 |
まずはクリスマスケーキと、ボンボンショコラの紹介です。 クリスマスケーキは数店舗の百貨店での販売がありますが、各百貨店によってそれぞれ異なる限定のケーキが登場します。全てあわせると8種類のクリスマスケーキが登場しますが、今回はこの中から印象的な「フォレ・ノワール」をご紹介します。 フランスで人気のお菓子フォレ・ノワールをフレデリック・カッセル流にモダンに仕上げたビュッシュタイプのケーキです。酸味あるマダガスカル産のチョコレートを使用したムースに、チェリーのクーリー、バニラクリーム、ショコラのビスキュイを合わせた大人っぽい雰囲気の味わいです。 そして、ボンボンショコラでも同じくフォレ・ノワールをイメージしたものが登場! クリスマス限定ボンボンショコラアソート「フォレ・ノワール」にはスパイス香るパンデピスのショコラとチェリーガナッシュを閉じ込めた「フォレ・ノワール」の2種入り。冬らしい香りと味でクリスマスのプレゼントにピッタリのボンボンショコラです。 |
■フォレ・ノワール(クリスマスケーキ) 販売店 三越銀座店 TEL:03-3562-1111(代表) 販売期間12月16日〜12月25日 価格 3,564円(税込) ■クリスマス限定ボンボンショコラアソート「フォレ・ノワール」 販売期間 11月末予定 価格 4個入/1,512円 6個入/2,160円 10個入/3,456円 15個入/5,076円 30個入/9,936円(税込) |
インスピレーション |
フレデリック・カッセルでは月替りで提案するインスピレーションがあります。基本となるお菓子はサントノーレやマカロンなど定番のフランス菓子。それらを毎月テーマに合わせて味や構成をカッセル流に表現したコレクションがあります。
今年〜来年にかけては10月アグリューム(柑橘)、11月キャラメル、1月はマロン、2月はショコラ、3月はカフェで展開します。(12月はインスピレーションをお休み) 秋冬コレクションでは、おなじみの「ミルフイユ・フィンガー」をはじめ、マカロン、サントノーレ、そして初登場のメレンゲのプティガトー「プティ・メルヴェイユ」が登場しました。 |
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ミルフイユ・フィンガー |
「ミルフイユ・フィンガー」は、スペシャリテの「ミルフイユ・ヴァニーユ」の進化系として今年のサロン・デュ・ショコラで評判を呼んだお菓子です。フィユタージュにクリーム、薄いショコラを重ねた繊細な食感が特徴です。(写真は2017年サロン・デュ・ショコラで限定販売予定の「ミルフイユ・フィンガー ヴァニーユ・ショコラ カッセル」) |
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プティ・メルヴェイユ |
プティ・メルヴェイユは一見ボンボンショコラの様に見えますが、小さなドーム状のプティガトーです。表面はチョコレートコーティングで共通ですが中にはそのテーマによってメレンゲやフルーツのコンフィなど様々な生地が入り、小さいながらもそこには1つの世界観があるようなそんなお菓子です。 |
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ガレット・デ・ロワ | 今年のフェーヴ |
日本でも年々人気が高まっているガレット・デ・ロワ。キリスト教のエピファニー(公現祭)を祝うお菓子です。フィユタージュにクレーム・ダマンドを入れて焼いた素朴なお菓子です。毎年変わるフェーヴですが、2017年はカッセル氏と交友のある彫刻家フランソワ=グザヴィエ・ラランヌ氏の彫刻作品をモチーフにしたフェーヴが登場します。(フェーヴは別添えで、中にはフェーヴの替わりにアーモンドを忍ばせています) 味の展開は3種類。ベーシックな「トラディショネル」、りんごとキャラメルをあわせた「キャラメル・ポム」、そしてなんとガレット・デ・ロワでもミルフイユが登場。フィユタージュ生地にクレーム・ミルフイユ、そしてラムのジュレをサンドしたアレンジ版ガレット・デ・ロワの誕生です。 |
■ガレット・デ・ロワ トラディショネル 2,160円 キャラメル・ポム 2,376円 ミルフイユ 1,512円 販売期間 12月26日〜1月9日 ※王冠とフェーヴ付き |
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表面のデザインは伝統的なミルフイユの糖衣がけをイメージ | 明るいイエローのボックス入り |
2017年のバレンタインでは、スペシャリテの「ミルフイユ」が一粒のショコラとなって登場します。進化系ミルフィーユが「ミルフイユ・フィンガー」の食べやすさをより気軽に、ひと口で食べられる様に更に進化したボンボンショコラが「コフレ・ミルフイユ」です。
6種類のフレーバーで展開し、ヴァニラ、苺、ピスタチオ、ヘーゼルナッツ、ラズベリー、オレンジの素材がそれぞれガナッシュに使用されていてチョコレートのプラリネと層にして、チョコレートでコーティングしています。 フレーバーによって、ホワイトチョコレート、ミルクチョコレート、ダークチョコレートを使い分けていてそれぞれの素材の相性やさくさくしたプラリネとなめらかなガナッシュの食感の対比を楽しめます。 |
■コフレ・ミルフイユ 価格 2,916円(6個入り) 販売時期1月25日販売開始予定 |
カッセル氏が本店を構えるフォンテーヌブローはパリの中心地とは異なり、自然も多いためか季節ごとのフルーツやナッツなどの素材を使ったお菓子の提案が多いように感じます。 季節感を大切にしたフレデリック・カッセルのお菓子で、これからのクリスマス〜エピファニー〜バレンタインの楽しい時間を過ごしたいですね。 |
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