生産者の田代さんに意見を伺ってみると、

「小麦の地産地消には、消費者に理解してもらい、学校で食育を進めるなども必要。私も本業は別なのですが、お金の問題だけではなく、それを作ることによるプラスアルファのメリットもあると思っています」

農業の現状について語る小麦生産者の田代さん。
普段農業に接することの少ない私たち消費者にとっては、貴重な意見です。

では、神奈川県で小麦栽培を活性化するための活路とは?

「生産者内で同じ考えの仲間をもっと増やしたいですね。そうすれば、放棄地も減り、皆のためにもなる。1軒当たりの収量は少なくても、それを集めてライスセンターのようなシステムを作れれば良いですね。さらに、収穫、乾燥などの作業は個人単位でなく、効率の良いシステムができれば、もっと作り手も楽になると思います」

地産地消に協力したくても、方法がわからない。そんな消費者が多いのも確か。私たち消費者がもっと小麦など農業について知る必要もありそうです。


いくらパン好きといっても、農業の現状についてはなかなか見えないもの。参加者の皆さんにも意見を聞いてみると、

「農業」は、おいしさとは切っても切れない大切な問題。
真剣な表情で耳を傾けます!


「今までは見えなかった国産小麦の現状がよくわかりました。もっと身近に食べられるよう応援したいです!」

「小麦は近くて遠い作物。今まで農業の体験もなく、農家の人と話す機会もなかったので、実際に小麦がどうやって作られているのか知りませんでした。多少高くても、小麦の味の違いが楽しめれば自分は買うと思います」

という頼もしい声をたくさん聞くことができました。

まだまだ話したいことはつきませんが、気が付けば、すでに予定の終了時間をオーバー。
このような会は県としても初の試みだったそうですが、想像以上に実り多いものになりました。きっとこの声を受けて、神奈川県の小麦栽培もより活性化することでしょう。

1月28日の小麦の様子。
寒さにも負けず、順調に育っています。
収穫が楽しみ!


おいしさはもちろんですが、緑豊かな環境を守るためにも、地産地消への取り組みは重要なこと。
パナデリアでも、またこのような取り組みをお伝えしていきたいと思います!