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取材・文 佐々木 千恵美 |
ヨーロッパでのホテル滞在中は、朝食の飲み物として「コーヒー、紅茶またはショコラ」という選択肢を良く目にします。普段日本ではコーヒーをいれる私も、旅先では非日常感に浸りたく、ショコラをオーダーすることもしばしば。滑らかでとろりとした飲むショコラは、一日を元気にスタートさせてくれます。
それなら日常的に自宅でも作ったらいいのですが、実はこれが大変。コーヒーはメーカーのスイッチを押せばいいし、紅茶ならティーバッグをマグカップに入れお湯を注げばOK。今やクオリティの高い豆や茶葉、マシンも身近で簡単に楽しめるような時代です。 でもショコラはどうでしょう? インスタントでは物足りないし、電子レンジで牛乳を温めてチョコレートを溶かしても、いい塩梅にはなかなか溶けず、鍋で本格的に作るのがおいしいのだけれど時間がない、火加減や混ぜ方に注意しないとすぐに鍋底が焦げて洗うのも面倒なことに…。ホテルの朝食でいただくような香り豊かなショコラは気持ちに余裕のあるときにしか作れない。もっと気軽に日常的においしいショコラを楽しめたらいいのに。 そんな願いをかなえてくれるツールがこの冬、イギリスから日本に上陸します。英国生まれのカカオブランド「ホテルショコラ」から、スイッチひとつで本格的なチョコレートドリンクが作れる「Velvetiser(以下、ベルべタイザー)」が日本でも販売されることになりました。 |
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2020年12月中旬に日本初上陸となるベルべタイザー |
このベルべタイザー、2018年にイギリスで販売されてから同国内で延べ15万台も売れたヒット製品。イギリスって紅茶のイメージがあまりに強くて勘違いしていました。話を聞くと実はチョコレート大国で、チョコレートドリンクはとても人気があるのだそう。
ひと目で手に取ってみたくなるスタイリッシュなデザインと優れた機能は、トースターで有名な英国の家電メーカー「Dualit(デュアリット)」と組んだことにより生まれました。 この形、カカオ、ショコラ好きなら何か思い出すものがありますよね。そう、1800年代にヨーロッパで飲むショコラを作るためのポット「ショコラティエ―ル」です。当時かき混ぜに25分もかかった煮る作業がベルべタイザーならボタンを押してたったの2分半。現代にふさわしく手間いらず、時短のショコラティエールがベルべタイザーなのです。 |
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ベルべタイザーのことがよくわかるベルべタイザーマガジン |
どんな風に使うか、具体的に紹介しましょう。 蓋を取り、牛乳またはナッツミルク・豆乳、オーツミルクなどの植物性ミルクを内側の指定ラインまで注ぎ入れます。50%カカオのミルクチョコレートから 100%ダーク、オレンジやミントなど様々なフレーバーからお好みの専用チョコレートフレークを加え、ボタンを押します。 |
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ベルべタイザーに使うチョコレートフレークは、1杯分35gが個包装になっているので計量いらず(左側の小袋)。お気に入りが見つかったらお得な250g入りタブサイズもあります。 |
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チョコレートフレークはこのような形状。手前がマダガスカル産バニラ香るバニラホワイト36%、奥がカカオ70%、定番のクラシック70%。 |
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フレーバー ソルトキャラメル マルドンをほんのり効かせたキャラメルミルクチョコレート |
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フレーバー オレンジ 65%スーパーミルクチョコレートに、ブラッドオレンジのさわやかな味わい。 |
日本では他に、ヘーゼルナッツプラリネ、ミント、ハバネロ唐辛子を加えたアステカ、ジンジャー、ホンジュラス100%、ガーナダーク85%、ミルキー50%、ビーガン対応の45%ナッツミルク、カフェラテ、ヘーゼルナッツラテ、チョコレートラテの全部で15種類のフレーバーが用意されています。その日の気分や好みによって、選ぶのも楽しいですよ。
ベルベタイザーが、カカオソリッド(カカオから出る固形物)とカカオバターを溶かす最適な温度まで加熱します。 内側が60〜67℃位まであがりヒートが自動的に切れ、回転するウィスクが熱を吸い上げていきます。 |
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ボタンを押すとウィスクが回転し内側のヒーターが一定温度まで上がる。 |
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チョコレートフレークが溶けてなめらかになっていく。2重構造により外はそれほど熱くならない。 |
