本格的に寒くなり始めた昨年12月20日、表参道骨董通りにできた「the 3rd Burger」のお披露目試食会がありました。おしゃれなカフェ風の店内は、あっという間に人でいっぱいに。店名を見れば、ハンバーガーショップなのは想像できますが、でもなぜ、「the 3rd」なのかしら……。 |
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表参道にオープンした「the 3rd Burger」1号店 |
まずは店内の紹介を。 公園をイメージしたという空間は、無垢の木を使い、本物の植物で壁そのものを飾るなど、ナチュラルさを意識しています。いわゆるハンバーガー店の慌ただしい雰囲気はなく、思わず長居して癒される感じ。みんなが気取らず訪れ、また来たくなるような場所を目指したとのことでした。 実りをもたらす「土の存在」をデザインコンセプトの中心にそえ、床には、この土地(青山)でとれた土をそのまま使っていると聞き、思わず下を向いて、床の写真を撮ってしまいました(笑) |
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さて、「3rd」と名付けられたこのショップ、安さ、速さを追求したいわゆるファーストフードのハンバーガーチェーンを1stとし、安さと早さを追求せずにレストランに近い形式で成り立つハンバーガーショップを2ndと位置付け、そのどちらもなしえなかった、まったく新しいハンバーガーチェーンを目指すということから、3rdとしたそうです。
具体的にはどういうことかというと、チェーン店でありながら、以下のことを実現しているのです。
表参道のこの店を皮きりに、来年10店舗、2025年には国内1000店舗を目標とし、世界進出も考えているそうです。全ての店で、肉のミンチやパンのベイクが実現されるなんて、ハンバーガーチェーンとしては驚きのことではありませんか。 「このハンバーガーでハンバーガーを変えていく」 と、38歳の坂井英也社長は熱く語りました。 保存剤や防腐剤など一切使用する必要のない、店内仕込みの「リアルフレッシュネス」なハンバーガー。 「ハンバーガーはジャンクと思い、ここ何年も食べていない人にこそ食べてほしい。健康に気遣う人に食べてもらいたい。ヘルシーで毎日食べられるハンバーガーを目指しています」 |
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坂井社長。昨年のいまごろはアメリカのハンバーガーを食べ歩いていたそう。世界のどこにもないハンバーガーチェーンを目指しているとのことでした |
さて、そのお味は? |
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野菜がたっぷり入る、the 3rd Burger650円。スタンダードなハンバーガーは450円 |
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ポテト230円から。厨房にはじゃがいもがごろごろ。それをカットする機械もありました |
これが、言うだけのことはある味でした。 さくっと焼けたバンズ、手作り感のあるジューシーなパテ。たっぷり入ったトマトもおいしく、ピクルス代わりに入るマリネの野菜は、きゅうりだけでなく、にんじん、かぶにかぼちゃまで。大胆に歯ごたえを残しています。このマリネも店内で仕込んでいるとか。揚げたてのポテトは素朴な感じがかえって新鮮です。 ハンバーガーだけでなく、ドリンクにもかなり力を入れています。 コーヒーは、なんと、コーヒーハンターとして名高い川島良彰さんのセレクト。ハンバーガーに合うコーヒーを研究し、タンザニア・キリマンジャロとンゴロンゴロの2つの地域の豆を特別にブレンドした「タンザニア・デュエット」を使用。ハンバーガーチェーンで、こんなに本格的なコーヒーが飲めるなんて! これもまた驚きです。ちなみに川島さんは、このヘルシーなハンバーガーチェーンのコンセプトに、おおいに共感しているそうです。 小松菜のスムージーもウリのひとつ。小松菜、バナナ、りんごなどをブレンドし、なめらかな舌触りに仕上げています。ハンバーガーと合わせれば、ますますヘルシーな食事に。 |
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ドリップコーヒー300円から。ハンバーガーだけでなく、コーヒーにも本物をとの思いが |
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the 3rdスムージー500円。やや甘めの味です |
うーん、これは本当に、ジャンクなハンバーガーチェーンのイメージが覆されるかもしれません。 2012年12月21日のオープンの日は、あとになって、ハンバーガーの歴史を変えた日といわれるかも! |
店舗情報 |
the 3rd Burger 住所: 東京都港区南青山5-11-2 SANWA南青山ビル1F 営業時間: 7:00〜23:00 定休日: 無休 |
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