この特別に設計された17ループのサイクロン式ウィスクが、チョコレートを溶かし空気を織り混ぜて、ベルベットのような舌触りの艶やかなホットショコラを作ってくれます。 これはカカオの原産地、南米で何世紀も前から使われ、今でも家庭でホットショコラ作りに使われているかき混ぜ棒、モリニーニョにヒントを得て設計されたそう。先人の知恵が現代の技術に活かされているんですね。 |
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プレス内覧会で説明するCEO兼共同創業者のクリス・ホロビン氏。 |
2分半するとスイッチボタンが消え、バリスタグレードのホットショコラが完成します。 コールドの場合はミルクを半量(内側の MIN マークまで) 入れてチョコレートを溶かし、その後冷たいミルクを MAX ラインまで足して氷の入ったグラスに注ぎます。 |
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繊細な泡が立つショコラドリンクの出来上がり。 |
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入れたてのホットショコラで元気な朝を。 |
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ラテやアイスショコラも簡単においしく。ある程度の重さはあるが手に持つとしっくり。 |
マグネット式のウィスクだから注ぐ時はそのままでOK。取り外しも簡単でお手入れも楽。ウィスクは食洗器にも対応しているのがうれしいですね。(外側本体は水洗い不可)
ベルべタイザーはチョコレートドリンク以外にも様々なレシピに応用できます。 ベルべタイザーでホットミルクを作りエスプレッソに注げば滑らかなフラットホワイトに。 ミルクを生クリームにかえてチョコレートソースとしてパンケーキやスイーツに添えて。バナナケーキにはソルテッドキャラメルのソースが相性抜群。 またはグラスに入れ冷蔵庫で冷やせばムースに。 リキュールとアイスショコラを合わせてカクテル作りに。例えばホワイトバニラチョコのアイス版にコアントローを入れシェイクすれば大人のシェイクのできあがり。等々…。 つまり朝だけじゃなく、朝昼晩と一日中おいしく楽しいひとときを作ってくれる一台ではないですか! 日本での販売は12月中旬を予定していて、ただいま予約販売中です(2020年11月23日から)。 先行予約された方には、特典として人気のエコバッグとチョコレートフレーク5袋付きの予約販売限定キットを¥10,000(税込)で販売されます(数量限定)。通常の販売も税込みで同じ価格なのでとてもお得です。 |
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先行予約キット。色はコッパー、チャコール、ホワイトの3色から選べる。伝統的なコッパーが良いか、お部屋とコーディネートした色を選ぶかでも悩みそう。 |
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ベルべタイザー
![]() 品番 : HC01-JP 電源 : 100VAC 50-60Hz 消費電力 : 500W 本体寸法 : 218.5mm(長さ)×119mm(幅)× 202.2mm(高さ) 本体重量 : 1.1kg コードの長さ : 約90cm カラー:コッパー、チャコール、ホワイト 予定価格:10,000 円(税込) 発売日:2020年12月中旬発売予定(2020年11月23日(月) 予約販売開始予定) |
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販売場所
![]() 店舗名:ホテルショコラ表参道店 所在地:東京都渋谷区神宮前5-16-13 SIX HARAJUKU TERRACE X 棟 営業時間:11:00 - 19:00 電話番号:03-6427-9650 他、レイクタウンmori店、ららぽーとTokyo-bay店、丸ビル店など国内全店舗と公式オンラインストア、及び二子玉川蔦屋家電にて販売予定 ![]() ※店舗詳細は https://hotelchocolat.co.jp/pages/location でご確認ください。 |
店舗では、クリスマスシーズンの限定チョコレートもたくさん。パッケージデザインも全て自社でというオリジナリティ、More Cacao、Less Sweet を掲げ、原材料表示の一番初めが砂糖ではなくカカオで、チョコレートが味わえる本物志向、カカオ産地と環境に配慮しエシカル&サステナビリティ―の3つをコンセプトに展開するホテルショコラ。ぜひ一度店舗またはウエブサイトをのぞいてみてください。イギリスと世界のチョコレートの今を感じることができますよ。 |
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見ているだけで楽しいクリスマス限定のチョコレートたち |
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ホテルショコラ表参道店の表には、More Cacao、Less Sweet の文字が! |
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デザインもいくつかあるエコバッグ。 |
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